徒然なるまままに

展覧会の感想や旅先のことを書いてます。

モネ展 印象派の巨匠、その遺産

2007-04-14 | 絵画
モネ展 印象派の巨匠、その遺産
2007年4月7日から7月2日
国立新美術館

会場情報がHPにある。平日はお待ちいただくことなく入場できます。金曜の夜間開館時、および土・日の夕方は比較的ゆっくりご覧になれます。土・日・祝は開館直後(午前10時頃)10〜15分程お待ちいただく可能性があります。会期後半は混雑が予想されますのでお早めのご来場をおすすめします。これを見ないで、土曜日の開館直後に訪れてしまった。しっかり待たされる。中の混み具合は、まあまあというところ。

ほとんど事前情報もなく、訪れたが。。。モネは97点。(3点はまだ展示期間ではない)

オルセー美術館共同企画ということで、オルセー美術館からの作品が16点(多分)。
4.ゴーディベル婦人 1868
7.石炭の積み下ろし 1875
9.日傘の女性(右向き)1886
14.アルジャントゥィユのセーヌ川 1873
16.アルジャントゥィユの小舟 1872
19.かささぎ 1868-69
20.ヴェトゥイユの教会 1879
21.ヴェトゥイユの教会、雪 1878-79冬
25.モントルグイユ街、1878年パリ万博の祝祭 1878
26.ボルディゲラの別荘 1884
28.ジヴェルニーのモネの庭、アイリス 1900
43.アルジャントゥィユのレガッタ 1872
57.エプト川のポプラ並木、風の日 1891
63.積みわら、夏の終わり、朝 1891
64.ルーアン大聖堂、正面とサン・ロマン塔 1893
68.サン・ラザール駅 1877
89.しだれ柳 1920-22(オルセー美術館寄託)

他にフランスの美術館からは、11点(多分)
34.エトルタの日没 1883  ナンシー美術館 
51.ヴェトゥイユ、曇り日 1901 リール美術館
67.アルジャントゥィユ駅 1872 ヴァル・ドワーズ県議会
72.ロンドン、国会議事堂 1903 マルロー美術館、ル・アーブル
78.テムズ川のチャタリング・クロス橋 1903 リヨン美術館
79.ヴェトゥイユの村 1881 ルーアン美術館
80.セーヌ川、シャントゥメッスルの高台からの眺め 1881 ルーアン美術館
83.ジヴェルニーの池の片隅 1917 グルノーブル美術館
84.藤 1917-20 マルセル・ドッサル美術館、ドルー
86.ばらの小径 1918-24 マルモッタン美術館
88.モネの家 1922-24 マルモッタン美術館

米国からは、13点(多分)
3.ゆりかごの中のジャン・モネ 1867  ワシントン・ナショナル・ギャラリー
11.読書をするシュザンヌと描くブランシュ 1887 ロサンゼルス美術館
23.アルジャントゥィユのモネの庭 1873 ワシントン・ナショナル・ギャラリー
24.庭のカミーユ・モネと子供 1875 ボストン美術館
29.マルタン岬から見たマントンの町 1884  ボストン美術館
33.ヴァランジュヴィルの漁師小屋 1882  ボストン美術館
39.ボルディゲラのやしの木 1884 メトロポリタン美術館
53.サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会から見たドゥカーレ宮 1908  メトロポリタン美術館
54.大運河、ヴェネツィア 1908  ボストン美術館
58.ポプラ並木、秋 1891 フィラデルフィア美術館
62.積みわら、雪の朝 1891 ボストン美術館
81.睡蓮の池 1900 ボストン美術館
96.睡蓮 1917-19 ホノルル美術館

あと、スイス、ドイツ、個人蔵などもあるが、あとは日本の美術館所蔵。ここまで書いてきましたが、日本人はモネが好きですね。

今回は、主題別に並んでいるので、モネの描き分けているようすがわかり面白い。
 雪の風景を描いた、19.かささぎ、20.ヴェトゥイユの教会 1879、21.ヴェトゥイユの教会、雪 1878-79冬、の対比。
 ヴェネツィアの風景
 ロンドンの風景
このあたりを並べて見るのは初めてなので、ちょっと感動しました。
もちろん、ポプラ並木、積みわら、ルーアン大聖堂なども数点ずつ、睡蓮は大量に並べられている。

個人的に印象に残ったのは、
3.ゆりかごの中のジャン・モネ 1867  ワシントン・ナショナル・ギャラリー
5.カミーユ・ジャン、乳母 1873 個人蔵、スイス
8.菫の花束をもつカミーユ・モネ 1876-77 個人蔵
11.読書をするシュザンヌと描くブランシュ 1887 ロサンゼルス美術館
23.アルジャントゥィユのモネの庭 1873 ワシントン・ナショナル・ギャラリー
38.ルエルの眺め 1858 丸沼芸術の森所蔵 (w.1とあるが最初期の作品ということでしょうか)
84.藤 1917-20 マルセル・ドッサル美術館、ドルー;藤色がなんともいえない。
94.睡蓮 1914-17 アサヒビール株式会社;大山崎山荘美術館を訪れたことはないのですが、自慢の作品ですね。

日本人の先人の炯眼にびっくりするのは、
60.積みわら 1885 大原美術館;これも、もしかすると積み藁を描いた作品としては、初期の作品なのですね。

この他に、モネに影響を受けた他の作家の現代的な作品も展示されている。
資料展示、モネを訪ねた日本人のコーナもなかなか楽しかった。松方コレクションのうちモネは25点とは。

コメント (2)
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