朝夕の涼しさが秋の気配を濃くしています。
そんな中、お隣のホウノキが赤い大きな実をつけました。
まだ、かなり硬そうで種は露出していませんが、周囲の葉がすっかり落ちて丸裸になる頃には、カケスなどが(この種を)啄ばむことでしょう。
こんな大きな実をつけるのですから、春には、それは大きな花が咲きます。まるで梢の蓮(はす)と言った趣です。
一方、このホウノキの葉は、ほんのりと良い香りがするのと殺菌作用があるので、食材を包んで「ホウ葉寿司」や「ホウ葉餅」などを作ります。
また、枯れて落ち葉となった後も、火に強いため味噌やキノコなどの食材をのせて焼く「ホウ葉味噌」や「ホウ葉焼き」の材料として利用されます。
以前、奈良を旅した時この「ホウ葉焼き」を食べたのですが、レストランの仲居さんが、「ホウノキというのはどんな木か知らない」というので、「実は、拙宅の庭にはその大木があるのです」と話が弾んだことを思い出しました。
しばらくすると、この大きなホウノキの落葉が庭を埋めるようになります。料理の写真は、ネットから借用しました。