きのねの本音

染色や木彫り そして気の合う仲間たち
大好きなものに囲まれ シニアライフを楽しんでいます
時には 愚痴や本音もポロリ

眠れない夜

2015-08-06 09:36:14 | 田舎日記
昨夜は10時過ぎに、床についた。
寝る前に、冷房を入れ部屋を冷やし、スイッチを切った後は、扇風機を一晩中回して寝る。

それでも、寝苦しく、浅い眠りの中、
又、今夜も老猫の鳴き声に起こされた。

いつもは、餌をやるとすぐに鳴き止み、猫も眠りにつくのだが、
今夜は猫も寝られない様で、何度も鳴いている。

眠られない!
このまま、何度も寝返りを繰り返し、
深い眠りに落ちるのを、辛抱して待つべきか?

身体に当たる扇風機の風にも、イライラする。
時計をみると、2時過ぎだった。🕐

思い切って、起き出し、タンスの中から本を出した。

もう3年前になるが、
読書家のMちゃんの家に行った時、
綺麗に並べられている書庫の中から、お借りした本だった。

『風が見ていた』女優の岸恵子さんの小説
エッセイは何度か読んだことがあり、
あの美貌にこの文才!
天は、この人に二物を与えたのだと、羨ましく思っていた。
生き方も、人に媚びなく凛としていてカッコ良い!
私の憧れの女性でもある。

「好きな本を選んでイイよ」と、Mちゃんに言われ、
私はすかさず、この本、上下2巻をお借りした。

あれから3年も経ったのに、まだ20ページ程しか読めていなかった。

虫だけが鳴く、夜の静けさの中、
椅子に座り、老眼鏡をかけて、本を開いた。

先日、又吉さんの小説『火花』は、半日で読んだ。
この本よりか、ページ数も少なく、会話中心で気構えること無く読めた。

今夜広げた本は、難しい漢字や言葉が出て来て、
何行か、後に戻って読み返したり、
神経を集中して読み進めて行く必要が有った。

それでも、巧みな文章表現に、大人の魅力を感じ、引き込まれて行く。
私の憧れの人の文章である。
嫌いなわけなど無い。

そのうち、軽い睡魔に襲われた。
このまま夜明けまで起きていたのでは、日中、体に応えるだろう。

眠れそうなので、本を閉じ床についた。

朝5時半
老猫の鳴き声で目が覚めた。
又、暑い1日が始まる。

今日は2時から、リハビリの先生が来てくれる日だ。

床を出て、大きく深呼吸
朝露を含んだ空気を、胸いっぱい吸い込んだ。






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする