徒然なるまままに

展覧会の感想や旅先のことを書いてます。

映画 Jaws(1975)(★★★) USS.Indianapolisの話

2005-07-24 | Review
Jaws (1975)
Directed by Steven Spielberg

Cast
Roy Scheider .... Police Chief Martin Brody
Robert Shaw .... Quint
Richard Dreyfuss   Matt Hooper

Oscarを3つも受賞したというこの作品を公開30年目にして昨日始めてテレビで見ました。映画館で見れば、本当にSharkによるThrillerなのでしょうが、画面が小さいだけに、結構深い映画で考えさせられました。Amity Islandのよそ者であるMartin, Mattが、SHARKがいるからビーチは閉じるべきというのを、観光産業に打撃をうけるからだめだという市長をやっと説得してQuintを雇うサインを貰うまで前半の筋書き。よそ者と一寸島では外れた下品なQuintが結局Amity Islandを救うのに立ち上がるのです。なんと言う皮肉でしょう。

後半は、白鯨のような筋書き。Sharkとの死闘が繰り広げられます。1945年にUSS Indianapolisは原爆をテニアン島に運ぶ任務を果たした後に日本軍の攻撃を受け沈没し、乗務員は数日後に救助されるまで波間でSharkに囲まれます。Quintは、その時の乗務員だと昔話をします。そのときは、仲間が最後は救ってくれたに、今回は、Quint自身がが無線機を壊すことにより、仲間からの救助を断ち切ったせいでしょうか、SHARKに襲われてしましました。なぜQuintだけが、襲われる筋書きなのか考えてしまいました。

USS Indianapolisの伝説は、結構有名らしく、NAVAL HISTORICAL CENTERの193のFAQの1つとしてOral History -The Sinking of USS Indianapolisに語られています。Spielbergがこの話を出してきたのは何か意味があるかとも思いますが、それにしてもSharkの話といえば人口に膾炙した話のようです。でも、もう少しのところで原爆は日本に落とされなかったのですね。

(@NHK BS2)

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映画SAHARAとマリ

2005-07-24 | Review
映画SAHARA サハラ-死の砂漠を脱出せよの舞台は、アフリカのニジェール川の流れるマリ。でも何故マリなのと思い、一寸だけGOOGLEしました。

マリは「黄金のマリ帝国」と呼ばれていたようです。そのマリの響きがトレジャーハンターを引き付けるのですね。マリツアーによれば、「800年ごろから始まったマリ帝国は、14世紀マンサ・ムサの時代に最盛期を迎えます。1324年、マンサ・ムサは第一夫人を伴ってメッカに巡礼しました。その時、数千人の側近と軍隊、召使い、そして100頭のラクダと2トン以上の金を運んだとされています。途中立ち寄ったカイロでは、彼がばら撒いた黄金のせいで数年間金が暴落、12年間インフレが続いたそうです。この巡礼は、イブン・ハルドゥーンの著書を通してヨーロッパにも伝わり、「黄金のマリ帝国」の名は一躍知られるようになりました。この黄金伝説が後ほどのヨーロッパの列強諸国によるアフリカ進出のきっかっけのひとつとなったのです。」とのこと。F.ブローデルの地中海にも、ヨーロッパの金融の歴史を記述するところに、南米の銀、アフリカの金の話が書いてあったような記憶があります。マリの話だったのでしょうか。

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もう一点見ていて気になったのは、内戦の話を映画にしてしまって、マリという国のイメージを損なわないかという点でした。調べてみると、
CIA Fact Bookによれば、

Mali:Background:
The Sudanese Republic and Senegal became independent of France in 1960 as the Mali Federation. When Senegal withdrew after only a few months, what formerly made up the Sudanese Republic was renamed Mali. Rule by dictatorship was brought to a close in 1991 with a transitional government and in 1992 when Mali's first democratic presidential election was held. After his reelection in 1997, President Alpha KONARE continued to push through political and economic reforms and to fight corruption. In keeping with Mali's two-term constitutional limit, he stepped down in 2002 and was succeeded by Amadou TOURE.

としか書いていないのですが、

WIKIPEDIAによれば「セネガルと共に、マリ連邦を結成し、フランスから独立。しかし、その年の8月にセネガルが連邦から離脱したため、翌9月にマリ共和国と国名を改めた。軍事独裁体制が長く続いたが、民主化運動が成功し、1991年に暫定政府が発足。翌1992年に憲法を制定し、大統領選挙が行われた。ただし、北部ではトュアレグ族が過激な分離闘争を繰り返してきた。」ということで、これもある程度事実にもとづく話だったのですね。
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