65オヤジのスタイルブック

映画『柘榴坂の仇討』特報

中井貴一主演で浅田次郎の短編小説を映画化した作品「柘榴坂の仇討」を観賞

舞台は江戸末期から明治の初め。桜門外の変で暗殺された主君・井伊直弼の仇を取るために13年ものあいだ探し続けた武士とその妻、最後の生き残りとなって身を隠す男の人生を描いた作品です。原作は浅田次郎、数々の作品が映画化され映画史に残る名作が生み出されています。監督は、人気ドラマを手がけ、ホワイトアウトや沈まぬ太陽などの若松節朗、音楽は久石譲。

中井貴一が、主君の墓前に仇の首を差し出すまで切腹を許されなかった警護役・志村金吾を。かつて、彼を導いた俳優の小林桂樹をして、普通の人間を演じられる俳優と言われるように、主君に仕える名もなき下級武士を淡々と演じています。また、妻役に広末涼子、敵役に阿部博、主君直弼には、人間国宝の歌舞伎俳優・中村吉右衛門が19年ぶりにスクリーンに登場し、その風格ある演技が桜田門外の変までの前半部分の存在感は群を抜いていました。他にも豪華なキャスティング陣が、全編のほとんどで仇探しに奔走する13年の歳月に寄り添うように華を添えています。

作品の終盤での印象的な椿を雪のシーン。椿はその花が散ることなく落ちることから斬首のイメージがあり武士には忌み嫌う花ですが結末の鍵を握る存在になっていました。

江戸末期から明治維新の激動の時代にあって、歴史の波にもまれながら武士としての魂を失わず生き続ける人々の心情に目を向けると失ってはならないものが見えてくるのかもしてません。


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「【映画・ドラマ・演劇】」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事