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将棋駒作家のつぶやき

リサイクル駒 一心作 中彫 ~その5~

2020年02月19日 | リサイクル駒
木地の凹みを均し彫直しました。

中彫なのに木地がいいですね。

虎斑まで混ざっています。

しかし、これは時代と場所によって価値観が変わります。

この駒が作らてた当時、恐らく最高級品は「柾目」だったと思います。

印材店さんに聞いた話ですが、

その当時、虎斑や根杢は捨てられ、燃やされていたそうです。



虎斑や根杢は言わば「廃物利用」の発想から生まれたものだそうです。

個性や違いが尊ばれる現代において、

「揃い」にそれ程の価値があると私はまったく思いませんが、

当時異端児だったそれらの木地を廉価駒に使用した背景は理解できます。
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