朱の徒然

変形性股関節症の76歳

孤高の画家 高島野十郎展

2016年01月16日 | 日記

 街に出て、夫と久しぶりに「しゃぶしゃぶ」を昼食に食べました。個室もあるようなので、読書会に使えるねと 下見も兼ねて・・。

 すぐに梅(好文木)の季節。今はセンター試験の時期というのに、寒さは厳しくないねと食後、二人で少しウインドウショッピングして、彼は用事へ。

 私は、「からすうり」が見たくて「福岡県立美術館」へ。

 もう空いているだろうと思っていたら、まだまだいっぱいの人でした。

 「からすうり」は思ったより、かなり大きな絵で額縁も特別な立派さでした。最も人気の高い作品というだけのことはあり、配色も良く 魅力的な絵でした。

 描いた年代順に並べられ、野十郎は生涯独身で生存中は無名だったと悲劇的に言われていますが、絵を見る限りは、年齢と共に、段々と風景も静物も明るい色遣いになられ、安堵しました。

  私が、いいねと思ったのは、「積る」。                                                                          野十郎は旅好きで、山形の雪の風景が好きだったそうです。                               一度は、あんな景色の中で、孤独に身を置いてみたいと思わせる作品でした。

 写実画家は、写真で一瞬を切り取ったものを描くとのことですが、「ろうそく」だけが描かれた暗い部屋に、たくさんの絵がありました。 なるほどね。

 解説映像が20分あるとのことでしたが、夫との約束の時間で・・。半日でも観たい150点もの 分かり易く 深みのある作品群でした。  急ぎ早や足は、疲れましたあ。

 

 高島野十郎は、久留米の酒造家の4男。長男の高島宇郎は、青木繁と親交があったという。青木繁は、坂本繁二郎と小学校の同級生。青木繁が夭折して作品が散逸するのを惜しんだ繁二郎が、教員時代の教え子の石橋正二郎に、青木繁の美術館設立を願い出て「石橋美術館」は出来たという。

 あれれ、主だった作品は、昨年 久留米の「石橋美術館」から、東京「ブリヂストン美術館」へ960点も引き上げられてますよ。

 「石橋美術館」のシンボルだった「海の幸」が泣いてるよ!郷土愛はないのかって・・。

    

高島野十郎展記念・1枚100円のクッキー。 私の好きなLOTTEのクッキー1箱160円す。

 

 

  野十郎の「からすうり」も見応えがありましたが、現代画家で描かれている方があります。

          

                   石山義秀の「カラスウリ」

 私は、彼の作品の追っかけを秘かにしてました。病院とか公共施設に多いんですよ。

     貴方の町にもあるかもよ。

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