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65オヤジのスタイルブック

65才茶々丸のスタイルブック。様々なカルチャーにふれて養ったライフスタイルを紹介

館長庵野秀明特撮博物館・名古屋市科学館

2014年11月30日 | 【美術鑑賞・イベント】

名古屋市科学館で開催中の特別展「館長庵野秀明・特撮博物館」に出かけてきました。

僕の住んでいる街には、かつて3つの映画館があって、その内の2館は家の目の前に大映、東映系。歩いた3分の場所には東宝系がありました。リアルタイムで怪獣映画を観てるのでガメラ、ゴジラ、大魔神などのシリーズ映画もよく観てました。

今回はそうした特撮で用いられた膨大なミニチュアや資料が集まったオールドファンにも、アニメーションファンにも、そして現在少年少女も十二分に楽しめる展覧会です。

円谷プロによりテレビドラマのウルトラシリーズに東宝のゴジラ、大映の大魔神など特撮のすべてが(ガメラがないのは寂しかった)並び、夢の特撮ワールドを展開、さらに宮崎駿の了解を得てナウシカの巨神兵を特撮技術で再現し短編映画を作り上げ、その撮影方法から制作作品まですべてが公開されています。

今回の企画は、庵野秀明氏の特撮博物館構想から実現した展覧会だけに、近い将来特撮博物館が完成し、日本は誇る特撮技術を現代の遺産として後世に残す事業も近いことを感じました。



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ゴー・ビトゥイーンズ:こどもを通してみる世界展・名古屋市美術館

2014年11月29日 | 【美術鑑賞・イベント】

名古屋市美術館で開催中の「ゴー・ビトゥイーンズ:こどもを通してみる世界」は写真家のジェイコブ・A・リースは貧困や差別などで起こる子供たちを観てゴー・ビトゥイーンズ(媒介者たち)と呼びカメラに収めています。

今回はリースの作品を中心に、様々な環境で生きる子どもたちの現在をアートの世界で表現しています。 その表現を通して、媒介者である子どもたちと如何に向かいあっていくか。今回の展覧会はアートが提議の場となっています。 あなたも、アートの中の媒介者と社会の在り方を考えてみませんか。


映画インターステラー

2014年11月28日 | 【映画・ドラマ・演劇】

ダークナイトのクリストファー・ノーラン監督のSF映画「インターステラー」を観賞

砂塵が舞い食糧不足で絶滅の危機にある地球で、農場を営む元宇宙飛行士のクーパーは宇宙に興味を抱く娘と父の農場を継ごうとしている息子と祖父の4人暮らし。ある日、元NASAの人類宇宙計画を知ることとなり、移住の惑星を探すために宇宙に飛ぶことに。

ブラックホール近くでは、数十分の時間が地球では数年に匹敵し、時間の経過と共に大人になっていく娘と息子。娘は移住計画の中心者の教授の助手を務めながら、父の帰りを待っている。この不思議な時間の差異が、今回の作品の鍵を握り親子の絆により移住計画のヒントを導き出していきます。

クリストファー・ノーラン監督は、デジタル時代に抗うフィルム至上主義の監督。広大な農場も宇宙も宇宙船などのセットもすべて実際に作り上げています。どのシーンもすべて本物の迫力がズシリと伝わり観るのを圧倒していきます。

元飛行士にマシュー・マコノヒー、同乗する飛行士で教授の娘としてアン・ハサウエイのオスカーコンビが危険なミッションに挑む姿に圧倒され、ラストでは父と娘の絆の結末に誰もが予想が覆ることと思います。3時間近い長編エンターテーメント。心して観賞してください。


映画 6才のボクが、大人になるまで。

2014年11月27日 | 【映画・ドラマ・演劇】

今までにない手法で描いた話題作「6才のボクが、大人になるまで。 」を観賞

この映画は、タイトルの通り6才の少年が18才になるまでの12年間の家族の記録を映像化したものです。こう言えば、ドキュメンタリ作品と思う人も多いと思います。実は、この映画は12年間わたり4人の俳優が演じたフィクション作品で、そこが未だかつてない手法でとられています。

こんな斬新な映像を作り上げたのは本作を含めベルリン映画祭で2度の銀熊賞(監督賞)を受賞したリチャード・リンクレイター。6才の主人公メイソンを演じるエラ・コルトレーンはオーディションにより選ばれ彼の12年間の人生を投影するように送りナチュラルな演技力が印象的。姉役のローレライ・リンクレイターは監督の娘で弟のメイソンとは好対照な性格でこの作品のスパイス的な存在。そして二人の父と母を演じるのはすでに俳優としての成功を収めてきたイーサン・ホークとパトリシア・アークレットが演じています。二人がこの作品に傾けた情熱をひしひしと感じました。

物語は父と母の離婚の中で引越しを繰り返す姉弟の心模様と仕事と育児の両立の中で二度の離婚を経験しシングルマザーとしてたくましく生きる母と子供たちに深い愛情を持ちながら、夢と現実の中で葛藤する父の姿を淡々と描いています。そして12年間の年月の中で起こる社会の変化とアップルをモデルに流れるサブカルチャーが、主人公のメイソンに成長と共に関わって2時間40分を超える時間を忘れさせるほど、家族の人生と関わる人々のように見守っているような感覚を持ちました。


映画 西遊記~はじまりのはじまり~

2014年11月26日 | 【映画・ドラマ・演劇】

チャウ・シンチー監督の映画「西遊記~はじまりのはじまり~」を観賞。

少林サッカー、カンフーハッスルで奇想天外な内容に派手なアクション、そしてユーモア満載の娯楽作品を生み出してきたチャウ・シンチー監督が、映画やドラマでおなじみの西遊記をこれまた今までにない新しい西遊記を築き上げました。

三蔵法師が妖怪ハンターとして現れ、沙悟浄、猪八戒、そして孫悟空との出会い旅の始まりの前を描いた作品は、物語の筋立てと虚弱な青年三蔵法師に美貌と強さを兼ね備えた女妖怪ハンターとのロマンスに、孫悟空との出会いと死闘を描きながらド派手なアクションシーンとユーモア、そしてスケールの大きな映像と数秒たりとも飽きさせない面白さが充満しています。

今回登場する妖怪ハンターも、三蔵法師に恋い焦がれる段のスー・チーに空虚王子のショウ・ルオと香港、台湾の名優が脇を固め妖怪ハンターたちを観るだけでも十分楽しめる内容ですが、続きの予感を感じるラスト共に次の出演者のどのような形で登場するか楽しみです。

ドラゴンボールの鳥山明氏も大絶賛の西遊記。ぜひ劇場で観賞して観てください。


つむぐけしき よむこころ 米山和子 祖父江加代子展

2014年11月25日 | 【美術鑑賞・イベント】

前回ご紹介した古川美術館の小山硬・玉屋庄兵衛展と同時開催で「つむぐけしき つなぐこころ 米山和子 祖父江加代子」展が別舘の爲三郎記念館で開催中です。

現代アーティストの米山和子氏は、和紙や絹糸、そして豊穣の象徴である米と言う和の材料を使って独特な現代空間を作り上げています。中でも大桐の間の一面に張り巡らされた絹糸に通された米粒が山並みに吹く風や雨のけしきを作り出し半透明に米粒が繊細な輝きを放って癒しの空間を醸し出していました。

祖父江加代子氏のコーディネートは数寄の空間の中で伝統的な和食器に加えて洋食器や現代工芸家の作品などが組み合わさり新しい調和を感じさせてくれました。現代の住まいにも、参考になるコーディネートのヒントがあるように思います。

ふたりの女性の感性が数寄の住まいとうまく融けあって、新しい雅の世界を展開され、雅の空間の中での未来の可能性を感じる展覧会でした。 


会場内では、今回の展覧会はイメージしたオリジナルの和菓子を味わうこともできます。


小山硬・玉屋庄兵衛交わる縁 古川美術館

2014年11月24日 | 【美術鑑賞・イベント】

古川美術館で開催中の「交わる縁・小山硬と玉屋庄兵衛展」は日本画家とからくり人形師と異なる競演です。

小山硬氏は、東京藝術大学卒業後、愛知県立芸術大学の教官を長きにわたって務め日本美術院同人として活躍中です。

玉屋庄兵衛氏は、七代目の三男として生まれ、兄である八代目が病に倒れた後に九代目を襲名。からくり人形師として修元修復はもとより愛知万博での愛知舘の唐子指南車や半田の山車からくりの創作を手掛けられ日本を代表するからくり人形師です。

二人の関係は、小山氏が九代目の庄兵衛氏を訪ねたことから親交が始まり、からくり人形を題材にした作品を生み出しています。院展などに出品されています。

今回の展覧会は、そうした日本画の作品とそのモチーフになったからくり人形が並列した形となってまさに交わって縁を深く感じる展覧会となっています。

また小山作品の代表的なモチーフである動物や富士山などの屏風絵が併設されています。改めて小山作品の雄大さを感じました。


平山郁夫展・名都美術館

2014年11月23日 | 【美術鑑賞・イベント】

休日は、東海地方の美術館に出かけることが多いですが、今回は日本画と雅の世界を中心に観賞してきました。

名都美術館で開催中の「遥かなる悠久の大地 平山郁夫展」は現代日本画の巨匠の故・平山郁夫先生が旅したシルクロードの地を中心に構成された氏の功績がうかがえる展覧会となっています。

その作品は、平山郁夫シルクロード美術館の所蔵作品に加えて名都美術館の所蔵作品はもとより、名だたる個人美術館所蔵作品が並び、まさにシルクロードの絵画旅の趣です。

平山先生は、シルクロードの研究やユネスコへの協力支援など、その画業と共に生涯をかけて尽力されました。また、広島で被災し白血病を患い苦労された時期もあり、悠久の大地が革命や戦争により傷つけられる中でその苦難の歴史を絵画の世界に深く投影されているように感じます。ぜひ、優美で深い色彩の中に輝く平山郁夫の世界を堪能してみてください。

館内から観る石庭もここの特徴のひとつ。


映画・紙の月

2014年11月22日 | 【映画・ドラマ・演劇】

宮沢りえ主演、吉田大八監督、角田光代の原作の映画「紙の月」を観賞。

あまり原作を読まない僕でも、この映画の内容を知って先ず思い浮かんだのが、僕が大学を卒業した頃にあった三和銀行詐欺横領事件。伊藤素子により巨額横領事件として誰もが記憶に残ってました。

映画の内容は、パートから契約社員となった銀行員OLが顧客先の大学生の孫と不倫関係になって貢というもの。宮沢りえの架空預金を乱発して池松壮亮演じる大学生と遊蕩生活を繰り返していても、常に悲しく虚しさのある瞳がとても印象的でした。

また、原作にない役柄で行員の年下の同僚を元AKBの大島優子が、また、今回の作品の鍵を握るベテラン行員を小林聡美が演じてます。ラストでの宮沢と小林の対決も見ものでうが一部の映画評論家では違う結末予想して期待を裏切ったようですが、宮沢と小林が演じた行員の類似性をある意味で裏切ったことと、監督の原作者への敬意があってのことかと思合点がいきました。

そして、過去の女性行員による巨額横領事件がうまく組み合わさっていることを知ったことで、その内容の濃密さに改めて感心しました。


バンド・エイド30 - Do They Know It's Christmas? (2014)

2014年11月21日 | 【音楽・ライブ】

Band Aid 30 - Do They Know It's Christmas? (2014)

昨日17日、30年前にアフリカ飢餓支援のためにイギリスのミュージシャンを中心に結成され、チャリティーソングの草分けとなったバンド・エイドの「Do They Know It's Christmas? 」が、エボラ救済支援ソングとして公開されました。

現在ダウンロード(250円)での寄付を行われていて早速僕もダウンロードしました。過去3回の曲と比べると少し緩やかなリズムになってましたが、U2ボノ、コールドプレイのクリス・マーティン、ワンダイレクションなど豪華なメンバーが共演してます。

バンド・エイドが結成される度に批判が付きまといますが、これも発起人のゲドルフの強い発言が影響してるように思います。しかし、彼のような強い求心力があって成立し、そのたびに多額な基金を達成している現実をみれば個人的には納得できます。今回も僅か数分で100万ポンド(1億8千万円)が集まっています。

エボラ出血熱で苦しむアフリカの人々を世界の人々の力で救うことができる「バンド・エイド30」新たなクリスマスソングとして、集まったミュージシャンの魂を感じながら支援の輪が広がっていくことを願ってます。


高倉健さん逝く

2014年11月18日 | 【映画・ドラマ・演劇】

今日一番の衝撃は、高倉健さんの訃報でしょう。その存在感は誰もが認めるところ。私生活が見えない数少ない銀幕のスターでした。

僕が健さんを語ることなんて恐れ多いことですが、小さい頃は、家の前にあった東映の映画館の手描き看板の任侠姿の健さんが強く印象に残っています。男なら誰もが憧れた任侠の世界は、健さんによって作られました。独立後の作品としては「八甲田山」や「幸せの黄色いハンカチ」などの作品での姿が印象に残り、その後の健さんのイメージを作り上げていったように感じます。

そして、あの「鉄道員」やからは多くを語らずとも伝わる独特な世界は健さん以外には後にも先にもないと思っています。

最後の作品となった「あなたへ」でのスペシャル番組で健さんのプライベートな垣間見る機会がありましたが、関連サイトで、健さんの様々な魅力が伝わってきます。

80歳代の幾多の俳優の訃報を聞くたびに、昭和と言う時代が過去の記憶となって遠のいていくのを感じていましたが、高倉健と言う昭和の名優の訃報でより強く感じる一日でした。

 


ご当地ナンバーあれこれ

2014年11月17日 | 【エッセイ・コラム】

ご当地ナンバーが新たに10地域が新たに導入されました。

僕の住んでいる愛知県では、岡崎、豊田、一宮についで今回春日井が新たに導入されました。

今回新しく導入された地域を見ると、前回と比べて、世界遺産に関連してか岩手県で平泉。鹿児島の奄美。東京では、杉並と世田谷の区があったり、大宮、春日部からの分離独立を果たした川口、越谷など実にバラエティー豊かなラインナップのように感じます。

ナンバープレートの変更には、2000円程度の費用がかかるそうですが、加えてETCのシステム変更に3000円程度かかるそうで、果たして現在所有の車にプレート変更する人がどれだけ出るか想像がつきませんが、今後もご当地ナンバーが着実に増えていくのは間違いないかかなと思ってます。


錦織圭とマイケル・チャン

2014年11月15日 | 【スポーツ】

いよいよ本日午後11時、テニスツアー・ファイナル準決勝が行われますね。錦織選手の相手は王者ジョコビッチ。錦織選手がどこまで、その実力を発揮できるか注目です。

あまりテニスに詳しくない僕でも、錦織選手の進化を試合を見るたびに感じます。硬軟取り混ぜた巧みな攻撃は観る者を引き付ける魅力があります。そして錦織選手の活躍の陰にはコーチであるマイケル・チャンの存在が大きいことは、最近のスポーツ紙の評論をみれば明らかです。

僕が学生時代、アジア人の血を引くチャンの活躍は今でも鮮明に記憶に残っています。体格的にも劣る彼がその無尽蔵ともいえるスタミナで縦横無尽にコートを駆けまわる姿に日本人としても共感を持ち応援してました。

その彼をコーチとして現役復帰させたのが錦織選手で、彼は気が遠くなるようなストロークやスマッシュの基礎反復練習を課し、錦織選手をランキング上位にのし上げました。

この強固な師弟関係が今の錦織選手の強さの源になっていることは誰もが認めるところでしょう。今や勝てない相手はいないと言う確固たる自信を持つ彼が、再びジョコビッチに一泡吹かせてくれることを信じて声援を送りたいと思います。

がんばれ!錦織圭!チャンと共に栄光を勝ち取れ!

 


大内順子さんとファッション通信

2014年11月14日 | 【エッセイ・コラム】

先日の8日、ファッション評論家の大内順子さんが亡くなられました。

大内さんと言えばボブカットに大きめのサングラスがトレードマーク。若いころは、なんでいつもサングラスをしてるのか不思議に思っていたのですが、それは事故によるものだとか。そんな過去を忘れさせるような雰囲気を醸し出していました。

大内さんといえばテレビ番組のファッション通信でのパリコレの紹介。彼女から数々のブランドが発信され、そのブランドコンセプトを端的なメッセージで届けてくれてました。いわば彼女なしでは世界のファッションは語ることはできないとほどの印象を強く持ちました。

事実その功績は、世界のファッションコンクールの審査員を歴任し、フランスの芸術文化勲章を受章されいることでも明らかです。

大内さんのような、気品があり、軽やかな口調でファッションを紹介できる人は現れないと思います。

 


SAMPLE・前田真喜個展

2014年11月12日 | 【美術鑑賞・イベント】

京都のKUNSTARZTにて娘の第2回目の個展が11月9日まで開催され訪問。

親ばかな部分のありますが、現代アートを理解する上で彼女の制作活動はわかりやすいので紹介したいと思います。

今回のテーマは「SAMPLE」身近にあり役に立っていながら、その存在を強く意識していないモノを毛糸やフエルトなどの素材を用いることによりその役割以外の価値を加えてみる。そんなモノをポップでキッチュな存在に変化するサンプリング的なオブジェで構成され、それらの作品が本来存在する場所が映像により明かされ、点字ブロックや電柱や道路の標識など改めてその存在不可思議さを感じる展覧会となっています。

現代アートの領域の中で、今注目されているのは、村上隆や奈良美智、草間彌生、ヤノベケンジなどに代表されるそうしたポップな主張ではないかと思います。今現代アートが若い層に受けている理由もそこにあるのではないかと感じます。

最初に直感的にとらえてから、アーティストの世界に足を踏み入れてから、その主張に耳を傾け理解する。単純ではあるけれど、この行為がアートの入り口を知る上で重要なことではないかと思います。