名古屋市美術館で6月25日よりスタートしたレンブラント展(光の探求/闇の誘惑 版画と絵画 天才が極めた明暗表現)に日曜日出かけてきました。
先日のゴッホ展では、連日大盛況の賑わいでしたので、今回のかなりの混雑を予想していたのですが、普段の展覧会とかわらない雰囲気でした。
日本人にとっては、印象派以外の展覧会は、なじみのないものかと複雑な心境で鑑賞しました。
今回の展覧会は、版画と絵画を通して、レンブラント作品の特徴である光と闇をテーマにしています。
版画作品93点は、オランダ、イギリス、フランス、日本と国内外の作品93点が出品され、銅版画の技法から、洋紙と和紙の比較による、明暗の違いなど、レンブラント作品の線描と明暗の魅力に銅版画の基礎も学べる展示になっています。
レンブラントの版画により展覧会は、日本でもよく開催されますが、このような大規模で詳細な解説で構成された展示は珍しいと思いました。
また、今回の版画作品の中心となるレンブラントハイス美術館は、レンブラントの傑作を生んだ住処で、市議会の補助金とキッコーマン株式会社の寄付により運営されています。
そして、レンブラント油彩画が11点が鑑賞できるのも、今回の最大の魅力です。
今回の油彩作品の中での大作「書斎のミネルヴァ」は智恵の女神、戦いの女神が深い黄金色の光を放っているような高貴さを漂わせていました。
レンブラント作品は、小品であっても、世界の有名美術館を代表する名品が存在します。
今回の展覧会でも、レンブラントの故郷、アムステルダム国立美術館、ルーブル美術館、ナショナルギャラリーメトロポリタン美術館、ボストン美術館と油彩画の名品が一堂に介する展覧会としても、大変価値のある展覧会です。
豊田市美術館でのフェルメールとオランダフランドル絵画展とともに、日本でも注目の展覧会です。
東京に続き、名古屋展で閉幕となる、レンブラント展にアートに興味のある方なら、ぜひ足を運んでもらいたいです。
未曾有の震災のなか、美しく明るいニュースが入ってきました。
世界遺産に、小笠原島と岩手の平泉が選ばれました。
特に3年前に登録延期になった平泉は、東北地方初の文化遺産指定なったことは、東北の人たちに元気を与えることだと思います。
今回の二つの登録で、日本の世界遺産は16地域にものぼります。
世界の中で、小さな面積の島に、これほどの自然や文化、さらに原爆ドームの負の遺産など多岐にわたる世界遺産を見ると、日本のすばらしさを実感します。
茶々丸オヤジも、見てみたい海外の世界遺産がありますが、こんな身近に誇るべき遺産があることを知れば、先ずは、日本から世界遺産国内の旅に出かけてみたいです。
茶々丸オヤジにとっても、万博で観たあの太陽の塔の迫力と、岡本太郎氏のほとばしるエネルギーは、強烈なイメージを与えました。
その岡本太郎像とパートナーの敏子氏の歩んだ道程をドラマ化したいい作品でしたが、そのダイジェスト版が今回放送されるのは、この時期にとてもタイムリーなことのように思えます。
先日の明日の神話へのアート集団によるパフォーマンスが話題になりました。
茶々丸オヤジにとっては、彼らの行動が芸術の一環であっても、許されることではないと今でも思ってます。それは、芸術家なら作品と対峙すべきだと考えているからです。批判、共感は別にして作品の一部を借りるようなやり方は、作品に対する不敬でしかないです。
しかし、太郎氏が生きていたら、笑って済ましたのかなとも思うし、逆に、お前らの陳腐なパフォーマンスより、僕のパフォーマンスの方がレベルが数段違う(これは、茶々丸オヤジの陳腐な言葉)かのような迫力で向かっていったような気もします。
今回放送前に、瀬戸内寂聴氏の岡本太郎、敏子さんとのエピソードやかの子氏の日記の公開で、知られざる岡本太郎像が垣間見れました。
芸術家岡本太郎の生き様には、共感を持ちますが、その作品はさほど好みではない自分がいました。
それは、岡本太郎作品は、幼少より奇抜な作風ばかりで果たしてこの人には、芸術家としての基礎的な技術があるのかと疑念を持っていました。
今回、敏子氏を描いたデッサンが発見され、その写実作品を目の当たりにして、ピカソが持つ表現の変遷とは違う、誰にも影響されない普遍的なものを感じました。
あらためて、アートに関わる人間として反省し、岡本太郎作品をあらためて感じる機会を得た思いがします。
生誕100年のこの年、ドラマを通して岡本太郎の芸術を感じたいと思っています。
おまけ
茶々丸オヤジ地域では、やってないので車で1時間ほどの岐阜県本巣市のモレラ岐阜のシネコンまで出かけました。
スラムドッグ$ミリオネアのダニー・ボイル監督作品で、実在の登山家の自伝を原作にしてます。
大半の時間は、岩まで岩石に腕を挟まれた遭難シーンですが、極限状態におかれた主人公を、ジェームス・フランコが見事に演じています。
この種の映画って、悲壮感いっぱいの感じが多いのですが、生き延びるために、あらゆる手を尽くし、時に泣き叫び、時に幻覚に惑わされ、時に悲しみを超えて笑う。極限におかれた人間の様を演出(現実だろうけど)してます。
最後の決断のシーンは、おそらく誰でも想像できるものですが、実話に基づく映画だからこそ目を覆う事無く対峙できます。
トレッキングやクライミングブームの中で、自然とふれあい、自然と戯れる機会が多い今、大自然の美しさと怖さ、そして、最善の準備の大切さを実感できる作品でもあります。
映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は「RED」です。
ブルース・ウイルス、モーガン・フリーマン、ジョン・マルコヴィッチなど、豪華俳優陣をそろえたアクションコメディです。
予告編でも、ミサイルにピストルで対抗するありえないシーンが印象的でした。
REDとは、元CIAのもっとも危険な年金生活者で、アメリカ副大統領の不正の過去を知る彼らが悪事を暴く物語です。
先ずは、主人公のブルース・ウイルスも、ダイハードのような派手なアクションはないですが、渋くて強いオヤジでいい味出してます。
なかでも、ジョン・マルコヴィッチとヘレン・ミレンの名優の二人が、その演技とはまったく正反対のコメディアン、コメディアンヌ振りを発揮しているのも楽しい。
ヘレン・ミレンのセクシーなおばさま振りとジョンマルコヴィッチのハチャメチャ振りが最高です。
他にも、茶々丸オヤジも大好きなリチャード・ドレイファスが、出演していたりして、新旧の大物がけっこう出てます。
アクションとコメディをWで楽しめる娯楽作品でした。
RED/レッド [DVD]/ブルース・ウィリス,モーガン・フリーマン,ジョン・マルコヴィッチ
¥3,360
Amazon.co.jp
映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は「十三人の刺客」です。
十三人の刺客 通常版 [DVD]/役所広司,山田孝之,伊勢谷友介
¥3,990
Amazon.co.jp
将軍の弟で、殺戮の限りを尽くす暴君を十三人の刺客が狙う。三池崇史監督作品らしいアクション重視の痛快時代劇でした。
前半は、その悪事の数々が示されるシーンは、そのむごさから目を覆いたくなりますが、稲垣吾郎君のおかげで、いい意味で少し見れる感じです。
今回の映画の良さは、キャスティングだと思います。刺客のリーダに役所広司、サブリーダーに松方弘樹、山田孝之に井原剛志、古田新太など個性的な面々を配し、あの名台詞「斬って、斬って、きりまくれ!」にふさわしい50分の死闘は、監督らしい演出です。
ちょっと腑に落ちないのは、十三人目の伊勢谷友介が刀で喉をさされて、ゾンビのように甦ったことと吹石一恵が山田孝之の女の芸妓と伊勢谷と関係のあった山の女をダブルキャストなこと。
これも三池監督ならアリかなと後で納得です。
今回の作品、十三人の刺客以外にも、ほんの数分しか登場しない、十三人の刺客に加えてもそん色ない豪華俳優陣を脇役やちょい役に揃えてること。提供もとの意気込みを感じました。
十三人の刺客 [DVD]/片岡千恵蔵,里見浩太朗,嵐寛寿郎
¥4,725
Amazon.co.jp
茶々丸オヤジは、結構な帽子好きです。
先日京都の帽子屋さんのピンヘッドさんで、購入したワークキャップが届きました。
以前より春夏にかぶりたいワークキャップを探していて、発見したのが東日本大震災復興支援チャリティーキャップ。
東日本大震災 復興支援 チャリティー グッズ 東北 義援金 【春夏秋冬◇帽子】360 GOAT...
¥1,995
楽天
京都のデザイナー辻野氏にデザインを依頼してできたワークキャップで、左前にNSSNの文字が入ってます。辻野氏は、山本寛斎のアシスタントを経て、日本人で唯一ストーンズのキース・リチャーズの衣装デザイナーとして、またラブサイケデリコや長渕剛の衣装デザインやスタイリングなどの活動をされているそうです。
ストーンズやデリコつながりながら買うしかない!しかも多少なりとも支援の力になるならと即買いしました。デザインも品質も申し分なしです。
左前にあるNSSNの文字は、NEXT SMILE,SMILE NEXTの次の笑顔を、次は笑顔をメッセージです。
こんな時だからこそ、笑顔で過ごす。素敵なメッセージです。
帽子好きのみなさん、あたたかいメッセージが込められたワークキャップをぜひ購入してみてください。
似合うか似合わないかは別で、かぶり心地もグッド!
モバゲー、ビッダーズのカリスマ女性経営者として有名な南場智子氏の社長退任の決断に敬意を評したいと思います。
イービジネスの世界で、良きパートナーとして同志としての存在の夫の看病が退任理由だそうだが、その潔さに感動します。
インターネットショップを経営する茶々丸オヤジが、ネットショップの楽しさ最初に実感させてくれたのは、7年前のビッダーズ出店でした。
ビッダーズの出店で、南場氏とは2回ほど面識がありましたが、メガネが似合う気さくな人柄で、カリスマ社長と言うよりは、こぎれいで明るい女性のイメージを持ちました。
一個人店主に過ぎない僕に、当時発展途上にあったビッダーズで期待に答えられない状況に対して、率直に謝られる姿に、こちらが恐縮するほどでした。
僕の経験から、女性オーナーや女性の上司は、とかく男性と比較されることに対する防衛作か、虚勢を張って女性としての魅力を半減させる雰囲気を感じる場合があります。
南場さんは、女性としての能力を最大限に生かした方からこそ、短期間で急成長を遂げたのだと思います。
夫の看病での退任とは言え、代表権のない取締役ですから、生活面では安心できるでしょう。
しかし、男性の良く深さと違い愛ある決断ができるのは、女性のもつ、かけがえのない母性だと思います。
南場さんは、夫の病気に打ち勝って、またひとつ女性としての新しい行き方を示してくれると確信してます。
多少の縁があった、名もない一店主でうが、あなたにエールを贈ります。
昨日のウォーキングの続きは、半田出身の童話作家で29歳の若さでこの世を去った新美南吉の生家を見て、半田の最終目的地の新美南吉記念館へ。
芝生で覆われた波打つような屋根が素敵な地下1階の施設。周辺は、童話「ごん狐」の舞台となった中山とせせらぎの流れる遊歩道の公園になってます。
館内は、南吉の生涯と文学活動が紹介され、代表作の「ごん狐」のジオラマやビデオシアターなどがあり、親子で楽しめる施設です。
記念館入り口にある赤いポスト
こちらの施設はコンペによって421点の中から選ばれた、新家良浩建築工房によるもので、愛知の代表的な建築としても評価が高い建築です。
秋の彼岸のなると、記念館の北側の矢勝川の堤に彼岸花が咲くそうなので、ぜひこの時期にもう一度訪れてみたい場所になりました。
ネットショップ店長仲間と半田にウォーキングに出かけました。
こちらはさわやかウォーキングでも人気の場所です。
昨年、100キロ歩け歩け大会の前日に宿泊した半田でしたが、今回は、武豊線でJRの半田駅に到着。
昨年宿泊した名鉄半田駅とは打って変わって、寂しい雰囲気。
古い商店街を横目に正面のミツカン酢の本社を通ると、目の前には運河の景色が見えました。
運河周辺には、ほのかに酢の香りが漂ってました。
次に国盛で有名な地元中埜酒造さんの酒の文化館を見学。酒造りの工程とおいしいお酒を試飲しました。
国指定文化財の旧中埜家住宅でランチ。紅茶専門店があります。
旧カブトビール工場の赤レンガ建物は、国の登録有形文化財です。赤レンガに2階中央のステンドグラスの窓が素敵でした。
今回の最終目的地は、半田の童話作家の新美南吉記念館ですが、そちらの話は後日。
散策コースのあちらこちらに、レトロな建物が多く残っていました。
トミーの醤油の看板がかわいい。こんなレトロな醤油さんも。
持ち帰った散策のガイドブック、半田ぶらりマップを見て。様々な散策コースがあり、あらためて、また違うコースを回ってみたいと思った魅力あふれる町、半田ウォーキングでした。
昨日、名古屋で仕事があり、夕方ニュースに目を向けると、不信任案可決だと思ったら、あっさり手のひら返して、賛成票を投じたのは、小沢の一の子分の松木さんとあいのり出身の横粂君だけで、親分は子分を前線に置いて敵前逃亡。毒舌上手の田中女子まで、舌を巻いて逃げだす始末。
自公は、打ち落とす弾が暴発して、火の粉が自分に降りかかり、社民、共産は、嫌いの人とは組めないと、場外へ。
口から出るのは、被災者のためにの大合唱で、被災した方々にも、復興対策が遅れては、その後の経済対策だって進まない今の状況では、直接、間接的にも、国民全体が不幸一身に背負うだけです。
最近、朝ドラのおひさまを見て、涙が出ます。また、コミカルだったけど、プリンセストヨトミの大阪国を見て、感心したりします。
決して戦争を賛美するつもりはないけど、あの時代の人々も、今の国民も、非常時には、国のためにと努力しようとしてます。そう言う時に、いつも相反する行動をとるのは、権力に取り付かれた政治家です。
いっそうのこと、掟破りの地方一揆(地方自治)でこの国難を乗り越えた方が得策かなと思えてきます。