人生論:「生涯発展途上」を目指して

消化器内科医になった起業家・弁護士・会計士、岡本武士による人生論や新たな視点の提供、身の回りの出来事に対するコメント等。

将棋戦術から見る打開策

2004-10-22 01:38:42 | 人生論・閃き
将棋には、大きく分けると「居飛車党」と「振飛車党」というグループがいます。

要は、「飛車」という将棋最強の駒を、序盤とのように配置させるかということです。

居飛車党は飛車を動かさず、右から2列目に置いておきます。これに対して振飛車党は、飛車を横にガンガン動かします。「角」という飛車の次に強い駒の隣に置いたり(3間飛車)、それよりもうひとつ右に置いたり(4間飛車)します。ちょっと昔は、玉将(王様)の上に置く(中央飛車)も流行っていたそうです。

確かに、飛車という駒を動かすか動かさないか、どちらかしかできません。漏れなくダブりなく、という意味では正しいのですが、常に序盤を飛車中心に考えるべきかは疑問に思えます。サッカーでは、「前半から飛ばす派」と「前半は控えめで後半に爆発する派」という2タイプがあるかもしれませんが、こんな分け方する人はおそらくいません。ということは、将棋でも2番目に強い駒(角)を中心に考える戦略も成立しそうです。「玉」をどう守ろうかから考えるのも手です。

これらから既存の枠に捕らわれず、一見「漏れなくダブりなく」選択肢を網羅しているようでも視点を変えてみることが大事だということがわかります。アフィアのホームページにも似た理論のご挨拶を掲載しています:

(以下抜粋)
「押してダメなら引いてみるのも手ですが、ノックしたり、他の入り口を探したり、ドアの向こう側にいる人に相談してみたり、そもそも向こうに行かずに解決する方法も検討してみてはいかがでしょうか。」

要は勝てば、もしくは向こう側に辿り着ければいいわけです。