今回の香港行きは片道だけアップグレードしたので、帰りのクラスはそのままになっているのを知っている。しかし、ものは試しと堂々とビジネスクラスのカウンターに行き、アップグレードされてると思うんだけど、と言ってみた。こちらはAmsterdamまでビジネスで割引でもない料金で飛んでるんだから、オマケしてくれてもいいでしょという皮算用がある。
しかし、思いがけない反応が返ってきた。
「16000マイルでアップグレードできますよ」
「??」
当日は受け付けてくれないという前提で話をしてたのに、面食らった。想定外だった。通常のマイル+6000取られたのではかなわないので、本来なら機内に持ち込めない荷物もOKにしてもらえるようにお願いし、そのまま予約のクラスに乗ることにする。さらに何も言わないのに非常口通路の座席にしてくれた。悪いことといえば悪いことだけど、交渉とはそんなもんでしょ。
なーんて思ってたら、手荷物検査でアーミーナイフを見つけられてしまった。悪い悪いなんて思いながら、別送手続をとってくれるのかと思いきや、検査の担当官は、
「また香港に来ることはありますか? それならレシートを発行しますのでまた次回お越しの際に航空会社からお受け取りください」
「!!」
さもなければ、ここで捨てなさいという勢い。「冗談じゃない、別送手続とってくれよ。どこの空港でもそうしてくれるでしょ!」って言うとやっと、じゃぁあんたのエアラインに確認するから待っててくださいとのこと。しばらく待つとJALの職員が見慣れた袋を持ってきて、持込手続をしてくれた。まったく逆をやられてしまったわけだ。こっちからガーっと言わなきゃ危うく取り上げられるところだった。
良くも悪くもこうやってタフになっていくんだろうな。