人生論:「生涯発展途上」を目指して

消化器内科医になった起業家・弁護士・会計士、岡本武士による人生論や新たな視点の提供、身の回りの出来事に対するコメント等。

世界を創る - 辿りつく均衡とは(3)

2004-10-01 01:55:57 | ビジネス
(引き続き、ゴルゴンゾーラをお楽しみください。)

人間には駆け引きをする能力もあるわけです。

Aが全員集まりA連合と化したとし、Fも同様F連合組んだとします。
「攻撃しないから食べ物をよこせ」とFが持ちかけたら、Aは応じる必要があるでしょうか。

Fは、A連合が全滅すれば死ぬわけですが、Aの一部を殺し、残りの人を奴隷にしてしまえる確率もあります。連合の趣旨に全員が100%ついてくる保障はないのです。そして、もちろんゴルゴンゾーラには日本国憲法18条のように奴隷的扱いを禁止するような法律はありません。A連合としては、このFの提案を受け入れるかもしれません。

A連合、F連合は、この協定を守るか。表面上は守るかもしれませんが、A連合は「100食できた」といって、実際は200食できているのかもしれません。「今年は雨が降らないから、みんな我慢しないと」とか言えます。そうしたら、F連合内で争いが起きるかもしれません。「他のFの奴を殺せば、食料が増える」と。同士討ちが始まります。A連合の思うつぼです。

F連合も、Aの一部を殺ろし、「こいつは協定を破ったから殺した」などと脅すこともできます。お互い完全に信じあっていないと色々な問題がおきますね。

次回は、部分社会と専門職の誕生です。

(つづく)