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65オヤジのスタイルブック

65才茶々丸のスタイルブック。様々なカルチャーにふれて養ったライフスタイルを紹介

フェルメール<地理学者>とオランダフランドル絵画展

2011年07月31日 | 【美術鑑賞・イベント】

今日は、フェルメール<地理学者>オランダフランドル絵画展に出かけてきます。
今回で2度目の展覧会ですが、ネットショップの店長仲間の要望で、茶々丸オヤジ的ガイドでのワークショップを開くことになりました。

アート関係者としては、とてもうれしい要望なので、力入ってます。

と言うことで、開催場所の豊田市美術館の魅力も含めて、ブログでもご案内することにします。

先ずは、豊田市美術館について。

本館は現代美術を中心に収集する日本の公立美術館のひとつです。
金沢21世紀美術館や十和田市現代美術館など、現代美術を扱う美術館によって、豊田市美術館も注目を浴びてます。

設計は、ニューヨーク近代美術館新館の設計や日本の美術館設計で有名な谷口吉生氏で、七州城址にある、緑の庭園と雄大な大池、茶室などを備えた水と緑のあふれる素敵な景観です。

また、日本の漆工芸の第一人者で、前衛的な作風で知られる高橋節郎館が別館としてあります。

さて本展のフェルメール<地理学者>とオランダフランドル絵画展は、17世紀に海洋貿易で栄えた新興国オランダで花ひらいた、ドイツ・シュテーデル美術館所蔵のオランダフランドル絵画と今回二度目の来日を果たした、フェルメールの「地理学者」の特別展示されています。

オランダフランドル絵画は、当時のキリスト新教徒の思想と海洋貿易の発展により、市民の中に絵画が広く浸透していきます。

それまでの教会による歴史画や貴族を中心にした肖像画から、一般市民に人気のあった風俗画や風景画、静物画が多く描かれるようになりました。

絵画の位置づけ(ランク)も、この順で、今回の展示も歴史画、肖像画、風景画や風俗画、静物画と展示されおり、当時のオランダ市民の趣味嗜好や海洋貿易による影響を読み解くことができます。

その意味でも、フェルメールの「地理学者」にもその時代の栄華を感じることができ、また、地理学者の衣装にも江戸時代の長崎出島によるオランダ貿易による日本文化の輸出も見られます。

その後のフランスとの戦争により、経済も疲弊し、同様にオランダの巨匠レンブラントやフェルメールも、晩年は没落し破産を余儀なくされました。当然のことながら、オランダの芸術も衰退していきます。
しかしながら、オランダフランドル絵画がなければ、芸術が一般大衆の手に届くことはなく、現在のレンブラントやフェルメールなどのオランダ巨匠の評価もなかったはずです。

また、オランダ貿易により、日本文化が輸出され、印象派へのつながる影響も無かったのではと思います。

そう考えると、世界の芸術に与えたオランダフランドル絵画の力は大きいと思います。
そんな、壮大な歴史を感じながら、今回の展覧会に触れてみるのも楽しいのではないでしょうか。

エイミー・ワインハウス逝く。

2011年07月26日 | 【音楽・ライブ】

とても、残念なニュースだった。エイミー・ワインハウスが27歳で、この世を去った。

彼女のデビューは、僕にも、音楽ファンにも衝撃的だった。そのディープでソウルフルな歌声は、時代の若き歌姫たちの誰よりも鮮烈でした。

しかし、彼女の歌声よりも、ドラッグやアルコール、恋人との関係などによるスキャンダルだけが目立つようになってしまった。

ジャニスやジミヘンなど、27歳の若さでドラッグによる死(今は原因は不明)は衝撃的だが、もうロックが、ドラッグ、暴力、セックスなくして存在しない過去の時代と並列に並んでいて良いのかと思えてくる。

伝説となったロックアーティストたちにつきまとうドラッグ。一説には、その才能を27に止めることとなったといわれる悪魔の契約。そんな、契約が存在するならば、多くの才能在るミュージシャンは、凡人となっってしまう。

レディガガが、ドラッグの体験と決別を語っている。彼女も、エイミーの死は無念だと感じてているだろう。

さらに、彼女の歌声を愛するファンの悲しみは深い。サードアルバムの発表を前にしての彼女の死は、ロック史の伝説として語られるかもしれないが、多くの音楽ファンは、そんな伝説よりも、彼女の生のステージを望んでいただろう。

いまわしい悪魔との契約から決別する時代が来ることを、一人の音楽ファンとして望んでいる。


なでしこジャパン 世界一おめでとう!

2011年07月19日 | 【スポーツ】

昨日から、興奮覚めやらぬ茶々丸オヤジです。
サッカー経験者の茶々丸オヤジにとっても、忘れられない日となりました。

女子サッカーの30年の歴史に、また日本サッカー界の歴史に燦然と輝く快挙となりました。
ワールドカップ大会前にFIFAランク4位の日本が、メダルを取るのかは確信してましたが、予選でイングランドに破れ、いきなりワールドカップ王者で開催国のドイツとの対戦が決定した時には、誰もがメダルが遠のいたと思えたでしょう。

しかし、金メダルを目標に定めた彼女たちだけは、自分たちの力を信じ疑わなかった。
その強い気持ちと、自分たちのパスサッカースタイルを貫き通し、大和魂がゲルマン魂を上回り、最後に不動の強国アメリカを打ち破りました。

個人技と体力で上回るアメリカ相手に、前半はかなりのピンチでした。アメリカが、決定的なチャンスを逃したのも、日本の粘り強いディフェンスによるプレッシャーと勝って当たり前の二重のプレッシャーによるものだと思います。

後半、アメリカの先取点は、モーガン選手のスピードと技術によるもので、あの状況でコーナを狙う完璧なシュートでした。また、エースワンバックの2点目も、ディフェンスのチェックをはずす技ありのシュートです。

一方日本の同点シュートは、宮間選手のこぼれ球に対する冷静な判断のシュートで、2点目の澤選手のシュートもディフェンスの前に入ってのボレーで、難しい角度と体勢からの見事なシュートでした。
どちらも、体力的ハンデをディフェンスの前で勝負することで可能になったシュートでした。

アメリカのシュートは、男子選手なら当たり前のシュートですが、日本のシュートは、男子選手でも難しい得点です。

追いついた日本、追いつかれたアメリカ。この時点で勝負は決していたに違いありません。
優秀選手に選ばれたGKソロ選手をしても、プレッシャーのない日本選手のシュートを止めるのは容易出なかったと思います。

こうした状況下の中で海堀の神がかり的なセーブも必然的な結果に感じるのです。

余談ですが、女子であろうと世界一は名誉です。女子サッカーに対する優遇も考えないと、単なる奇跡の結果に終わってしまいます。サッカー協会も、よくよく考えないと世界の笑い物になります。

元日本代表の川上さんも、なでしこは、監督(男性)のためにの思いが勝利の原動力となっていると言われてましたが、それほどねでしこは、監督との絆が強いです。

ともあれ、これからの進化も問われるなでしこジャパン。ロンドンオリンピック金メダルへ向けて、パスサッカーに磨きをかけて黄金の歴史を築きあげください。

おめでとうなでしこジャパン!

 


なでしこジャパン初のメダル!決勝進出!

2011年07月14日 | 【スポーツ】

早朝キックオフに備えた甲斐がありました。

女子ワールドカップ準決勝。なでしこジャパンが、3対1の逆転勝利で、初のメダル獲得と決勝進出を果たしました!

前半10分で、パスミスから先制点を入れられた19分に今大会初出場の川澄選手が、長身ディフェンスの前で粘って押し込み同点に。後半14分には、今大会絶好調の澤選手が混戦からヘディングで押し込み逆転ゴール。さらに、川澄選手が見事のロングシュートで3点目をあげ、完勝で決勝進出を果たしました。

準々決勝のドイツ戦での勝利で、勢いがついているとは言え、先制点を奪われてからの逆転勝利とスペインサッカーを思わせるようなパス回し。統率の取れたディフェンスラインとサイドアタック。どれをとっても、男子サッカーのレベルにあると思います。

特に、なでしこジャパンのすごさは、豊富な運動量です。女子とは言え、身長170センチ以上の選手をそろえ、フィジカルの面で圧倒するチームが多いなか、早いパス回しと前線でのプレス、スペースに入るスピードと、それらを支えるは、豊富な運動量があればこそです。

今大会は、スケジュール的にも、その運動量が有利に働きました。
決勝は、強さと巧さをあわせ持つアメリカです。ブラジル戦での辛勝を見る限りで、今回のアメリカは、決して勝てない相手ではないと思います。

大野選手の豊富な運動量とフリーキックで翻弄する宮間選手。サイドアタックに冴えを見せる鮫島選手など、どの選手をとっても、個人の能力が優れています。こうしたタレント陣をコントロールしてきたのが澤選手。彼女の声がピッチで響きわたる限り、今大会の得点王とMVP、そして、日本サッカー史上に輝く金メダルを確信しています。


映画「SUPER8」

2011年07月07日 | 【映画・ドラマ・演劇】

先日、映画「SUPER8」を観てきました。

監督・脚本・製作はJ・J・エイブラムス。スティーヴン・スピルバーグとブライアン・バークがプロデューサーとして参加した話題の映画ですが、この話題性にふさわしい、映画の楽しさが凝縮された作品でした。

エイブラムスは、スピルバーグの「未知との遭遇」「ET」へのオマージュ作品と言ってますが、スピルバーグファンなら、わかるように「ジョーズ」「アメリカングラフィティ」も含めスピルバーグ監督自身へのオマージュ作品のように感じました。

しかしながら、1979年と言う時代のスプラッターホラーやディスコミュージック、そして今の時代へと続く、現実的なSFの世界を描いていて、ユーモアとロマンチックなヒューマンストーリーと派手なアクションも取り混ぜて、壮大なファンタジックストリーに描いてます。

映画のテンポは、小気味が良く最初から最後まであきさせない映画でした。

この映画のキーワードは、子供たちの映画製作です。映画を通して、夢や希望、友情が描かれてています。これは、監督自身の仲間との思い出が、ベースになってるそうです。

最後のエンドロールで、子供たちの映画作品が流れます。最後まで席を立たず、じっと彼らの作品を眺めてみてください。

きっと、この映画のすばらしさとあたたかさが、伝わってくると思います。


フェルメールからのラブレター展 京都市美術館

2011年07月06日 | 【美術鑑賞・イベント】

さて、岡北さんで、美味しいうどん食べた後は、初恋の女性に会いに京都市美術館に。



茶々丸オヤジの初恋の女性は、フェルメールの手紙を書く女です。
今回「フェルメールからのラブレター展」で、再度来日しています。

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1999年に、京都市美術館で開催された、ワシントンナショナルギャラリー展でした。
8号サイズの小さな作品が、きらきらと輝いてペンを休め、こちらを見つめる瞳にひきつけられました。

今回の注目は、初公開の青衣の女。

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長い間の修復を得て、今回オランダアムステルダム美術館に先駆けて日本で公開されています。
修復前後の姿が解説され、その修復技術により、フェルメールブルーと言われるプルシャンブルーの青とともに、細微にわたり隠れていた姿が甦っています。

フェルメールは、30数点とも言われる現存作品が少ないことでも有名です。
それゆえに、どの作品も貸し出しされることが稀です。

この機会に、京都の繊細の美とともに、フェルメールの緻密な描写と独特な光の質感を体験してみてください。


京うどんの岡北さん

2011年07月05日 | 【町歩き・旅】

先日、京都の美大生になった長女に会いに行きました。
午後から、フェルメールからのラブレター展を鑑賞する前に、遅めのランチに岡崎公園近くの京うどんの岡北さんに出かけました。


2時に行きましたが、3組ほどの待ちがありましたが、10分ほどで入れました。

店内は、昨年、改装されて和モダンのシックな店内です。奥には、箱庭もあって京の風情も感じられます。


長女は、はもの天ぷらの冷やしうどんを茶々丸オヤジは、天とじうどんを食べました。
細かい卵とじでなかに、海老天がしっぽを出してる。粋な美しさを感じます。

長女も、梅肉の入っただしをかけて、ガラスの器に入った夏らしい演出でした。(撮ったつもりが、保存忘れの失態)

京うどんは、細めの麺でもちもちっとした感触に薄味のだしが効いた繊細の味。ここの名物、かき卵が、京の味をさらに上品な味に高めているようです。

そんな、わけで岡北さんの味に触発されて、取引先から届く富山の氷見うどんを使って創作うどんを作ってみました。
氷見うどんも、京うどんに近い細い麺です。


梅茶漬けの冷やしかけ天ぷらうどんです。市販の冷やしうどんつゆに、梅茶漬けの元を入れてうどんにかけるだけです。


なでしこジャパン8強進出!

2011年07月02日 | 【スポーツ】

女子ワールドカップドイツ大会予選で、なでしこジャパンがメキシコに快勝して2勝目をあげ、決勝トーナメント8強進出を果たしました。

もともと実力のあるチームだけに、決勝トーナメント進出は信じてはいましたが、昨日のメキシコ戦では、持ち味のパスサッカーが冴え、澤選手のハットトリックも含めた4対0の結果には、胸がすく思いがしました。

男子に比べ、女子は体格差でかなり劣ります。女子は、その結果が如実に出ます。
その対格差を、スピードとパスで補う、なでしこの技術力は、男子に引けをとらないほどすばらしいです。

元サッカー部の茶々丸オヤジが見ても、ボールに対するプレスの速さとスペースを瞬時に見つけ、スピードのあるパスを出す能力は、世界ナンバー1だと思います。

個々の技術が優れているので、先取点を取ると、ボールを持ちすぎるきらいがありますが、ディフェンス面でも、ザックジャパンより安定感があります。

今大会も、3位以内のメダルが目標ですが、決勝進出を目指してもらいたいです。

がんばれ、なでしこジャパン!

澤選手の先制ヘッドの後の大野選手の2点目すごすぎます!