Schreib mal wieder!

自分の感じるままに...それがクレームと言われても

不夜城

2006-01-07 23:43:41 | Restaurant
ニューヨークに赴任して1年半になる友人が一時帰国してきた。明日帰るということだったが、帰国を出しに大学時代の仲間が集まった。

まずは東中野の居酒屋に集合。小さな店だがいろいろと心配りができていて料理もおいしかった。圧巻は予約でしか食えないというマグロの中落ち。1メートル以上あるまぐろ1匹分の中落ちをハマグリの貝殻でこそぎ落として食べる。迫力ももちろんだが、ほんとにおいしくて7人でもうないというほどこそぎ落として、本当に骨だけにしてしまった。「外国人を連れてくるには最高」とは店を取ってくれたITベンチャーを渡り歩く男の言うとおり、築地にもあるそうなので、今度Visitorがあったら連れてこようかと思った。
この他にも、うにの箱焼き、串焼きなどひととおりうまいものをいただいたところで、まだ時間があるなら絶対にうまい中華があるから行こうという、自信たっぷりのKの誘いに乗って、歌舞伎町へ。何人かは言ったことがあり、絶対にうまいというのだが、並ぶ必要はなくいつでも入れるとのこと。

いったいどんな怪しい店かと思いきや、野郎寿司の交差点からすぐの細い路地を入って怪しい階段をのぼった2階。どうやってもかたぎの人間がふらっと来れるところではない。店に入ってまたびっくり。連れてきてくれたKは平気であっ奥の席へというが、こんなとこ入っていいのという扉の奥。出てきたおかぁさんに「おかぁさん、新年カエラ」とあやしい中国語とも日本語ともつかない言葉で挨拶。すっかり顔なじみ。新年だしあんたにはサービスと紹興酒を1本振舞ってくれる。

勧められるままに食べた○○炒め、チャーハン、トマトスープは絶品。さんざん食べた後だったが、さらに何品か食べて、ビールも結構飲んだ。なんともいえない家庭的(??)な落ち着いた雰囲気でゆっくりして、お勘定は1万円ちょっと。すごい世界を見せてもらった。とはいえ、Kだけが入れるというわけでもなく、帰り際に「今度来てもいい?」とおかぁさんに聞くとふたつ返事で「新宿にいらしたときはぜひ」という。客はいない...でもうまい。どういう経営なんだろうか、と思いつつも、来週にもまた来ようかと思った。

...しかし笑ってしまうが、この店なんとぐるなびに載っている。いったいどんな記者がここを載せようとしたのか。検索してやってくる人がいても、ほぼ全員が路地の入り口で、そうでなくても店の入り口を見て帰ってると思う。

さていい時間と思うところも、もう1件行きましょうとKが言う。覗き込むと携帯にはエポ○という文字が見える。「あけましておめでとうございます。今から7人で行きたいのですがいいですか」とこちらもかなり常連の雰囲気。

行ってみるとまたこれもすごいところだった。かの遠藤周作も通っていたというカソリックのバーとのこと。確かに由緒正しい、高尚な雰囲気。僕は終電に乗ろうとそのお店は30分もしないうちに退散することとなってしまったが、こちらも「また寄らせてもらってもいいですか?」と訊くと「Kさんのボトルが待っていますので、ぜひ」と上品そのもののご主人。中華食って、バーってコースだなって思ったのだった。

肝心の友人はもともとアメリカ文化が肌に合わないとうタイプだし、難しいポジションで苦労も多いようだけど、それなりにうまくやってる様子だった。少し痩せて、雰囲気がより大人っぽく、以前より落ち着いた感じがした。