65オヤジのスタイルブック

朝ドラ・とと姉ちゃんと暮しの手帖

※創刊号より21号までは現在の「暮しの手帖」のタイトルではなく「美しい暮しの手帖」となっている。

NHKの朝ドラ、とと姉ちゃんも、今週が最終週になりました。名古屋市の鶴舞中央図書館で、とと姉ちゃんのモデルとなった、暮しの手帖出版社の歴史をつづった展示があるとの情報を得て、先日図書館に出かけました。

今流行中のポケモンGOの聖地のひとつとなった鶴舞公園内にある名古屋市最大の鶴舞中央図書館。訪れた日もたくさんの来館者で席がうまる賑わいで、その一角に暮しの手帳の歴史が展示されています。

当館は、暮しの手帖が大衆雑誌でありながら、戦後の日本史の中で歴史的な意義を持つ雑誌として創刊号から現在まで全巻を保管されいます。閲覧を希望すれば創刊号から手に取ることも可能です。来館時は、創刊号はすでに閲覧者が見え叶いませんでしたが初期の号を閲覧できました。ドラマで唐沢寿明が演じた初代編集長のモデル花森安治の表紙絵は、日常の中にある美を表現された斬新なデザイン画が今でも色あせることない新鮮さも感じます。

また、多岐にわたる話題は、ふんだんな写真と詳細な文章で表現され、今の雑誌の軽々しさとは一線を画する濃密さがあり、ふだんの暮しの中にある小さな幸せの積み重ねが幸福な人生となる思想が満ち満ちています。

カリスマ編集長と二人三脚で歩んだとと姉ちゃんのモデル、大橋鎭子。あたりまえの暮らしを守る二人の師弟の絆で結ばれるドラマも、戦後日本の中で、あたりまえの暮らしを守ることは、二度と戦争を起こさないにつながる不戦の誓いとしてラストを迎えます。

暮しの手帖は、戦後日本の平和を象徴する雑誌として永久のとどめられることを感じました。



※衣食住遊の暮しの知恵が網羅された誌面


1948年の創刊から100号単位で新世紀号として発刊別に区切られた展示。広告収入を得ず発行収入のみで運営されるポリシーは今も続く。


地下には名古屋めしの象徴。スガキヤがあります。


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