10月13日
今日は、日中の気温が10℃に満たない寒い一日でした。
お山(羊蹄山)も、先日初冠雪があり、現在8合目くらいまで真っ白です。
周囲の森も、紅葉が急速に進んでいますが、昨日の強風で大分葉が散ってしまい、
この分ではあまり美しい紅葉は見られそうにありません。
裏庭の紅葉を望遠レンズで覗いてみましたら、以外にあでやかな姿をしている
ので、ここで1・2ご紹介します。
漆の紅葉です。右下に写っているのは、漆の実です。
この実を乾燥させて蝋を採り、漆塗りに使う(塗料としての)「漆」は、樹皮を傷つけて
採取する樹液(生漆)から作ります。
藤沢周平氏の著作に「漆の実のみのる国」という長編小説がありますが、窮乏する
藩(庄内藩)財政を立て直す切り札にすべく、この漆を国中で栽培しようと奮闘する
英明な藩主とその家老の姿を描いています。
これは、漆はうるしでも、樹木に巻きついて生息する「ツタウルシ」です。
見た目には美しい紅葉ですが、立ち木の漆よりもかぶれ易く、うっかり肌が触れたり
しないよう注意する必要があります。
こうして、ニセコの秋も深まって行きます。
samui