予約の電話を入れるとたまたまシェフが出た。「いやぁ実はHさんに話したことがあったんですよ」と言われ、じゃぁ今日伺ったときにいつにするか話しましょうといいながら、結局その日は流れでそのまま帰ってしまいちょっと気になっていた。それが昨日の話。
今日は家には遅くなると伝えてあったので仕事が終わった9時半ごろに電話してみた。「もし今日そんなにお忙しくないなら、昨日Mさんがいらしてたみたいにふらっと寄ろうと思うんですけど」「いや、そんなわざわざ来てもらうほどの話じゃないんだけど...もしHさんが大丈夫なら来て」というので、丸の内線に飛び乗った。
これから自分がいつどうなるかわからないし、奥様とお嬢さんにはこんなことをしてあげたいと思ってる、それについてはコンサルタントなんかに相談したくない。ぜひ気持ちを共有できるHさんやMさんなんかと一緒に作って行きたい。ついてはそんなときにはぜひアドバイスをしてほしい、そばに居てくれるだけで元気がでるから。自分にはそんな専門知識もないし、どんな力になれるのかわからないですよ、そう言ってもそんな風に言ってくださった。
シェフとマダムとKさんに出会ってちょうど1年くらい。何か特別なことをしたわけでもないけれど、こんな風に腹を割って話をしてもらえる、そういうのってすごく嬉しいよね。それはどんなに高い給料をもらうことより、ポジションをもらうことよりも自分の根源的な価値を認められたようで素直に嬉しい。
この大好きなシェフとこれからもより近いところでお付き合いしていけると思うと、自分も彼のように毎日を真剣に生きなければと思う。
シェフには毎日走れる環境を早く作ってほしいと思う。50歳で(満足のできる形で)フルマラソン、シェフなら絶対にできるから。