暇つぶしに

田舎に帰る荷造りをしながら、
10日しか我が家に居られなかったなぁ～と、思っていた。
マンションの管理人さんに、「こっちが別宅だね」と、言われる程、
我が家に居る期間が少なくなった。

荷造りを終え、掃除も終えると、空っぽの時間が出来た。
何をしようか？
今から、片付けた染色の道具を出して染めるのも…億劫だし、
ギリギリで染めても、良いものが出来た試しはない。

ゴソゴソと引き出しを整理。
古い領収書や、納品書を捨て、5～6年前にもらった薬を処分した。
飲み残しの薬の多いこと…。

片付けが終わると、2時過ぎ。
別に買いたいものもないが、暇つぶしに、外に出かけてみようか？

西に行こうか？ 東に行こうか？
駅の改札口を入った後も、まだ迷っていた。

足先が、2、3度方向転換したが、東に行く電車に乗った。

阪神百貨店の食品売り場を覗きながら通り抜け、阪急百貨店に。

入り口に「素晴らしき時代マーケット」の広告が貼られていたので、
9階の催場に上がろうとエレベーターの前に行く。

夏休み最後の週末なので、人出が多いのか？
エレベーターの前には長い行列が出来ていて待たされた。
誘導員の指示でエレベーターに乗り、9階で下りると…

北欧のアンチック家具や、手の込んだ繊細な細工のジュエリー、
斬新なデザインの宝飾腕時計、
先日、本で見た覚えのあるアンチックレースなどが、並べられていた。

すごいなぁ～と、感激しきり‼︎
その値段の凄さにも、目をパチクリ‼︎

値段は別にして、古るき良き時代の物は、手が届かなくても、
見て居るだけで心が豊かになる気がした。

展示品の幾つかは、売約済みのシールが貼られているのもあり、
周りは見るからに、セレブなマダムと分かる様な人ばかり…。

普段着の様な服に、1000円少々のネックレスの私は、場違いな所に入り込んだ様で、
居心地が悪かった。

ショップの店主が「今度、蚤の市にご一緒しましょう」と、マダムに話して居る声を
後ろで聞き、会場を出た。

丁度、野球観戦の人と鉢合わせした様で、凄い人出になっていた。
大丸まで行くのを諦め、
朝食のパンを3個買って、帰ってきた。

帰宅すると、5時
少し遠い散歩だったが、暇つぶしが出来た。