徒然なるまままに

展覧会の感想や旅先のことを書いてます。

開館記念展Ⅰ「日本を祝う」 サントリー美術館

2007-04-16 | 絵画
開館記念展Ⅰ「日本を祝う」
2007年3月30日から6月3日
サントリー美術館

前期:4月16日まで
中期:5月7日まで
後期:6月3日まで

開館日に行かれたTakさんのBlogで、展示替えが、3回もあるというので、慌てて14日にいってきました。サントリー美術館は、赤坂見附にあったときには、たまに企画展にしか足を運んだことがなく、実際何を所蔵しているのか未見です。TAKさんもお勧めのメンバーズ・クラブに入会して、一通り拝見させてもらおうと思います。

さて今回目に付いたのは、

  • 4 浄瑠璃絵巻 16世紀「三河国矢矧の宿での、源氏の御曹司・源義経と浄瑠璃御前との一夜の逢瀬の物語で、義経伝説の一つ、全十六段で構成される。」とのこと。その一段が展示されていたか、華やかな色彩の状態のよさが目を見張る。
  • 67 十二ヶ月景物絵巻 二巻 土佐光芳 江戸18世紀中頃; 子の日の小松引きの場面が展示されていた。土佐光芳らしい雅な世界。
  • 68 三十二番職人歌合絵巻 一巻 室町15世紀; 職人歌合絵巻は、「東北院職人歌合絵巻」(東京国立博物館蔵)、「鶴岡放生会職人歌合絵巻」(個人蔵)、天理大学附属天理図書館本などがあるとのこと。幸節静彦氏旧蔵で幸節本と従来呼ばれていたとのこと。

  • 桐鳳凰図屏風 六曲一双 狩野探幽 江戸17世紀; 華やかで優美な鳳凰。晴れやか気分になる。探幽って素晴らしいと素直に思いました。各隻”探幽法眼筆”と款し、”守信”の朱文瓢印を捺す。探幽の最も充実した、いわゆる斎書き時代の傑作とのこと。

  • 93 重美 舞踊図 六面 江戸17世紀;動作の様子がきちんと描けた優品です。

    仁清が三点。
  • 12 色絵鶴香合 一合 野々村仁清 江戸17世紀後半
  • 13 色絵獅子鈕鞠形香炉 一合  野々村仁清  江戸17世紀後半
  • 121 色絵七宝繋文茶碗 一口  野々村仁清  江戸17世紀後半

    薩摩切子の切子藍色船形鉢と「ちろり」は、ガラス器とはいえ、心惹かれます。
  • 15 切子藍色船形鉢 一口 薩摩 江戸後期19世紀中頃
  • 126 藍色ねじり提手ちろり(長崎系吹きガラス)」江戸18-19世紀

  • 71 国宝 浮線綾螺鈿蒔絵手箱 一合 鎌倉13世紀;古河藩土井家伝来で、手箱を納める内箱の蓋裏には文政二年(一八一九)の箱書があり、「大将軍源頼朝之夫人政子の愛翫する所」の手匣の一つと記す。とのこと。三嶋大社の国宝梅蒔絵手箱も政子による寄進ですので、それにあやかって、箱書きしたのでしょうか?本当にそのような伝世品でしょうか?

    特別出品 祝い縷 一色 吉岡幸雄 2007年、カラフルな組紐が天井から落とされ、磨かれた鏡に上にたらされる。上から覗き込むと底なしで、蜘蛛の糸を眺めおろすような気分になる。楽しい作品。



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