テレビのレポーターに、「花見に行きましたか」と尋ねられたサラリーマンが、「いや、行っていません。何となく気が進まないし、職場でも行こうと言い出す奴がいないんですよ」と答えていました。
今の世相を代表する典型的な会話のように思いました。
あの大津波に飲み込まれた東北各地の町の様子を見るにつけ、震災から1ヶ月も過ぎたのに、瓦礫の山がそのまま放置されているのを見るにつけ、どうしても気持ちが萎えてしまいます。
また、原発事故は収束する気配をみせず、諸外国からは、日本政府のガバナンスのなさに謗りを受ける日々が続くに及んで、ますます自信をなくしてしまいます。
また、作付け不可のお沙汰を待つ農家の人々の気持ちを思いやる時、とても花見の気分になどなれるはずがありません。
かと言って、自分では何もできないし、気持ちが落ち込むばかりです。このまま、日本は、日本人はダメになってしまうのでしょうか。