岩木山を考える会 事務局日誌 

事務局長三浦章男の事務局日誌やイベントの案内、意見・記録の投稿

切れ戸からの「赤倉爆裂火口」 / 『受け取れぬ保険商品あふれてる』が語ること…(7)

2008-01-27 06:11:34 | Weblog
(今日の写真は岩木山にある12~13ヶ所の「爆裂火口」の中で一番その規模が大きい「赤倉爆裂火口」である。この写真は火口外輪崖の西側の先端から写したものだ。だから、登山道を歩いている者には絶対に見えない「景色」である。)
 今日はNHK文化センター講座「津軽富士・岩木山」で「岩木山の生い立ち」について話しをするのだが、この写真も「爆裂火口」の例としてプロジェクター映像で使用する。
 「火口外輪崖の西側の先端」とは通称、赤倉の「切れ戸(キレット)」と呼ばれているところである。これは崖筋の一部分が欠けて「覗き窓」のようになっている場所である。 それを誰が最初に呼んだか分からないが「切れた戸、つまり開けられた戸」と呼称したわけだ。
 この写真は、その崖のトップの欠けた部分、開かれた窓のようになっているところから「カメラ」を「突き出して写した」ものだ。
 ここは、登山道沿いの「大開」からも見える。まさにそれは「切れ戸」や「覗き窓」に見える。しかし、実際「現場」に来て「見る」と、崖の先端は火口に向かってオーバーハングになっているし、今にも崩れ落ちそうな岩や土石、それに樹木が塞いでいて真下の「火口」は見えない。
 写真をよく見て貰えると、その辺の事情については理解が出来るだろう。 しかも、時々、その土石は崩落しているのである。
 …というわけで、真下の火口を写そうとすれば、ザイルで確保して、懸垂下降でもしながら写すしかない。しかし、その間に上から、土石の崩落が起きる可能性は非常に高い。
 写真右側の切り立っている崖を持つ尾根が赤倉登山道尾根である。若干赤みを帯びた崖からは、爆裂噴火した時の壮大なエネルギーを感ずることが出来るだろう。
 手前右の積み重なったような「岩」は噴出した「熔岩」である。ここも他の「爆裂火口」と同じように、「熔岩」を噴き出してから、その後何回も「水蒸気爆発」や「火山灰噴出」を繰り返したのである。そして、それらが熔岩の上に堆積していったのである。
 緑の低木は「ミヤマハンノキ」だ。かれらは、このような「熔岩」と「火山灰地」という栄養の乏しい場所で、長い間、命をつないできたのだ。頭の下がる思いだ。
 ほぼ、写真の下側中央に見えるのは「崩落」に伴ってむき出しになったミヤマハンノキの根である。この場所もいずれは崩落してしまうだろう。
 だが、植物は強靱だ。落ち込んだ「火口」でまた根を張って「命」をつないでいくに違いない。)


■■ テレビのコマーシャルやテレビショッピングにはあきれる(その7) ■■
 贋作川柳:『受け取れぬ保険商品あふれてる』が語ること…民間保険会社は社会保険庁と取引している?
(承前)

 「老後の不安を煽る」…と思ったら「社会保険庁」のことを思い出してしまった。あの「年金問題」は「保険会社」によって仕組まれたものではないのか。
 「保険会社」は「頭がいい」から、あの手この手と「社会保険庁」に入れ知恵をしたのではないか。
 国民が納入した「年金の原資となるお金」を、国内のあっちこっちに数百億円かけて「箱物」事業で、湯水のように使うしか手のない、無責任で「罪悪感」のない「社会保険庁」の職員など、簡単に操られたのだろう。
 国民が納入した「年金の原資」となるお金は、「社会保険庁」のものではないのである。ただ、「社会保険庁」の「財布」という「容れ物」に入っていただけなのだ。 ところが、こともあろうに、それを「自分」のお金だと思ってしまうところが「社会保険庁」の「アホ」さ加減であり、人間として決して失してはならない「公正さ」もどこかに置き忘れるという「愚鈍」ぶりなのである。まさに、「味噌も糞も一緒」とはこのことを言うのだろう。
 『岩波の新版「広辞苑」で「無責任」という語を引くと「社会保険庁を見よ」とあった。「社会保険庁」を引くと「厚労省の外郭団体・無責任集団」とあった。』などとならなければいいと思っている。
 「社会保険庁」を統括するのは厚生大臣だ。となれば、その大臣を任命した時の総理大臣にも責任がある。ということは総理大臣も無責任…「責任からの解除」を地でいった人ということになる。
 「社会保険庁」の末端の職員までが無責任ということは、そのトップから「責任の解除」された存在だったからだろう。「社会保険庁」のトップは厚労省から天下ってくる。
 そして、わずか、2年程度「務めた」振りをして、数千万円という「退職金」を手にする。学校の教員など40年近く務めても退職金は3000万円にもならない。
 トップも何もしない、その部下たちも何もしないで、そのトップの在任期間を過ごす。じっと潜んで何もしない「時間」が過ぎていくのを待つ人々の集団・組織が「社会保険庁」なのである。
 そして、その本来の業務を「何もしないで」、しなくていい「箱物事業」にうつつを抜かしていた。…その「ツケ」が5000万件の「だれのものか分からない」年金受給者名簿事件なのだ。

 あまりに、執拗な「保険会社」勧誘コマーシャルを見て閃(ひらめ)いた。
…この事件の陰には「保険会社」の暗躍がある。国民を「貰えない年金」不安に落とし入れ、民間の「保険」にすがるように、仕向けている。…
 このようなテーマで誰か小説を書かないかなあ。きっと、ベストセラーになること間違いないと思うよ。
(この稿は明日に続く)

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