http://www.pekinshuho.com/jj/txt/2007-08/03/content_71420.htm
7月31日、浙江省工商管理局が流通している乳児ミルクをサンプリングした結果、明治乳業製「明治FU高タンパク乳児用粉ミルク」が国家基準とパッケージの表示に対して不合格とされた。
同局は浙江全省に出荷されている不合格粉ミルクの回収を要求した。
不合格内容:
1.国家基準に対する不合格項目
亜鉛含有量:28/30ppm (実測/国家基準)
2.パッケージの表示に対する不合格項目
ヨード含有量:0.95/0.50ppm(実測/表示)
信頼性に乏しい検査である。
理由、記事からは測定方法が分からないが、ICPの場合定量限界値はどちらも5ppmであり、亜鉛の28ppmやヨードにいたっては0.95ppmなどは測定できない。
それを測定しえたと提示している以上、上記の実測は限りなく測定ミスとしか考えられない。
中国の客先はよく上記の指摘をしてくる、定量限界値(測定限界、これ以下の濃度は測れませんという値)の説明をしても理解されない。
まあ、「国家基準値よりも少ないから」とか「メーカーが自分でパッケージに自分で書いた値よりも多いから」といったところを理由にしている時点で、中国製品品質問題への意趣返し、兼抗日以外のなにものでもない。
せつないのは、中国という独裁国家における風評被害が、自由主義世界の資本市場における風評被害と同等だと考えているところだろう。