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65オヤジのスタイルブック

65才茶々丸のスタイルブック。様々なカルチャーにふれて養ったライフスタイルを紹介

ガウディとサグラダファミリア展&VRでよみがえるガウディ

2024年01月31日 | 【美術鑑賞・イベント】
本日の美術展レビューは、名古屋市美術館で3月10日まで開催中の「ガウディとサグラダファミリア展」です。また、関連企画としてNHK名古屋放送センターで初公開のVRでよみがえるガウディーサグラダファミリアの秘密にもVR体験してきました。ガウディとサグラダファミリア展は昨年早々に鑑賞してきましたが、会場で知ったVRでよみがえるガウディを体験してからレビューしようと本日になりました。
 
アントニ・ガウディ、建築に興味がない人でも天才建築家の名前を知る人は多いかと思います。そして彼の死後未だ未完の建築がスペインバルセロナにある大聖堂サグラダファミリア。また、その建築に主任彫刻家として44年以上携わっている外尾悦郎さんの存在により広く日本に知られています。その大聖堂が140年以上の時を経ていよいよ完成が近づいています。
 
今回の展覧会は、サグラダファミリア聖堂にスポットを当て、100点を超える図面や模型、写真、資料を基に構成され、随所に最新映像を交えながらサグラダファミリアの造形の秘密に迫る内容となっています。ガウディの建築の特色として造形美があり、色とりどりのタイルを砕いて組み合わせるピースや様々な曲線で構成された扉飾り、円錐状の伸びる近未来的な建築物等、そのすべてが誰も無しえない超越した発想力で観る者を魅了します。その創造力はダヴィンチに近い存在に感じます。
会場は若い人が多く、改めてガウディの人気が伺えました。



そんな人間ガウディの魅力を体験できる企画が「VRでよみがえるガウディ~サグラダ・ファミリアの秘密~」先日の28日の10時受付に9時半頃に会場に行きましたが、すでに長蛇の列で各回6名、15回の上映体験に夕方16時の予約が取れました。入場までの間、二つの美術展に出かけたのでこちらのレビューは後日します。
 
係員の説明の後ゴーグルをつけて両手に機材を持ち、複数の人々と自由に動きながらVR体験。15分間の4K画質VR世界は、病床にあるガウディの意志を継ぐ建築の旅でとても素晴らしい体験でした。興味のある方は2月12日まで毎日行われていますので名古屋市美術館の展覧会とセットで体験してみてはどうでしょう。土日は早めに会場で予約することを勧めます。

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映画 僕らの世界が交わるまで

2024年01月29日 | 【映画・ドラマ・演劇】

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今回の映画レビューはジュリアン・ムーアとフィン・ウォルフハードが親子役で共演の「僕らの世界が交わるまで」です。

話題作を次々に送り出す最も勢いのある映画スタジオA24。今回はソーシャルネットワークの俳優ジェシー・アイゼンバーグの長編初監督作品で、エマ・ストーンがプロジューサーのひとりに加わり、名優ジュリアン・ムーアとドラマシリーズ、ストレンジャー・シングスのフィン・ウォルフハードが共演と何かと話題の多い作品ですが、なぜか辛辣なレビューが多く、どんなものかと劇場鑑賞してきました。

内容はYouTubeで2万人のフォロワーを持つ高校生ミュージシャン、ジギーとDV被害のシェルターを運営する母エヴリン親子のすれ違いのドタバタ劇。思春期の息子と母親のよくある難しい関係だが、この二人、実はKYの似た者親子ってところが実に面白い。しかも二人は叶いそうにない相手に恋している。僕にとっては二人のそんな人間模様が実に面白いのだ。

そもそも、A24映画は作品によって当たりはずれがありジャンルも幅広い。ひとつ言えるのは様々なカルチャーにスポットをあてているから、そこを知るだけでも興味がそそるのだ。今回の作品はA24の中ではくせ強の作品ではないですが、今の時代の空気をうまく纏った秀作だと思う。

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映画 BAD LANDS バッド・ランズ

2024年01月22日 | 【映画・ドラマ・演劇】

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映画館で観れなかった作品をサブスクで観るシリーズ。今回はネットフリックスから安藤サクラ&山田涼介共演の原田眞人監督作品「バッド・ランズ」です。

 

今回の作品は原田眞人監督による現代アクション作品ですが、2022年に公開された岡田准一と坂口健太郎が共演した「ヘルドッグス」がとても面白かったので期待して視聴しました。

物語は大阪で特殊詐欺グループに所属する安藤サクラ演じるネリと山田涼介演じる弟のジョーがある3億円の闇の金を手に入れたことから様々な組織に狙われるというシンプルな内容です。しかしながら、そのシンプルさは大阪と言う町とそこに暮らす人間たちの個性がぶつかり合ってディープな人間模様が展開されます。

ネリとジョーに関わる一癖も二癖もある人間が、例えば詐欺グループの頭、高城を生瀬勝久、頭のビジネスパートナーに天童よしみ、元やくざでジャブ中の男、曼荼羅を宇崎竜童などが演じ、他にも個性的な面々が名を連ねます。ちょっと気が付かないかもですが、最近、役者としても注目を浴びているまえだまえだの兄、航基君がいたりします。

安藤サクラの板についた関西弁に山田涼介の可愛いさのある悪童ぶりも面白く最後まで楽しめる作品でした。ただ、ラストは黒川博行の原作に基づくものか少し物足りなさを感じ、似通った作品としては前作の「ヘルドッグス」に軍配を挙げたいと思います。

原田監督作品は一様に好みですが、最近はエンターテーメント色が強くかつての「クライマーズハイ」や「突入せよ!あさま山荘事件」などの骨太の社会派作品も観てみたいと思っています。前述しましたが、ネトフリ視聴可能なヘルドッグスとセットで鑑賞してみると今回の作品はもっと楽しめるのではと感じます。

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映画 PERFECT DAYS

2024年01月10日 | 【映画・ドラマ・演劇】

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本年最初の映画レビューは、ヴィム・ヴェンダース監督、役所広司主演のPERFECT DAYS-パーフェクトデイズです。

今年から少し映画鑑賞のペースを緩めようと思います。僕にとって映画はライフスタイルのひとつで決してすべてではないのですが、何か追われるように新作映画を観てきましたが、65歳を迎える年を機に本当に観たいなと思う作品だけを映画館で観ようと思います。今はサブスクでも見逃していた作品をありゆったりと楽しんでいきます。

そんな今の僕の気分にぴったりの作品をヴィム・ヴェンダーズ監督が届けてくれました。

パーフェクトデイズの主人公・平山は、都内の公共トイレの清掃人。浅草の旧いアパートに住み隣人の掃き掃除の音で目を覚まし長年にわたり身に付いた習慣の中で日常を送ります。僕にとってはそうしたありふれたに日常が美しくおしゃれに見えます。また、平山に所作から彼の過去が想像されます。劇中の平山はほとんで語ることはなく、彼と関わる人々とも話すことは少ない。でも決して人間関係に距離を置いてはいないのが彼の素敵な一面です。彼のはにかむような笑みがそれを物語っています。

予告編を観れば、単なる一人の清掃員の日常を描いた、人によってはつまらない内容に思えるかもしれません。そこは名匠監督、日常の中で起こる些細な事件の中で彼の過去が徐々に浮き彫りになってきます。その衒いのなさが心地よいです。その心地よさが、木洩れ日なんだなと感じました。

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