1月14日
今朝は晴天でしたので、スキーの用意をしてゲレンデに出たのですが、
すぐに雪が激しく降り出し10m先も見えないようなコンデションになり
ました。
それでも風がなかったので、そのままいつものコースを滑っておりまし
たら、急斜面で、家内がめずらしく新雪に足をとられて転倒し15mほ
ど飛ばされました。急斜面では通常、転倒しても怪我することはなく、
そのまま滑り降りて帰宅しました。
私たちは、老夫婦二人だけの生活ですので、日頃は、お互い好き勝手
なことをして過ごしていますが、食事の準備や、冬ですと雪かきなどは、
協力して作業します。
その際、小生が「それ取ってよ!」と言えば、それが何かと言わずとも
メガネとか、ハサミとか(小生が)欲しいものが(家内から)差し出され
ます。いわゆる、阿吽の呼吸で、それが何かと言わずとも相手に通じ
ます。
しかし、このような単純なシチュエーションなら問題は少ないのですが、
少し複雑な話をしている時、とにかく名詞が出て来ません。話の核とな
る、人、物、地名などが出てきませんから、次々と、あれ、それ、あそこ、
あの人等々、代名詞を連発することになります。
この年代になると(小生は67歳ですが)仕方ないのでしょうが、何と
もじれったいかぎりです。この頃は、もう「代名詞世代」と割り切って、
毎日、あれ、それを連発しながら暮らしています。
今日も、こんなことがありました。
夕方、散歩ついでに、家内が近くの知人に頼まれ物を届けると、
そこの奥さんが、届け物を受け取って姿を消したのですが、再び、
玄関の扉をあけて姿をあらわし、家内に向かって「あれ、ありがとね」
と言いました。家内も、「あれね、キャハハ」と応えています。
「あれって何さ」と小生が(家内に)尋ねると「先日、枯れたツルアジ
サイの花を(奥さん宅の)玄関先に置いたのよ」とのこと。なるほど、
代名詞世代は拙宅だけに生息しているのではないのだな、と納得
した次第です。