たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

食用コオロギ生産、電子部品製造が事業多角化 乾燥品や粉末に加工、菓子メーカーと商談進む

2023年09月06日 15時20分37秒 | 気になるニュースあれこれ

2023年9月4日岐阜新聞WEB、

食用コオロギ生産、電子部品製造が事業多角化 乾燥品や粉末に加工、菓子メーカーと商談進む | 岐阜新聞Web (gifu-np.co.jp)

「電子部品製造ハイジェントグループのハイジェントテクノロジー(岐阜県大垣市)は、安八郡輪之内町南波の輪之内工場で食用コオロギの生産に乗り出した。従来の製造ラインの一部を生産施設に切り替え、10月には初めて出荷できる見通し。現在は販路開拓や加工品開発に向け、東海地域の企業への営業を進めている。

同社は2021年に事業の多角化のため山形工場(山形県新庄市)で食用コオロギ事業に着手。すでに地元企業と協力して開発した加工品を販売している。食品衛生管理の国際基準「HACCP(ハサップ)」の認証を受け、大手菓子メーカーとの商談も進んでおり、輪之内工場での生産は、将来の大幅な受注増に備えて生産体制を強化する狙いもある。

輪之内工場では飼育室を設け、加工に必要な粉砕機や乾燥機を順次導入。7月から事業を開始し、室温と湿度を一定に保った飼育室で採卵からふ化、1カ月間の飼育を経て、乾燥、粉砕といった加工までを工場内で一貫して行う。

出荷はホール(乾燥品)や粉砕したパウダーで毎月計15キロ前後を見込む。飼育部屋の増設などで生産能力の強化も可能で、環境負荷の低減に向け、食品残さなどの給餌も研究していく。

人口増加や気候変動で将来の食糧問題が取り沙汰される中、動物性タンパク質を効率よく摂取でき、環境負荷の低い昆虫食には世界中で注目が集まっている。担当者は「精密部品製造で培ったノウハウも生かせる。環境に配慮した新しい事業の柱として育てたい」としている。」

 

どうして電子部品製造メーカーがコオロギに手を出していくのか?補助金?

添加物表示のアミノ酸等の等にコオロギの粉末が入っていても表示義務はないので消費者にはわからないという話。どんどん食べる物も脅かされつつあります。


『ムーラン・ルージュ! ザ・ミュージカル』- 8月24日帝国劇場

2023年09月06日 00時03分59秒 | ミュージカル・舞台・映画

ミュージカル公演での体調管理 体と声のメンテナンス(井上芳雄):日経クロストレンド (nikkei.co

 

2023年8月24日(木)18時~帝国劇場、

 無事に往復することができました。早めに行ってまだ入ったことのない喫茶室に、この世にいる間一度入りたいと目標を立てていましたが暑すぎて往復するのがやっと。挫けそうになりましたがチケット代B席でも9千円、帝国劇場に立つ井上芳雄さんをみるのは最後の可能性大なので、なんとか部屋を出て体をバスと電車に乗せました。千穐楽まで一週間というところで殆ど情報みることなく観劇。なので最後は涙でました。加藤和樹さん、神田恭平さんと観劇がかぶったようです。幕間に一階のキャストボードの前に並んだ時現役の役者さんと思われる背が高く骨格のいい男性をお見かけしたので、お姿が視界に入っていたのかもしれません。

 3年ぶりで内装も外装も華やいだ帝国劇場。入った途端音楽がガンガン流れていてノリノリモード。通常運転に戻った売店でお菓子を購入、ロビーでいただく間にも気分が上がり、客席につくと開幕10分ぐらい前からキャストの方々がマリオネットのような動きのパフォーマンス、モンマルトルの丘のふもと、ルノアールが描いたような世界へと一気に引き込まれました。この時点でダンスの達人が集結したアンサンブルキャストの面々の身体パフォーマンス、凄すぎました。風車が回り像もいる舞台装置に衣装、著作権料も相当かかっているだろうからこれはチケット代やむなしと思いました。危ないと言われたのでモンマルトルの丘は断念しましたが、二度訪れたパリの街並みを思い出すような背景も素敵でした。女性キャストは衣装も振付もかなり際どいですが、鍛え上げられた筋肉美でみなさまかっこよかったです。

 頭の中で記憶のアルバムをめくると、2022年6月17日(金)13時~『ガイズ&ドールズ』を観劇することができました。その後結果的に帝国劇場の半分以上が中止となったので幸運でした。(尾身氏のコロナ分科会が3年間にわたりやらせた過剰なコロナ対策のせいでの中止、終わるのおそすぎましたが終わって本当によかったです。)この時井上芳雄さんのカッコよさにあらためて痺れましたが、『ムーラン・ルージュ』のクリスチャンはまた違うカッコよさでした。23年前の東宝初演『エリザベート』のルドルフから数えて芳雄さんの舞台姿をみるのは何度目だったか、『モーツァルト』を卒業しましたが今なお新鮮に一途な若い役をやれるのだと感動でした。サーティーンを撃って自らも命を絶つため銃に玉をこめている時の狂気走ったとりつかれたような表情がルドルフを思わせてドキドキしました。外は強烈な暑さ、劇場内ガンガンに冷房効かせていましたが芳雄さんがアカペラで歌う時は響かないように空調の音控え目でした。広い帝国劇場をアカペラで埋められる芳雄さん、流石でした。チケット代がどんどんあがってきているし、いつ歩けなくなるかわからないのでこうして芳雄さんに会えるのは最後になるかもとオペラグラスで追いながら拝見しました。次の主演作品の稽古もしながらこの日はマチソワ、相変わらずの超人的なスケジュールの芳雄さん、永遠に日本ミュージカル界のプリンス。

 サティーンは平原綾香さん、日生劇場『ラブ・ネバ―・ダイ』のクリステーヌの歌声が素晴らし過ぎたので期待できました。芝居の力も上がり、キラキラな歌姫でした。こんな声がよくでるなという歌声にさらに磨きがかかり、舞台上で貴婦人の衣装と帽子をまとった時はとっても綺麗でした。露出度高い衣装はドキドキしましたが健康的な色気が映えました。帝国劇場を埋められる役者としての技量もついて魅力全開。壮絶な人生を生き抜いたサーティーンを見事に体現されていました。

 橋本さとしさん、いっちゃんと共演した『シャーロックホームズの冒険』以来でしょうか。客席を引っ張っていくエネルギー、流石でした。こんなに歌うまいのに楽譜がよめないなんてうそみたいです。劇中で芝居をする場面、素人っぽく科白棒読みの下手な芝居をするのが難しかったみたいで、素で笑っていらっしゃり、客席も笑いの渦でした。伊礼彼方さんもいっちゃんと共演した『アンナ・カレーニナ』以来だったかもしれません。サティーンも店も全部俺のもの、クリスチャン寄りの気持ちでみるとかなり憎たらしい役どころですが悪役ではない、橋本さとしさんのお店はパトロンがいなければもう破産しかなかったわけで宝石であるサーティーンを差し出したのは生き抜くため、サティーンも店を守りみんなが生き抜いていけるよう覚悟を決めてのこと。ここは日本人にはなかなかわかりづらいヨーロッパの歴然とした階級社会が描かれているのかなと思いました。『モダン・ミリー』ぶりの中河内雅貴さん、髪型と扮装で全く別人になっていてどなかたわかりませんでした。声と表情とダンスの上手さでしばらく考えてから中河内さんだと。ニニとの恋愛も切ないジゴロ、素敵でした。上川一哉さん、初見でしたがこういう才能ある方がいらっしゃるんだあと思いました。劇団四季出身に納得。13歳で生活のため買春させられていたサーティーンと出会っていたという設定、クリスチャンとサティーンとの関係性を見守るような立ち位置でもありこれまたなんとも切なく。ニコもお化粧とダンスでかなりのインパクトあり、演じる加賀楓さん、元モーニング娘とありびっくり。

 アンサンブルキャストは『エリザベート』トートダンサーキャプテンの乾さん、『ミス・サイゴン』ドラゴンダンサーの仙名さんら、流石身体能力の高さよと唸る方ばかり。芝居の表現力も求められてのキャスティングだったろうと思います。

 キャストをかえて何回も観劇するのは無理だったので、だいもんサティーンはどうだったか、写真から想像するしかありません。こんなに細い体でわたしが『ファントム』を観劇したときには真彩ちゃんをお姫様だっこ。あらためて驚愕しています。開幕前体調不良との報が流れた時にはものすごく心配しましたが数日休んで回復したみたいで本当によかったです。咲ちゃんが東京公演中に観劇したようだし、現役男役のキキちゃんと咲ちゃんはどんな気持ちになったのだろうとちょっと思いました。

 

『ムーラン・ルージュ!  ザ・ミュージカル』、

 一番暑い時に2か月の公演、8月31日に無事千穐楽を迎え来年の再演発表に沸き立ちました。一年後世界は、日本は、どうなっているでしょうか。こうして観劇を無事に楽しめる時は続いているでしょうか。及川幸久さんが動画配信したように俄かには信じがたいですが、来年5月さらに強い力が世界を支配し、わたしたちの基本的人権を奪おうとしています。現政権がWHOから脱退することはないだろうからこのままだと日本は本当にそこでTHEENDとなりそうでこわいです。

皆様お体は大丈夫でしょうか、大丈夫ですよね。打たないでくださいね、くれぐれも。