岩木山を考える会 事務局日誌 

事務局長三浦章男の事務局日誌やイベントの案内、意見・記録の投稿

「岩木山の花々」NHK(テレビ)が取材、本日放映・人と森… 地球の歴史の中で人は何をしてきたか…

2007-08-04 03:51:15 | Weblog
   ☆「NHKギャラリー・岩木山の花々」写真展…NHK(テレビ)が取材

 今日の開始時間に、取材クルーはすでに来ていた。開口一番「放映予定の本日正午少し前と18時からのローカル番組では、未定となってしまった。」と言う。私はそれを覚悟していた。台風5号には勝てない。自然現象には勝てないのである。台風被害は、または台風情報はニュース性が大きく強い。それを優先させることは当然である。
 それに引き替え、「岩木山の花」などはニュース性に欠ける。「ボツ」にされてもしようがないと、昨日以来の台風関連ニュースを見て思っていた。
 ところが、「土曜日か日曜日」には必ず、放映します。」というのである。まずは、ほっとした。
 ニュースの原稿文も読ませてもらった。写真は「ずぶの素人」であることを「強調」したい意向のようで、そのような私として「紹介」してあった。私は撮ろうなどと考えないし、ただ、そこにあるがままに写っていることを願って撮っている。全くの「素人」だ。これも嬉しいことである。
 それにしても、念入りな取材だった。放映時間がほんの「数分」だというのに1時間近くかけて、いろいろな角度で、展示写真を撮影したり、来場者とコンタクトをとったり、来場者に私が説明をしている場面を撮影したりというわけである。
 実は1日に、すでに私とのインタビューは終えていたのである。その時間を入れると、ほんの「数分」の放映といえどもずいぶんと時間をかけるものだなあと感心してしまった。
 とろで、昨日の18時ごろにNHKの担当者から電話があった。「台風がそれほど大したことがなさそうですから、明日(今日のこと)の12時10分ごろと18時45分ごろに放送します。」ということだった。

 今日で始めてから5日目だ。だが、来場者の数は今一である。前回の「厳冬の岩木山」の時よりも、はるかに少ない。放映されると少しは「宣伝」にはなるのだろうか。期待しよう。
 ところで、この「ねぷた祭り」期間中、観光客として弘前にやって来る人は「年々」減少しているのだそうだ。
 ねぷた祭り初日の、桜大通りに設けられている「桟敷席」はガラガラだったそうだ。ひと頃は、この桟敷席の奪い合いが起きるほどの「満席」状態が続いたそうで、それがねぷた祭り期間中に弘前を訪れる観光客数の指標になっていたそうである。しかし、近年は「満席」にはほど遠い状態で推移し、今年に至っては「ガラガラ」状態となったというのである。
 行政は弘前公園の扱い方にしろ、「ねぷた祭り」の集客方法にしろ、もっと工夫をしなければいけない。基本的な目的と主題を明確にして、各催しごとのヴァリエーションとコンビネーションをしっかりととらえ直さなければいけない。これが、ヒントだ。

(承前)
 危険を感知できない生物…ひと、人、「人間」
     ☆人と森… 地球の歴史と人、人は何をしてきたか…。

 人は地球のエネルギーを使い果たそうとしている。長い人類の歴史の中で、現在世代を含めた僅か数百年に生きていた世代が、地球に生態系が誕生して、35億年かけて蓄積した太陽エネルギーの化石である石油・石炭を使い切ってしまうのである。
未来世代には、化石エネルギーの恩恵はなく、「現在の繁栄」は皮肉にも「未来の窮乏」となる。
 現在世代が欲張り、進歩や成長だけを求めれば、求めるほど「未来はますます貧しくなる」のだ。

 人という動物がこの地上に発生したのは地質時代の第四紀である。
その時すでに、ずっと前の白亜紀から被子植物時代が始まり、第三紀には被子植物の繁栄を迎えていた。ブナやカエデなどの植物は現在と同じ形態で、すでに、その営為をしていたのだ。人以外の動物も、ちょうど哺乳類の繁栄期にあってほぼ同じだったのである。
今、地球誕生からの「45億5000万年」を「1年」に短縮して、地球と生物の歴史を見てみよう。
まず、ゼンマイやイチョウの仲間の裸子植物やブロントザウルスなど恐竜であるは虫類の繁栄が一年最後の12月、その17日である。10日後の27日が、ブナやカエデなどの被子植物とオオツノジカやマンモスなどのほ乳類の繁栄である。
 そして、原人(人の祖先)の出現が12月31日の23時である。1年の最後の「残り1時間」という頃である。このように、人は「すべての生態系が完成した時期に出現した」のである。このことは、「人は生態系の一部であり、生態系なしでは生存が出来ない」存在であることをもの語っているものなのである。
 そして、今現在が、31日の23時59分にあたる。ということは、58分から59分の「1分間にも満たない瞬時」に、地球が「45億5000万年」をかけて蓄積した太陽エネルギーの化石燃料を現在世代の私たちがを使い切ることになるのである。
 だが、それでも足りずに森林を破壊し、大気を汚染し、地球そのものを存亡の危機に追い込んでいる。このような現状を造りだしておいて、「未来世代の幸せのために」とか「美しい国」などとどうして言えよう。
                       (この稿続く)

最新の画像もっと見る