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駒師「日向」のブログ 本店

プレーヤー目線で作る
将棋駒作家のつぶやき

古駒再生プロジェクト 8

2017年03月16日 | 駒修理

約7年前に、駒を再生し贈らせ頂いた

「躍金楼(てっきんろう)」さんに直接お邪魔させて頂きました。

天ぷらの定食を頂きましたが、とても美味しかったです。

カウンター席は満員で、とても繁盛されたご様子でした。

流石、老舗です。(^^)

新富町あるいは八丁堀駅から歩いてすぐです。

⇒躍金楼さんのHP

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天上作 水無瀬 彫駒

2017年01月23日 | 駒修理
普段使っています天上作水無瀬です。

出品用に仕上げ直しました。

天上とは、亡き斎藤正志師の雅号です。

天上師は駒師ですが、ご本業は木地師ですので、

師の作品は量産品でも、とにかく木地がしっかりしています。

駆出しの頃、木地を譲って頂いた経験がありますが、

その形成精度の高さと価格のアンバランスに

正直申し訳なく思った思い出があります。

その時はおそらく、駒師を目指す変人を、

半ば呆れながらも、応援して下さったのではないかと、

勝手に解釈しております。


彫刻機の性能が良いのか、

或は字母が良いのかは分りませんが、

師の作品は機械彫の駒でも、

その彫刻精度が高いのが特徴です。

後継者が無く、師の他界と同時に

工房が閉じてしまったのが非常に残念です。


作品の木地はシャム黄楊ですが、

ほんの数枚を除けば、木目詰まりの良い柾目で、

シャム黄楊の良さを最大限に引き出した、

木地に対する愛情を感じる作品だと思います。



少しですが、虎斑も混ざってますね。

我が家の倉庫を探しましたら、

師から譲って頂いた木地がありましたので、

失礼ながらそれを使って無銘の玉将を含め、

数枚を再作成させて頂きました。

一乕作 天童楷書 ~その5~

2016年09月29日 | 駒修理
元々の駒に油分を補い、

こびり付いて離れない手垢は、

ペーパーで削ぎ落としました。

天国の初代竹風師に怒られそうですが、

強く木地が曲がっている駒の修復は、

私の力ではこのぐらいが限界です。

申し訳ありません。


制作した足し駒も合流しましたので、

これで遊具としての機能は回復致しました。

可能な限り木の感じが近い物を

使用しましたので、

最初からある程度馴染んでいると思います。

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一乕作 天童楷書 ~その4~

2016年09月27日 | 駒修理
続いては「足し駒」の制作です。

歩兵が3枚不足しています。

作品の中から標準的なサイズの

歩兵を1枚を使い、

本黄楊の駒木地に罫書きます。

現代の歩兵サイズとは

随分と異なりますが、

それで普通です。

現代の駒木地は、

木地師が機械工具を駆使し

精度の高いものを作ってくれますが、

昔はそんな機械ありませんので、


駒切りナタで作っていたそうです。

→ご参考:伝統工芸のHP

古い駒を手にされ、

駒のサイズがバラバラな事に

驚かれる方がいらっしゃいますが、

当時の製法がお分かりになると、

皆さん納得されます。

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一乕作 天童楷書 ~その3~

2016年09月25日 | 駒修理
洗った駒が乾きました。

最近は送風機を使い、

可能な限り手早く

乾燥させるようにしています。


こちらの写真をご覧ください。

角行の中心部分のみが

黒ずんでいます。

これが「曲がり」の症状です。

中心部分が凹み、

そこに汚れが入り込んでいます。

ブラシでゴシゴシとやっても、

完全に綺麗になる事は無いだけでなく、

漆が剥離するでしょう。

他にもっと上手な方が

いらっしゃるかも知れませんが、

私としてはここがギリギリのラインだと

思います。


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一乕作 天童楷書 ~その2~

2016年09月23日 | 駒修理
駒を洗いました。

駒は水分を含みすぎますと曲がったり、

或は漆が剥がれたりする原因になります。

従って、水は最小限に、

作業は手早くするのがコツです。

表面に付着した手垢などの異物を

取り除くのが目的です。

以前は研磨剤の入った歯磨きを

使っていましたが、

それだと駒が痛むので、

現在は別の方法でやってます。



幾分スッキリとした表情をしていますが、

永年の垢はなかなか手ごわいですね。

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一乕作 天童楷書 ~その1~

2016年09月21日 | 駒修理
お客様からお預かり致しました

一乕作の天童楷書です。

一乕(いちとら)とは、

初代竹風こと大竹治五郎師の

別銘とお聞きした事があります。

師はこの銘で頼まれた仕事を

されていた時期があるそうで、

いわば外注品ですね。

その時期がいつ頃だったか

私は存じませんが、

この駒を見る限り、

かなり昔の事の様です。



さて、角(かど)の落ち具合と

キズの具合から、

随分と活躍していた駒だったことが分かります。

ただ残念な事に、

手入れがなされていなかった様で、

劣化が激しいです。

また半分以上の駒が曲がっています。

中心から曲がった結果、

片面は凹、もう片面は凸に

なっているものが多いですね。

貴重な作品ですので、

慎重に、慎重に、

出来る限りの修復を試みます。

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一平作 天童楷書 ~その3~

2016年04月16日 | 駒修理
部分修理が終った一平作天童楷書の竜馬です。

漆が大きく剥離した部分が、

ご覧の通り綺麗に治りました。

上手く出来て安心致しました。



他の駒も一緒に記念撮影です。

本黄楊は使い込むと

このように褐色になります。


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一平作 天童楷書 ~その2~

2016年04月15日 | 駒修理
一平作の天童楷書の竜馬です。

左上部分を修理しています。

写真は漆を入れ終えた直後の状態です。

本当は全ての漆を修理したいところですが、

リスクが高すぎて、

さすがに踏み切れませんでした。

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一平作 天童楷書 ~その1~

2016年04月14日 | 駒修理
私が普段遣いしております

一平作の天童楷書です。

写真はそのうちの1枚の竜馬です。

一平こと安達義市師は既に他界されており、

本作はかなり古いもので、

ご覧の通り、漆の剥離が進んでいます。

全部は難しいので左上部分のみを

修理することに致します。

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駒修理 栄作 ~その6~

2015年06月28日 | 駒修理
ちょっと直すつもりが、

結局大がかりな事になっております栄作です。

埋めてます。

では、彫埋駒になるかというと

そうはならないでしょうね。

なぜなら、全ての彫を直した訳ではありませんので、

線のガタツキは解消出来ていません。

その後盛上げることとなるでしょう。

自分用なのでなんでも気楽に挑戦出来ます。

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駒修理 栄作 ~その5~

2015年06月25日 | 駒修理
前回と画像は同じですが、

今日は馬の文字について。

龍王の文字を縦方向に伸ばしましたので、

馬も少々手を入れてバランスを取りました。

といいましても、

馬の字を縦方向に伸ばすのは

ちょっと難しい。。。。

無いかヒントがないかと、

馬年の年賀状を見て思いつきました。

一番上のヨコ画を

思いっきり太くしてみました!

これならアリ?

つづく

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駒修理 栄作 ~その4~

2015年06月23日 | 駒修理
栄作の一字書です。

今日は大駒を手直ししてみました。

まず龍王ですが、

文字が刻まれた位置が低すぎ、

つまり駒尻側に寄っています。

彫刻機の作業は字母紙を貼らず、

直彫りしますので、

初期設定を誤ってしまいますと、

この様になりがちです。

しかし彫刻の位置を直すことはできませんので、

文字自体を変えて、バランスを整えてみました。

当然、違う文字になってしまいますが、

仕方ありません。

彫刻位置が左右あるいは上下にズレた駒では、

気になって将棋に集中出来ませんから。

つづく

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補充用駒木地

2015年06月19日 | 駒修理
譲って頂いた駒木地です。

歩兵サイズで53枚あります。



木地づくりは天然木が相手ですから、

形成の段階で、目節・斑点・割れ・シラタなどなど

色んなものが出てきます。

木地師さんは木地そのものが売り物ですから、

お客さん(大半は駒師)から

クレームがつきそうな物は取り除き破棄します。

この木地は、それらを破棄せずに集めたものと思います。



際立った個性があれば根付向きですが、

普通の板目ですので、

量産駒の補充用材料として使わせて頂きます。

自分で作ろうと思ったら大変です。

本当に有難い事です。感謝。


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駒修理 栄作 ~その3~

2015年06月14日 | 駒修理
栄作の一字書です。

歩兵の最終画が波打っています。

原因は、

プロッター(彫刻機)の刃の切れ味が落ちていた、

或は木地が堅かったかのどちらかかと思います。



少し手を加えてみました。

いや、他のところもかなり彫ってしまいました。

1枚彫ったら、結局全部やることになってしまうのに、

我慢できない愚かな自分が嫌になる。。。

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