

ガンダーラ美術の宝庫とも言うべく第一級のコレクション


平山氏の大作の数々と再現されたアトリエと未完の作品
中村キース・ヘリング美術館 館長中村和男「開館15周年記念展:混沌と希望」について The 15th Anniversary of the Keith Haring museum
思わず見入ってしまった中村和男氏のビデオ。中村氏のキースへの熱い情熱を感じます。
先日、敦賀に一泊の小旅行に出かけました。大学時代から毎年海水浴に行く程度のこの地域、海産物の土産やかまぼこ工場の見学程度しか経験なく、もう一度この地域を再発見してみようと、定番の三方五湖に出かけたのですが、レインボーライン山頂公園からの三方五湖の眺望は雄大な景色に魅了されました。
そこで、手にしたのがちょうど7月15日からはじまった若狭路をSNSで紹介する小冊子。若狭路フォトミッションと題した高浜町から敦賀市を日本海に沿って縦断する若狭路の観光スポットを紹介するハンドブックです。
今SNSの中で注目されているインスタグラムを中心に、ハッシュタグをつけて写真をアップする新しい公募スタイルで、#若狭路と#若狭絶景や#若狭おもしろ、#若狭体験の二つのハッシュタグで構成されています。
今回はハンドブックに載っている滝の名所を訪れてみましたが、名水百選に瓜割の滝や落差30メートルの野鹿の滝や断崖絶壁に不動明王が刻まれた屏風ヶ滝など、観光地から遠く離れた場所を訪れて、敦賀地方の奥深さを感じることができました。
三方五湖
名水が流れる瓜割の滝
三段階に流れる野鹿の滝
30分かけて山道を歩きながら、途中、大小様々な滝を観ながら最終地点の屏風ヶ滝へ。大小の断崖絶壁の岩を背に流れる滝は爽快。断崖絶壁には、十六善神と不動明王の姿が刻まれてます。
ユネスコ世界無形遺産に「山・鉾・屋台行事」として33の祭りが登録されました。今回の登録は、山車が登場する日本の祭り33が登録され、全国規模で盛り上がりました。
僕の住んでいる尾張地方でも、近隣の犬山、津島、愛西市が、岐阜、三重の東海3県で11件が登録されています。また、東海地方にも江戸時代から伝わる山車からくりの祭があり、今回の登録の一翼を担ったと思います。
今回の33件で、全国的に知名度が高い祭りは、京都の祇園山鉾、博多の祇園山笠、高山祭りなどが登録以前から観光としても認知度が高く、地域に根付いた伝統行事が、いかに知名度をあげて観光に結び付けていけるかが課題です。
観光に結びつくことは、町の活性化はもとより伝統行事の継続や文化遺産でもある山車の保存修復にも欠かせない財源にもつながってくると思います。
一方で、自然遺産などでも問題になっていた観光資源がもたらす弊害も抱えることとなり、観光客のマナーや伝統行事への希薄化を生む懸念もあります。
33の登録地が、共通の問題に取り組めるように祭サミットなどを開催するなど、日本の伝統文化の継承、保存を共通の認識で共有しながら永続的な連携をとる必要があると思います。
今や世界遺産の代表国となりつつある日本。今回の全国規模の登録が日本の伝統文化を広く世界に発信する契機になってくれることを期待します。
先日のアート旅の第2弾は、旅をテーマにした素敵な企画「旅するルイヴィトン」です。
世界中で愛されるバッグブランドの歴史をひもとく、特別展は、ルイ・ヴィトンのルーツともいえる旅の必需品、トランクやボストンバッグを中心にルイ・ヴィトンの歴史を旅するような気分でめぐる洒落た演出が施された展覧会でした。
入場無料の展覧会は、ファッション好きの人たちで盛況。今回は友人の紹介によりファストパスでスムーズに入場。会場では各ゾーンにスタッフが歴史と商品を解説。改めてルイ・ヴィトンの接客力を感じます。
歴史を彩る装飾性と機能性を兼ね備えた時代ごとのバッグと共に、目を見張るのは、ガレリア宮パリ市立モード美術館や個人コレクターから貸与された美術品や装飾品、服飾品が展示され、ファッションブランドとアートの競演に美術ファンも十二分に楽しめる内容です。
ルイ・ヴィトンのクラフトマンシップに培われた伝統とモードやアートとの融合により生み出される革新が、このすばらしい展覧会を通じて脈打っているように感じました。
6月19日まで開催中の本展、ファッションとアートの競演を、ぜひ楽しんでください。
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ゴールデンウイーク期間、みなさんはどんな過ごし方をされてますか。
各地で渋滞ラッシュが起こっている中で、僕は高速道路を使う必要のない近場の観光スポットで過ごします。
今回は5月10日まで延長している、なばなの里ウインターイルミネーションを観に出かけました。
ここ数年欠かさず観ているイルミネーション。今回は冬の時期に行けずにあきらめてましたがうれしい延長。せっかくなので、午後から入って花ばたけやベゴニアガーデンをなどを観ながら日没まで過ごしました。残念だったのが、季節の名物チューリップまつりが観れなかったこと。でも小花の花壇には、アンパンマンのキャラクターが花で作られ子供たちを楽しませてくれていました。また、この時間帯だと駐車場に入るのもスムーズで、入園前に隣接する花市場でお花や野菜を買う楽しみもあります。
いつも思うのですが、日本一のイルミネーションが1600円の入園料で楽しめてしかも入園料の内の500円2枚にの1000円の金券がついているので、実質600円の入園料です。
園内のレストランでの食事に、また売店の軽食やお土産品に利用できるのでお得です。また、日本一美しいベゴニアガーデンの入園料としても使えます。
毎回バージョンアップして、入館者を魅了するイルミネーション。今回は、ナイヤガラの滝。姿を変えて流れる光の滝が見事でした。
今回の延長は50周年の謝恩企画での延長ですが、来年も、ぜひこの時期まで延長してほしいなと思ってます。ゴールデンウイークの予定がない方、ぜひ春のウインターイルミネーションを楽しんではどうでしょう。
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久しぶりに根尾谷の淡墨桜を観に出かけました。今回は、車ではなく、30キロ手前にショッピングモールのモレラ岐阜が出来たので、そこに駐車。近くのモレラ岐阜駅からの樽見鉄道で終点の樽見に向かいました。
片道40分ほどのローカル線の旅は、トンネルを抜け、鉄橋を渡り、渓谷や遠くの山並み、田園風景などを運転士の観光案内を聞きながら楽しめて、混雑していても楽しい道のりです。
樽見駅から15分ほどで薄墨桜公園に到着。国指定の特別天然記念物の薄墨桜は、この時期に炭をにじませた淡い白色に変わります。当日の13日が、その名を冠した淡墨桜の始まりでした。この時期の風に舞いながら散り行く風情を楽しむ醍醐味を味わえました。
派手やかな桜並木の光景とは対照的に一本桜は、言葉ではいい現せない歴史と生命力の強さを感じます。淡墨桜、山高神代桜、三春滝桜は、その代表格と言えます。僕自身、まだ淡墨桜しか観てませんが、残りの二つの桜をぜひ観たいと思います。
これから散り行く風情をぜひ堪能してみてはどうでしょう。本巣市のHPで開花情報のライブ映像が見れますので、チェックしてみてください。そして、ぜひ樽見鉄道ローカル線の旅をおススメします。
僕の年中行事のひとつになりつつある、なばなの里ウインターイルミネーションに観てきました。
毎年バージョンアップするイルミネーション。今回は昨年を上回る850万球。いつもより早く出かけたのであまり寒さも感じることなく観れました。
テーマエリアは、3年連続で富士山がテーマです。今回は、世界遺産に指定されたこともあり、バージョンアップ。富士山の四季を立体の絵画を見るようでリアリティーにあふれバージョンアップしてます。
これだけを見るだけでも価値があります。
土日、祝日は混雑します。8時半くらいをメドに行くとスムーズに駐車できそうです。また、初めての人はこの時期でも、完全防寒が必要です。
3月31日まで開催中です。ぜひ行ってみてくださいね。
定番の光の回廊。
四季を彩る富士山もリアルです。
最近、所用で神戸方面を訪れる機会が増えて美術館はもとより名所旧跡などをその都度尋ねています。
今回は、異人館界隈を見て回りましたが、建物の外観はとても素敵なのですが坂を登りきると、観光地化されてみやげ物店の多さに驚きました。
そして、京都の拝観料のように訪れるたびに徴収される入館料に驚きました。
維持管理のためには必要な事とはいえ、館内の歴史あるインテリアとアンバランスな調度品にセンスを疑いました。
正直、歴史的建造物を肌で感じるなら、僕の地元の明治村の方が見ごたえがあります。
日本で異国情緒を感じられる町、神戸にふさわしい、見せるインテリアに工夫がほしいなと感じました。
今回の旅は、この年になって初体験ばかりです。日本には、美しい情景が数多くあり人生でその情景を体験できることは、この上ない喜びです。
今回は、日本三大夜景のひとつ神戸です。三大夜景は、函館、神戸、長崎。函館の夜景は、絵画に例えるなら、縦に伸びる情景で、神戸の横に広がる情景です。
そして、今回感じたのは、六甲山系がもたす多極的な情景です。六甲山地の中央にある摩耶山の展望台から望む夜景が三大夜景のひとつに数えられるのですが、そこまでにいたる数箇所の夜景スポットも山頂にひけをとらない美しさがありました。
夜景は、自然と人工物が織り成す融合アートです。山などの自然の高台がなければ完成せず、また、日本の四季がもたらす空気により様々な色彩の変化をもっています。それは、自然の人間の共生を感じる情景でもあります。
※夜景との共演で光のアートを奏でる総檜葺きの六甲枝垂れ
鳴門の渦潮を堪能し、民宿での漁師料理に舌鼓を打った翌日、鳴門大橋を渡り一路、徳島の大歩危、祖谷(いや)へと向かいました。
旅の目的は、日本三大奇橋のひとつ、祖谷のかずら橋を渡るため。途中、かつて高校野球で一大旋風を巻き起こした池田高校のある池田町を横切り、妖怪伝説の残る秘境を大歩危を進み、2時間半、祖谷のかずら橋に到着しました。
祖谷のかずら橋は長さ40メートル、橋の幅は2メートルで谷底は14メートルの国・県指定重要有形文化財です。その名の通りつたの葛で作られた橋で、弘法大師が村人のために建てたとか、この地に住み着いた平家の落人が追っ手から逃れるときに葛を切って橋を落としたとかの伝説があります。
現在はワイヤーで補強されているものの、足場は写真の通り隙間があり、下を見ながらでなけらば歩くのは困難です。しかし、渡ってみると日本一の人気を誇るつり橋だけあって、短い時間ながら楽しさを満喫できました。
かずら橋の渡ると、左手に美しい滝が流れています。こちらの滝は、平家の落人が、都をしのんで琵琶を奏でた場所からその名前が付いているそうです。
今回は時間がなく、かずら橋だけの観光でしたが、豊かな自然を眺めながら、さらに足を伸ばして、いつかは奥祖谷にも足を運んでみたいなと感じました。