たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

花組『ハンナのお花屋さん』_心の宝物

2017年11月12日 16時29分18秒 | 宝塚
 色々と片付いていないことがあれどだんだん時間切れが近づいてきました。まずは明日、長い一週間の始まり。二か月半ぶりの普通の月曜日、早い朝。ターミナル駅の乗り換えでけっこう歩くし、途中でお手洗いに行きたくなったらどうしようとか不安と緊張。今年三か所目。心の宝物に出会ったからなんとかやれるのかしらね。

 ヅカが続きますが、今日のうちに書いておきたい『ハンナのお花屋さん』。生とライブビューイングと二度も観劇できてほんとうによかった。つらくなるところもありましたが幸せオーラに満ちあふれている作品。なんどでも出会い直したい。舞台写真、発売日に買い揃えるのを控えたら二週間後にはほぼ売り切れ状態。この楽しそうなお花屋さんの写真はすぐに買ったの、正解でした。辛いときながめては癒しにします。

 きりないですが、書き残している感のあることを少し。芹香斗亜さんのアベル、ライブビューイングでみたら目のお化粧も役に近づけるよう気を配っていることがわかり、感激でした。ハンナ(舞空瞳さん)との幸せにあふれた時間、経営者としての決断がハンナを失うことになった苦しみ、どちらもアベル。どちらのアベルも心に刻まれました。舞空瞳さんと一緒に宙組に異動してほしかったぐらいのお似合いぶりでした。もう宙組か、早くて気持ちが追いつきません。

 アベルとソフィア(白姫あかりさん)の並びも美しいと思いました。アベルの幼い頃からの許嫁で、アベルの心が自分にはないことを知りながら結婚して、亡くなるとハンナと一緒に眠りたいというアベルの遺言を受け入れたソフィア。白姫あかりさんの好演が、静かに降り積もって輝く粉雪のように光っていました。会社存続のための結婚だったとはいえ、アベルはソフィアを嫌っていたわけではなく、守るべきところは守ろうとしていたことが伝わってきました。二人もまたお互いをある意味ちゃんと思いやっていたのかな。素敵でした。

 ミアを雇い入れるエマの花野じゅりあさん。シングルマザーで子どもを育てながら、必死に仕事をする姿がかっこよく、美しすぎました。お花屋さんのカフェでお昼のサンドイッチを食べ損ねて持ち帰りにしてもらうあたりの演技があまりにもそのまま過ぎました。フィナーレのダンスでは娘役のだれよりも可愛く、満開の笑顔で踊っていたのが、生で観劇したときにはすごく印象に残りました。

 図書館で働く公務員のローズ(真鳳つぐみさん)はコメディセンスが抜群。どこまでアドリブが許されていたのかわかりせんが、ミアへの本のまた貸しに目をつぶってもらうためにクリス(明日海りおさん)がせまっていく場面。ライブビューイングでは、クリスがローズに指をからめて腕にキスしたので、ローズは悲鳴あげてました。そして机の脚につまずいて本を落っことすあたりは脚本どおりかな。笑いのとるのってすごくむずかしいと思うのですが、つきぬけていてセンスがいいなあと思いました。将来を期待したくなりました。明日海りおさんの男役モードのなりきりぶりと仕草が美しいのは言うまでもありません。

 クリスに大手デパートへの出店をもちかけるMr.エディントンは羽立光来さん。『Sante!!』で、グリーンのドレスを着て天真みちるさんとKIZAOにワインを勧めていた方。すごく背が高いので印象に残っています。この舞台では、クリスたちとは考えが相容れない資本主義を体現していますが、あくまでもユーモラスな役どころ。部下のふたりと共に、客席の笑いをとるさじ加減が絶妙で、この作品の中で嫌味なくしっかり印象を残しました。

 ようやく書きたいことがひととおり書けたかな。どこまで書いてもきりがないのでこのあたりで一区切りとします。ストーリーを紹介できませんでした。

 こちらのサイトに見所と共に紹介されていますのでご興味があればお読みになってください。舞台写真は写真はこちらよりお借りしています。

 http://takarazuka-j.blog.jp/archives/1887826.htm


 書きたいこと、書けていないことがまだまだありますが時間切れとなってきました。久しぶりの一週間の海、落ち着いて眠ることができていないのでスタミナもつか心配。まずは明日。6時前に携帯のアラームをセットしました。電車の時間はほんとにドキドキ、不安神経症とのたたかい。大丈夫かな、大丈夫だね。きっと幸せになれるよ、「幸せになっていいんだよ」、わたし・・・。


なつかしの雪組『ブルボンの封印』『あかねさす紫の花』『雪之丞変化』

2017年11月12日 10時17分30秒 | 宝塚
 一路真輝さんが雪組のトップスターだった頃のコレクションカード、荷物整理していたら出てきて、こんなのあったねえ、ずっと持ってたんだ、懐かしすぎる、っていう感じでした。20年以上前の作品たち。歌うま一路さんの劇場に響きわたる歌声はすばらしかった。20年余りの時を経て、一路さんの歌うまDNAが望海風斗さんに引き継がれているのか。なんだか言葉にならない感慨深いものがあります。


 平成6年、『ブルボンの封印』『コートダジュール』。(以前に載せたの、原寸大でちいさかったのであらためて)、紫ともちゃんの退団公演。『コートダジュール』は小原先生最後の遺作となりました。杜けあきさんの相手役として月組からもどってきたともちゃんのトップ娘役としての大劇場作品はたった4作なの、さみしすぎます。『この恋は雲のはてまで』と『忠臣蔵』がともちゃんの持ち味を遺憾なく発揮できる日本物の大作だったのがすくい。キャリアを積んでからのトップ娘役就任だったので、男役さんに寄りそいながらも自立していて舞台全体をがっつりと支える安定感と安心感がありました。一路さんとの幼馴染感のあるコンビをもう少しみていたかった、もう少しだけ長く宝塚にいてほしかった。

 この舞台、ともちゃんの役どころが二作品とも一路さんに思いを寄せているのに、一路さんは花ちゃんが好きという設定で似通ってしまったの、つらかった。最後なんだからもう少し華をもたせてほしかった。娘役さんは劇団の待遇が人によってばらつきがあって正直ふくざつ。むずかしいなあと思います。『ブルボンの封印』は先日月組の『All for one』で三銃士が登場したのを観て、この作品のことをすごく思い出しました。『コートダジュール』は楽しいショーでした。





 平成7年『あかねさす紫の花』『マ・ベル・エトワール』。ショー作品は楽しいものでした。ダルマの花ちゃんの足の長さにみとれました。




 『雪之丞変化』『サジタリウス』。1994年って平成何年になるのかな、80周年ってあります。高嶺ふぶきさんの女役っぷりが色気あって素敵でした。芝居が長かったので、二幕の『サジタリウス』は40分ほどと短めでしたが楽しいものでした。中村先生の作品。今でも好きなショー作品のひとつ。花ちゃん、この頃より今の方が舞台上では若くみえるのだからすごいなあと思います。



 月日は流れ老眼加速中の身には、このカードの細かい字がもう読めなくなりました。なんだか舞台で拝見すると勝手に懐かしい友達にあったような感覚になる方々。今もそれぞれに活躍されているのが嬉しいです。この頃はまだネットじゃなかったので、転売目的の買い占めなんてなかったから、東京宝塚劇場でもサヨナラ公演以外はもう少し普通にチケットとれました。今はツィッターに転売チケットがあふれかえっているみたいで、買う人がいるから成り立つでしょうね。わたしは正攻法で入手できなかったら手を出しません。

 今朝も7時頃どこからか洗濯機の音が響いてきて目がさめてしまいあまり眠れていません。いつもの奴だろうな。今週は土曜日じゃなくて日曜日かよ。常識の範疇なのかそうでないのかわたしにはよくわかりません。こんなマンション、もうこりごり。こんなんで明日から長い一週間がもつのかな。まずは明日大丈夫かな。宙組千穐楽のライブビューイングと蘭ちゃん出演の『Pukulu』のチケットを引き換えてきました。お金かかりますが、生きている間の楽しみ。心のエネルギーチャージ。ないと生き延びて行けません。