Schreib mal wieder!

自分の感じるままに...それがクレームと言われても

勝因

2007-10-06 23:54:33 | Communication
 
いざ笛を持ってフィールドに立ってしまったら、もう逃げることはできない。誰にも助けてもらうことはできないから、問題発生を最小限に食いとめるためには、どんなに自信がなくても、とにかく堂々と余裕たっぷりであることを装い、選手たちに自信がなさげな印象を与えないことが実は一番近道だったりする。

トーストマスターズではあらゆる不測の事態に即興で対応させられる。予定したスピーカーが来ない、予定していた人が来ないなんていうのは当たり前。テーブルトピックスではデタラメでもその場ですぐにストーリーを作らなければならないし、急に役割を振られて洒落たことを言わなければならない場面も多々ある。お遊びの世界ではあるが、何があってもある結果に向かってできる範囲でみんなでやろうという雰囲気がそこにはあり、いい意味で楽しみながら鍛えられた。

審判は3人のCrewで試合に臨む。組む相手はベテランのこともあれば、資格を取ってすぐの人、自分の親父くらいの年の人も居れば、やる気のない指名されただけの学生のときものある。それでもその人たちと組んで、チームとして試合に取り組み、結果を出さなければならない。するとおのずと、どうやってサポートしてくれるCrewに接するべきか、それなりに自分のやり方が身についてくる。

何度もスピーチをするとわかってくるが、準備したとおりに、イメージしたとおりにできることなんてほぼない。だから、イメージの8割できれば上出来、見ている人にはそれはわからないから自分が考えてるよりよっぽどうまくできてると思ってる...。いやっていうほどスピーチをすると、ちょっとうまくいかなかったことくらいはその場その場で割り切れるようになる。

前職の3年半も、今振り返れば相当効いている。現実の世界で不測の事態に相当直面させられた。組合問題でも、人事問題でも、当局がらみでも、最後は命までは取られはしないと割り切ってどうにかすることを覚えることができた。

トレーナー初日、相当な不安があったけど、思いの外うまくいってしまった。もちろん完璧ではないけれど、今の自分が出せる9割は出せたかもしれない。これはもちろん「上出来」以上の部類だ。それもこれも、ここまで楽しくも、苦しくも経験してきたことが生きているからこういう結果になったんだろうなと感じ、いろんなところでいろんな機会をくださった方々にあらためて感謝したいと思った。

北海道出発前の代表が駆けつけてくれて一言激励してくれたり、同期のトレーナーが「もっと笑え」と応援してくれたり、前半で僕が取りこぼしたところを、引き継いだシニアトレーナーがばっちり拾ってくださったり...何より忙しい中来てくれたTetsuが帰り際に、さりげなく「素晴らしかった」とこれ以上ないという笑顔で祝福してくれたことが、本当に励みになったし、嬉しかった。

新入社員や若い人たちが多く、その意味では擦れてない人たちが揃っているクラスだったこと、すなわちいいクラスメンバーが揃っているという幸運にも恵まれているといえる。

これからもっと努力しないといけない...そんな気持ちになった。1回目だけうまくいったでは許されない。あと11回、絶対に成功させる。今日の結果で、それば本当に楽しみになった。