田舎の倉庫

Plala Broach から移植しました。

ボランテイア相談員の嘆き

2008年08月08日 | ボランティア

立秋も過ぎ、ニセコは秋の気配が感じられるようになりました。
庭の花壇では、コスモスが咲きだしました。



網膜剥離という難しい病気の啓蒙と、患者同士の交流を目的とした全国
組織に網膜剥離友の会があります。「友の会」では、ボランティア相談員を
配置して、皆様からのお問い合わせにお答えしています。

小生も、その相談員の一人ですが、先日、先輩の相談員であるHさんか
ら電話があり、最近、ご相談になる方のマナーが悪く困っているとのお話
がありました。

これは、分野の違いはあれ、ボランティア活動をなさっている方ならどな
たにも経験のある、古くて新しい問題です。つまり、こちらの善意を無視
するかたちでアプローチされるため、つい「こんなことをされてまで、どうし
て活動しているのか」と懐疑的になってしまうのです。

今回、提起された問題は、網膜剥離の病状や、その対処の仕方について
相談をされる方が、お名前はともかく、年齢や性別、お住まいの地域等の
情報を開示されないため、病状や背景がよく理解できず、的確なアドバイ
スが出来ないというものでした。

少なくとも、これらの情報は、ご自分や親族の方の病状について、他人に
尋ねようとする場合、最小限開示すべき情報だと思いますが、記載がない
ので質問すると、「何故そんなことが必要なのか」と詰問されてしまうという
のです。

また、アドバイスに従って診察や手術を受けたら、その結果を相談員へ
報告してもらえると、次回以降のアドバイスに生かせるのですが、これが
ほとんどないといいます。

取りあえず、対策として、相談にお使いいただく記入用紙を用意して、指
定された項目をすべて記入した後、送信していただくようにシステムを変
更しましたので、これで少しは事態が改善されるものと期待しています。

世の中、なにかと殺伐としている昨今ですが、どの分野にせよ、ご利用に
なる皆さんは、「ご苦労さん!」と一声掛けて、ボランテイア活動に携わっ
ている人々を上手に使って欲しいと思います。


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