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65オヤジのスタイルブック

65才茶々丸のスタイルブック。様々なカルチャーにふれて養ったライフスタイルを紹介

DVD「サンザシの樹の下で」

2012年03月31日 | 【映画・ドラマ・演劇】

映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は、久々の純愛映画「サンザシの樹の下で」です。

茶々丸オヤジが印象に残る純愛映画は、「ロミオとジュリエット」と「小さな恋のメロディ」でうが、今回の作品もそのひとつに加わりました。

中国のトップ監督チャン・イーモウが描く今回の作品は、エリート官僚出身の青年と反革命分子として迫害を受けている貧しい家庭の少女との許されない恋物語です。

身分の違いや文化大革命の冬の時代の中で人目を気にしながら、お互いの気遣い愛を深めていく二人。主人公の演ずる二人は、そんなかなわない恋に生きる姿にぴたりと合います。

文化大革命の時代を描いた作品は、統制や迫害の痛烈なシーンが残る作品が多いなか、そんなシーンを一切排除しながら、二人の日常や家族を通して、その厳しい時代をじわりと感じます。

恋愛の中で生まれる、淡い恋心やときめき。そして、未経験から生まれる不信や疑念。そんな誰もが抱く感情が思い起こされます。

映画は、実話に基づいています。そして、二人の出会うサンザシの樹が二人の約束の地となり、そして衝撃的な結末と二人の深い純愛に静かな涙を流すことでしょう。

東洋のロミオとジュリエット「サンザシの樹の下で」は、そんな深い感動を観る人に伝えてくれる名作です。


DVD「ふたりのヌーヴェルヴァーグ・・・」と「ナチス偽りの楽園」

2012年03月30日 | 【映画・ドラマ・演劇】

 映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。ドキュメンタリー作品の2本をまとめて紹介します。

1本は、2009年のカンヌ映画祭に出品された「ふたりのヌーヴェルヴァーグ・ゴダールとトリュフォー」を。

映画界に革命を起こした二人の青年、ゴダールとトリュフォー。後にヌーヴェルヴァーグとしてフランス映画に旋風を巻き起こしました。

彼等の作品と二人のインタビューや出演者たちの証言を通して、ヌーヴェルヴァーグの全貌を明らかにしていきます。

映画のワンカットを観ているだけでも、彼等がおこした革命のすごさが伝わってきます。ゴダールとトリュフォーの友情と確執と別離も織り交ぜながら、二人の生き様も興味深い作品でした。

感情的で攻撃的なゴダールが、政治色の強い作品を生み出していく中で、情緒的で平和主義的な傾向にあるトリュフォーは、映画を愛し、内面を追求していく作品を作り出していく。異なる作品の対照的に紹介されるのところが、ドキュメンタリーの良さです。

そいて、二人のライバル関係は、過去の生き様と性格に反映されていることを感じました。

2本目は、ナチスとユダヤ人を役者であり、監督でもあった一人のユダヤ人、クルト・ゲロンを通して描いた異色作品「ナチス、偽りの楽園」です。

ナチス・ドイツの行ったユダヤ人迫害で、思い浮かぶのはアウシュヴィッツ収容所ですが、他にも収容所が存在し、そこでも大量虐殺が行われた事実を知りました。

また、当初はユダヤ人の中に特権ユダヤ人が存在し、ゲロンは、その一人で、ハリウッドに招聘されながら、ファーストチケットの航空券で無いことで、招聘を断ってしまいます。

そのことで、彼の運命が一変し、ナチスのプロパガンタに利用され、最後にアウシュヴィッツで処刑されてしまいます。

一人の才能ある人間が、運命に翻弄されてしまう。差別と独裁による歴史上の最も残酷な運命が、一人の男を通して描き出されてたところが興味深い作品でした。 


DVD「イブ・サンローラン」

2012年03月28日 | 【映画・ドラマ・演劇】

映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は、ドキュメンタリー作品を3本紹介します。

先ず1本目は、朝ドラのカーネーションでも何かと話題になった20世紀を代表するデザイナーのドキュメンタリー映画「イブ・サンローラン」です。

今回の映画は、イブ・サンローランのデザイナーとしての顔とプライベートの顔を、彼のビジネスそしてプライベートパートナーだった実業家ピエール・ベルジェを通して浮き彫りにしていく作品です。

映画のキーとなるのは、彼の死後、クリスティーズで競売に掛けられた膨大なコレクション。彼の美意識と発想の源にもなった数々の美術品が映像の中にちりばめられ、ドキュメンタリーの枠を超えたアーティスティックな作品に仕上がっています。

クリスチャン・ディオールによって、18歳で見出され、ディオールの死により21歳でチーフデザイナーとなった彼が、最初のコレクションで「トラーペーズライン」を発表。その斬新なラインは、一瞬にして彼をスターダムにのし上げました。

茶々丸オヤジが、目を惹いたのは、彼のコレクションはもとより、ウォーホルやモンドリアンなどから着想を得て想像を超えたコレクションを発表したことです。

ピエール・ベルジェの言葉を借りれば、イブ・サンローランの引退後、真にファッションと言う文化は死んだと言えます。

現在のファッション業界は、商業化の波に呑まれて今や文化としての枠からはかけ離れた存在であるかもしれません。

その意味でも、イブ・サンローランの存在は、20世紀最後の芸術家の一人と言えるのではないでしょうか。この映画は、それを十二分に証明しています。

 

 


【美的B級グルメ】らぁめん翠蓮の濃い焼き干し・名古屋いりなか

2012年03月26日 | 【グルメ・名古屋めし】

八事のネットショップ店長友達の和菓子処・菓宗庵の社長のところに出かける前に、一駅前のいりなかで降りて、らぁめん翠蓮さんでお昼を。

テレビ取材も多い名古屋のラーメン店の一つですが、茶々丸オヤジが好きなところは、その丁寧な調理と店名にふさわしいアジアンテーストあふれる雰囲気で清潔感のある点です。

ラーメンも個性的です。たとえば、干し海老や干し貝柱に味節、昆布などの海産物系と肉系のWスープに岩塩を加えた塩ラーメンに濃くのある魚醤を使った醤油ラーメン、他には、地元八丁味噌を使ったみそ、坦々麺、ごま辛など、様々な具材を使用した深みのあるスープを生かしたラーメンが特徴です。

特に新メニューとなった濃い目焼き干しは、塩、醤油(写真)、味噌の三種類で、コラーゲンたっぷりの濃厚なスープと上品なうまみを持つ焼きアゴ(とびうおの焼き干し)のが加わることで、後味がすっきりとして、食べ終えた後にくどさをまったく感じません。

カウンターのお店をご夫妻の二人三脚でテキパキとこなす姿にも好感がもてます。

らぁめん翠蓮さんは、さしづめ名古屋ラーメン界のヌーベルバーグと言えます。

バリ好きのご夫妻の営む名古屋ヌードルをぜひ堪能してみてください。


DVD「探偵はBARにいる」

2012年03月24日 | 【映画・ドラマ・演劇】

映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は、少し遅れての観賞「探偵はBARにいる」です。

大泉洋と松田龍平コンビで、注目の映画は、北の歓楽街ススキノを舞台に繰り広げられる痛快でコミカルな作品でした。

物語は、コンドウキョウコと名乗る1本の依頼電話から、社長殺害に絡む事件とその周辺のキナ臭い関係が明らかになっていき、最後に事件の真相が思わぬ形で終わるもの。

一軒の老舗BARを根城にする探偵と大学生のアルバイトコンビが、いい味出してます。個性的な二枚目キャと細マッチョの大泉洋には、今までのイメージと違う一面があって驚きました。松田龍平も、父優作のDNAを如何なく発揮、僕には龍平君のキャラは、これが一番いいなと思います。

キャストも、ヒロイン小雪に、西田敏行、田口トモロヲ、松重豊など個性派揃いです。

主役の探偵を好演した大泉洋は、先の日本アカデミー賞の席上で、シリーズを願っていましたが、それも可能かなと思います。ただし、それも松田龍平次第なのも、大泉洋の立ち位置の辛さゆえかと思います。(どうやら次回作決定のようです)

でも、僕は違った一面を見せて楽しませてくれた彼を応援したいです。


引き算の文化

2012年03月23日 | 【エッセイ・コラム】

先日、若い頃仕事でお世話になった大先輩のお店に伺いました。

以前は、覚王山に照明と家具を中心にしたお店を営んでおられましたが、今は日進市で天むすのカフェを加えたお店も営まれています。 

インテリアや建築などの深い知識を持ってられるので、いつも時間を忘れて長居をしてしまいます。

そんな会話の中で、日本と西欧の文化の違いについての話題になりました。日本人は引き算の文化を持ち、欧米人は足し算の文化を持つ。だから欧米人には理解しずらいと。

僕はその点には反論しました。

確かに日本の文化は引き算の文化です。たとえば、枯山水の庭や余白をいかす水墨画の世界、石の庭は、緑や水を排し、水墨画は墨の濃淡と仔細な構図を排することで自然界の美しさを表現しています。

西欧文化は、加えることでより華麗に豪華な世界を表現している場合が多いです。

しかしながら、欧米人の中にも、引き算の文化を理解し実践した人も数多く存在します。印象派のモネやフェルメールなどの引き算の思想を持っています。

現代においても、スティーブ・ジョブズは、禅の影響を受けている点や無から有を生み出す発想など、引き算の文化を持つ一人と言えます。

今や日本人も欧米人と同じで情報を加えることで足し算の文化を共有している場合が多いです。

それは、僕自身が、自分に意思とは別に氾濫する情報社会に生きているからです。これは、社会から遊離した生活を望まない限り、避けては通れないからで、確実に僕たちは、足し算の文化の中で生きています。

むしろ引き算の文化を共有する人々は、少数派かもしれません。

情報が氾濫し、利便性だけが追求される世の中では、むしろ新しい発想は生まれにくく、創造力は育まれないのではと思ったりもします。

インターネットを通じてボーダレス化する世界で、社会は足し算の文化を共有しながらも、個々人で、引き算の文化を内応して創造力の源にしていく必要があるのではと思っています。

 


芹沢介展

2012年03月21日 | 【美術鑑賞・イベント】

岡崎市美術博物館で開催中の芹沢介展を観賞しました。

芹沢介は、人間国宝にも認定された静岡出身の染色家です。柳宗悦の興した民藝運動に傾倒し、沖縄紅型の出会いにより、その道に傾注していった芸術家です。

今回の展覧会は、染色家で人間国宝でもあった宗廣力三氏を父に持つ染色家の宗廣陽助氏のコレクションによるものです。

紅型による染め絵から板絵やガラス絵などの肉筆作品から下絵まで、芹沢の制作の全貌を伺える展覧会でした。

染色作品は、着物、のれん、衝立、屏風などの日常の品から掛軸などの作品と多岐にわたります。芹沢作品の代表作でもある、いろはにほへと、四季の文字絵や東洋から西洋、日用品に至るまで様々なモチーフを用いて、和と洋が融合したモダニズムを感じました。

また、民藝運動の特徴である調度品も展示され、日本の民芸家具や李朝の箪笥類、アフリカの壷に、教会の扉など用の美を再現した会場は、粋な空間をかもし出していました。

民藝運動が唱える空間は、誰もが再現できるもので、それぞれの国の伝統文化から生まれた名も亡き人々の手によるものにより生み出されます。

今回の展覧会は、インテリアの視点でとらえても十分楽しめるものです。25日まで開催中ですのでインテリアや古美術骨董に興味のある方にもオススメの展覧会です。


映画「マーガレット・サッチャー鉄の女の涙」

2012年03月20日 | 【映画・ドラマ・演劇】

映画「マーガレット・サッチャー鉄の女の涙」を観てきました。

メリル・ストリープが主演してオスカーを獲得した作品でもあり、その演技に注目をしてみました。

マーガレット・サッチャーがイギリス初の女性首相となり、難題が噴出する当時のイギリスを自らの信念で切り開いていく姿は、まさに鉄の女にふさわしく、たくましさを感じます。

ただ、この映画はそんな強いサッチャー像だけでなく、引退後痴呆症を患い、亡き夫の幻影に悩みながら生きる今の姿を照らし合わせながら、その奥深い人間性を浮き彫りにしています。

サッチャーを演じたメリル・ストリープは、英国人も認めたイギリス英語(僕にはその違いはあまりわからないですが)と自然な特殊メイク(顔はほとんどいじってないそうです)で、見事にサッチャーを演じていました。

今回の映画の監督フィリダ・ロイドは、マンマーミーヤで一躍有名となり、メリル・ストリープとも息のあった演出を感じました。何より、この映画が、女性の視点で描かれていることも、彼女だからこそだと思います。

タブロイドに代表されるようにイギリスでも、また日本でも、偉人の耕世を揶揄する傾向にあります。彼女が、現在痴呆症を患っていることは、彼女の功績と言動をいささかも汚すことはないと思います。 

それは、彼女の望むことではなく訪れるべき運命であって、むしろこの映画を通して、彼女の偉大さが強く印象付けられました。

 


なばなの里ウインターイルミネーション

2012年03月19日 | 【町歩き・旅】

なばなの里ウインターイルミネーション&しだれ梅園

東海のイルミネーションと言えば、やっぱりナガシマのウインターイルミネーションです。4月1日まで延長になっている、ウインターイルミネーション・冬華の競演を観てきました。

茶々丸オヤジも毎年楽しみにしているこのイベント。毎年バージョンアップされて、趣向を凝らしたイルミネーションに魅了されます。

今回は、時期的に、会場内の「しだれ梅園」も満開で、赤、白、桃色に彩られた美しい梅が光に照らせて美しさに艶やかさを加えて、今までにない美しさを感じました。

メインの広大なあじさい、花しょうぶ園の会場では、大木に咲く美しい四季のイルミネーションが幻想的で今までにもまして迫力がありました。

さらに、新年より希望の虹も加わり、新しい年と震災での復興の祈りを感じる演出でした。

かつての名古屋の名物イルミネーションだった、タワーライツの再開もなく、名古屋のイルミネーションも少し寂しくなりました。

そんな中で、毎年開催され規模が大きくなっている「なばなの里のウインターイルミネーション」を観ていると、主催者の情熱が伝わります。

今後も、すばらしい演出で楽しませてくれることを願っています。


映画「ヒューゴの不思議な発明」

2012年03月16日 | 【映画・ドラマ・演劇】

少々遅れ気味ですが、ヒューゴの不思議な発明を観賞しました。

劇場の予告では、ファンタジックな雰囲気が強調されていたせいか、内容にはあまり期待をしてませんでした。

しかし、そんなイメージは、一瞬にして覆させられました。オスカーの撮影、美術、視覚効果、録音、音響編集の5部門を受賞した実力を証明するようなすばらしい映像の世界が展開され、マーティン・スコセッシ監督の映画への愛情があふれた作品でした。

特に、3Dの利点を十二分に生かし、今までに見た3D作品とは比べ物にならないくらい奥行きがり、細かい塵にまでこだわった微細な映像世界に釘付けになりました。

今回の作品は、マーティン・スコセッシ作品としては異質なものです。製作に加わった、ジョニー・デップの存在がおおきかなと思いました。ただし、スコセッシ監督の映画への深い愛情がストレートに伝わりました。

映画の鍵となる、パパ・ジョルジュのベン・キングズレーの老練な演技とヒューゴ少年のエイサ・バターフィールドの純粋無垢な演技が化学反応を起こし、登場ずる人物が光り輝いていきます。

映画が大好きな人たちも、ファンタジーが好きな人も、ヒューマンドラマが好きな人も、スコセッシのマジックに魅了されます。ぜひご観賞をおすすめします。


【美的B級グルメ】花紋の中華そば・三重県松阪

2012年03月12日 | 【グルメ・名古屋めし】

松阪中華ソバ

茶々丸オヤジが、特に気に入っていたラーメン店が松阪にあります。

名前は花紋と言い、若い主人が作る中華そばは、すべてにこだわり持つ美しさ。しょう油、味噌、塩の三種類のラーメンは、それぞれに味にあう麺をセレクトしたもの。あえて、自家製麺ではなく東京の製麺所から取り寄せています。

スープの味も深みのある、やさしい味です。今回食した松阪中華そばは、地元で愛された中華ソバを独自のテイストで創り上げたラーメンで、野菜と豚バラ肉、鳴門の組み合わせは見た目も美しい深みのある味わいでした。

正直、名古屋の有名ラーメン店以上のこだわりと味わいにあふれています。

もうひとつ、僕が気に入っている理由は、以前にも美的グルメの記事で述べてますが、器からお店の内装、調度品に至るまで、店主の美的感覚が優れていることです。

若い主人らしい、キンニクマンやドラゴンボールのフィギュアなどが、和の空間の中に違和感なくレイアウトされていて、和モダンの彩りも持っています。

作り手としての技術はもちろんのこと、自らの創造力を描き立てながら腕を磨き続け、お客様に満足を与える空間と味を届ける。そんな空気を感じるお店です。

お近くの方も、三重にお出かけの方も美しき中華そばの世界を味わってみてください。


井上雄彦氏の「Smile」アプリ

2012年03月11日 | 【美術鑑賞・イベント】

3・11から1年。いろいろな祈りの形があったと思います。

僕は、人それぞれの過ごし方があると思います。静かにその日を迎える人、未来にアクションを起こす人、あえて、普通にこの日を過ごす人と、それぞれの祈りの形があったのではと思います。

僕は、58歳でこの世を去った母の墓前に、震災で亡くなった方を思い祈りを捧げました。

帰宅後、メールチェックとサイトチェックをしてると、アートに関する祈りの話題がありました。

その人は、漫画家の井上雄彦さん。井上さんの作品は、漫画家としての枠を超えたスケールと筆をつかった筆致にアートを感じていました。

井上さんが、震災以後、twitterに投稿した様々な人々の笑顔のイラストが、画集アプリとして無料リリースされました。

しばらくtwitterから遠ざかっていた僕にとっては、とても新鮮で、改めてtwitterの底力見たいなものを感じました。

どれも、素敵な笑顔のイラストで、特にclockのスライドショーは、時のせせらぎを感じました。

井上さんの祈りを込めた、すばらしいアートの世界を、あなたもぜひ観賞してみてください。


小松政夫とイッセー尾形のぴーめん生活

2012年03月10日 | 【映画・ドラマ・演劇】

イッセー尾形さんの一人芝居が好きです。茶々丸オヤジの記憶では、お笑いスター誕生の頃からだと思います。

イッセーさんの演じる様々な普通の人々の中にあるユーモアが、僕のツボにはまっています。

今回は、小松政夫さんとの二人芝居「小松政夫とイッセー尾形のぴーめん生活」と言うことで、また違う展開を楽しみに観劇しました。

スタートは、田舎にやってきた女?と老婆

家族にクリスマスケーキを持って帰る上司と部下

新人ホステスに絡むお局ホステスと支配人

社長と病み上がりの落語家

ラグビー部員とマネージャーの卒業後

五つのショートストーリーで展開された今回の芝居は、70歳の小松政夫さんが、老婆、部下、支配人、落語家、同級生と様々なキャラクターを小気味よく演じていて、かつてのテレビでのエネルギッシュな活躍ぶりに円熟味がプラスされ、還暦を迎えるイッセー尾形さんのひとり芝居を凌駕するよう雰囲気がありました。

イッセー尾形さんのキャラぶりも相変わらずの雰囲気で、今回は小松政夫さんの魅力の引き出し役になって、二人芝居を楽しんでいるようでした。

最近の短いコントとは違う、アドリブも交えたショートストリーは、大人のお笑いファンも十二分に満足する、濃密な笑いであふれていました。


塩麹ブームで思うこと

2012年03月09日 | 【グルメ・名古屋めし】

いつしか、今塩麹が熱いです。僕が知ったのは、朝の番組「はなまるマーケット」でした。

さっそく、塩麹の粉末で試してみました。豆腐やゆで卵を漬けたり、西京漬けならぬ、塩麹漬けで魚の切り身を調理してました。

どれも、とてもマイルド。豆腐はやさしいチーズの感触。ゆで卵は、柔らかな燻製。焼き魚はマイルドな味わいに。

塩麹ってすごいと思いました。しかも、日本の伝統的な調味料。日本人が待ってたって感じです。さらに、今回の塩麹は、米麹さえあれば、誰でもカンタンに出来てしまうので、メーカーもたぶん苦戦すると思います。できうれば、麹が店頭から消えるのはさけてほしいなと思います。

食べるラー油からジュレ、そして今回の塩麹。時代は優しさを求めているのではと思います。

塩麹

 


建築家・安藤忠雄の仕事学

2012年03月08日 | 【エッセイ・コラム】

一番好きな建築家を問われたら、即座に安藤忠雄と答えます。

茶々丸オヤジが、建築に興味を強めたのも安藤忠雄さんでした。テレビで「住吉の長屋」のドキュメント番組を観て、狭い間口のコンクリートの四角い建物の中に中庭のある斬新な建築に感動しました。

そいして、何より建築家と施主が対峙しながら、思いを共有し作り上げていく過程に感動しました。

今回、苦手な勝間さんがインタビュアーの番組「仕事学のすすめ」に安藤さんが登場するとので見る事にしました。

安藤さんの代表建築「光の教会」や直島の「地中美術館」を中心にしたプロジェクト、建築界に波紋を投げた「住吉の長屋」を通して、安藤さんの仕事学のひとつ「創造力で突破するのが仕事」と言う思いに共感しました。

僕も額縁屋の仕事は、建築のような大きな仕事ではないですが、予算が限られる場合が多いです。お客様から依頼された作品や額装の品を、限られた予算の中で、最大限に引き出されるかを常に考えて仕事をしているつもりです。

それが、安藤さんの「創造力で突破する」ことではないかと思います。そのためにも、常に感性と技術を磨いていかなければと思いました。