徒然なるまままに

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書籍:日本古代史の謎を解く(★★★)

2005-07-31 | 歴史
日本古代史の謎を解く―『記・紀』に秘められた真実

新泉社

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諸研究家の論考や異説を比較・検討し、「記・紀」編集の秘められた目的を問う。と謳うだけことはある一冊。

卑弥呼と宇佐八幡の関係、宗像神社と出雲大社の関係、縄文人と弥生人のほかに騎馬民族がやってきて混血した日本人と日本文化。つまり征服者が来ると娘を差し出してきた歴代王朝(これはまるで、映画「アレキサンダー」大王で知ったが、彼が遠征で妻を娶るような話だ。)

でも、この書籍の難解さは、結局奈良時代。あまりの想像を絶する推理にびっくりしてまだ消化不良だ。文武天皇は新羅からやってきた。聖武天皇は、血筋はかなり怪しい。など

もともと鹿島神宮とは何かを問うために、いくつかの著作を読んできた。事実は確かに澤田洋太郎氏の説の通りかもしれない。
虚飾(すなわち藤原氏はどう虚飾の歴史を作成しようとしたか)も理解しなければ古代史を分からない気もしてきている。たとえば、中村幸雄氏の天智天皇王朝論、百人一首も天智天皇から順徳院に限定されているのは「王朝の光と影」と独特の回顧的美学により表現したと見るべき。という説。
また延喜式内社に含まれていない古代からの神社は何を意味をしているのか。この辺についての書籍を見つけたい。
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