徒然なるまままに

展覧会の感想や旅先のことを書いてます。

鍬形斎

2007-04-08 | 絵画
鍬形斎

なぜか、鍬形斎の肉筆画を何点か立て続けに見た。

東京国立博物館の常設展。(2007/3/13から4/8)
  • 飛鳥山図 1幅 鍬形斎筆 江戸時代・19世紀 A-1023
  • 近世職人尽絵詞 1巻 鍬形斎筆 江戸時代・19世紀 A-83-3 3巻のうち巻下; 画像の通り、生き生きと描かれていて楽しい絵巻。

    そして太田記念美術館 館蔵名品展 -春の宴と美人たち-
  • 鍬形斎 桜花遊宴図;この巧みな構図は見事。(図は(こちら)を参照)
  • 鍬形斎 飛鳥山の花図 両国の月図

    特別展 浮世絵(昭和59年)の図録によれば、
    鍬形斎:1764(明和1)-1824(文政7)
    北尾政美。初代北尾重政の門人。のち狩野養川院惟信の門に入る。はじめは黄表紙を主とした版本の挿絵を専ら描く。天明中頃より錦絵の美人画や武者絵、浮絵なども手がける。寛政六年(1794)、津山侯のお抱絵師となり、鍬形姓を名乗って、狩野惟信に師事してからは、版画制作を離れて肉筆画に専念する。

    なお、2004年に鍬形斎展が開催されていた。図録は太田記念美術館で販売していた。(リンク

    浮世絵師からお抱絵師になったとは、意外に江戸時代は自由な時代です。
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    館蔵名品展 -春の宴と美人たち-  太田記念美術館

    2007-04-08 | 絵画
    館蔵名品展 -春の宴と美人たち-
    2007年4月1日から20日
    太田記念美術館

    太田記念美術館が所蔵する名品の中から、春にちなんだ肉筆画が60点あまりが展示されていた。華やかな優品が並ぶいい展覧会でした。HPに画像がいくつか出ています。

  • 勝川春章 桜下詠歌の図;姫君を中心に13人の女性が幔幕から若君を覗き見している。笑える構図。
  • 歌川豊広 観桜酒宴図;吉原の二階座敷、花魁、振袖新造、番頭新造、かむろ、遣手、幇間、芸者と総勢十二人を描く華やか酒宴図
  • 作者不詳 京名所図屏風;右隻は東山清水寺、左隻は鞍馬、清涼寺の桜の頃を描く。賑やかな人出。
  • 鍬形斎 桜花遊宴図; 画面右上から左下に人物を配すダイナミックな構図。赤い着物で踊る若君がいい。
  • 渓斎英泉 江都不忍弁財天光景 褐色の地は夜桜のような風情、ちょっと寒そうな六人の男女がそぞろ歩き

  • 松野親信 草子洗小町 小野小町が草子を洗っている図。好まれていたようで。草子洗小町については、たとえば、こちら
  • 葛飾北斎 源氏物語図;巻八 花の宴 ビゲロー旧蔵
  • 小林清親 勿来図;
  • 歌川豊春 桜下花魁道中図
  • 歌川豊春 桜下花魁と禿図;この二点は華やかで春らしい。
  • 歌川国貞 桜下の花魁と禿図;禿の豪奢なガラス飾りのようなかんざし
  • 小林永濯 桜下遊女の図 絹本双幅;しっとした美人図。小林永濯も劇画風でない作品も残している。
  • 鍬形斎 飛鳥山の花図 両国の月図
  • 鳥居清長 桜下の大夫と禿 扇一本;清長の肉筆は珍しいとのこと。
  • 司馬江漢 蝶 扇一本;西洋画士江漢司馬峻と署名。
  • 俵屋宗理 藤 扇一本;
  • 酒井抱一 花卉図 扇一本;
  • 鈴木其一 彼岸桜図 扇十二本のうち;琳派らしい扇
  • 森狙仙 猿に蝶 扇一本;森狙仙らしい猿
  • 松村景文 春草図 扇一本;
  • 菱川師宣 不破名護屋敵討絵巻;紙本着色一巻;土佐浄瑠璃「名古屋三郎」を描く。軽妙な墨書が光る

    今月いっぱいならば、H19年度維持会員となれます。年間4000円で24回無料で入館+招待券2枚がいただけます。来月から2ヶ月にわたり「ヴィクトリア アンド アルバート美術館展」が開催されるので会員になってしまいました。
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