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駒師「日向」のブログ 本店

プレーヤー目線で作る
将棋駒作家のつぶやき

阿里 Round 1 ~その12~

2020年08月18日 | 創作書体
NHK杯将棋トーナメント、

当初アクリル板の存在が異様でしたが、

慣れてくると気にならないようになるんですね。

外出を控えている多くの方々に、

プロの将棋をお届けするのは、

とても意義のあることと私は思います。

Withコロナの時代における将棋の在り方を、

きちんと考えるタイミングですね。

疫病は新型コロナウイルスに限った訳ではありません。

将棋道場や大会の前に、

手指消毒をするのを「定跡」とすべきでしょう。

また、駒もちゃんと洗う!

これ大事です。

何十年も前ですが、

私がアルバイトをしていた将棋道場では、

使用しているプラスチック駒を、

その当時でも、週に一度洗っていました。

今も都内で営業していますが、

立派な道場だと思います。

前置きが、相当横道にそれました。

新型コロナ禍の鬱屈とした状況を、

多少でも解消してくれることを期待して、

阿里一字書、オークションへ出しました。

世界に2つとない、楽しい将棋駒です。

⇒YAHOOオークション

阿里 Round1 ~その8~

2020年07月10日 | 創作書体
久しぶりですね。阿里です。

工房の盤が半分ぐらいまで減り、

狭いですが作業が出来る様になりました。

実はこの引越しの間に、

プリンターも買い換えました。

2年ぐらい前に買い替えたプリンターは、

安かったのですが、どうにも精度が低く困っていました。

お国から頂いた10万円で買い換えました。

よく知らなかったのですが、

プリンターのインクは、

染料と顔料というのがあって、

その仕上がりは全然違うんですね。

無視して彫る事も多いですが、

字母紙はいわば設計図ですから、

もとは精緻でないと困ります。


明朝 ~その12~

2019年08月16日 | 創作書体
先ほど完成しました明朝体一字書です。

予想よりも制作に苦労しましたが、

新しい気づきが2つ、収穫がありました。

書体が楷書なので、

木地がおとなしい柾目や板目ではつまらない、

杢や虎斑なら面白いけどtoo muchかと。

中間の根柾あたりが適度かと思いましたが如何でしょうか。。






明朝 ~その11~

2019年08月09日 | 創作書体
体調を崩してしまい、

更新をお休みしておりました。

だいぶ回復しましたので、

少しずつ再開致します。

しょぼい写真で申し訳ありません、

明朝の桂馬です。

全ての駒を磨き当初の工程は

全て終わったのですが、

どうしてもこの桂馬の出来が気に入らず、

エキストララウンドに突入です。

彫り直し、目止めをしたところです。

お盆の間には完成できるでしょう、

体調が戻れば。。。


明朝 ~その10~

2019年07月25日 | 創作書体
明朝です。

全ての彫が終り、目止めをして、

漆を入れたところです。

画像には写っていませんが、

反対側の漆の色は黒色、

こちらは裏面です。

いつもそうしておりますが、

全ての駒に仕上げ彫をしましたので、

滲みさえなければそれなりの作品になると思います。

エッジに気を付けて綺麗に浅く彫れば、

彫埋め駒の方が簡単に出来てしまいますので、

一般的に彫駒の方が彫埋めよりも安価なのは、

私はちょっと変だなあと思っています。






明朝 ~その8~

2019年06月30日 | 創作書体
久しぶりですね、明朝です。

他に仕事としてやらなきゃいけない事がありますので、

自分の好みで駒をつくれる時間は、

やはり幸せです。

明朝の裏面は一字楷書にしました、

画像は成銀です。

将棋初心者の方は、

成った駒が元々何の駒だったかわからず、

頻繁に成駒の裏側を確認するそうです。

自分もそんな時があったのでしょうが、

全く覚えておらず、

また認識もしていませんでした、

反省です。


はい、4枚揃いました。

あっ、ゴミも一緒に写ってしまいました。。