よくドラマなんかで最期の最期に「お前と一緒になれてよかった」なんて言うシーンがあって、まるで美談のように映し出されるが、僕はそれなら「どうして普段からそう言わないのか?」「言ってれば日々が美談でいっぱいじゃん」と思う。
「あの鬼のような先生が、卒業式の日に涙を流しながら『おまえはいい生徒だった』と言ってくれた」なんていうのも同様。鬼のように振舞うことにどういう教育効果があるのか...。
「安売りするのはもったいない」とかいう人もいるが、利子がつくわけでなし、それにほんとにちゃんと伝えられる瞬間を迎えられるかどうかなんてわからないんだから、今言えるときに言っとかないといけないのでは...それよりなにより、今を楽しく充実して過ごす方がよっぽど重要だ。
いわゆる「美談」を「美談」として受け入れたくはない。