goo blog サービス終了のお知らせ 
goo

核汚染日本の再生-被曝治療の実際(1) (4.1追記)

[4/1:友人の強い要望により、被曝治療の結果を簡単にまとめて文末に追記しました。読者の皆様にはぜひ未来に向けて希望を持っていただきたく思います。]


今回、福島第一原発の騒ぎに呼応する意味で「被曝治療」という言葉使ってきました。しかし、本来、この治療法は放射線の被曝者を対象としたものでなく、末期癌など難病者の治療を目指して研究されてきたものです。ではなぜ、その難病治療法が放射線被曝に有効といえるのか?これまでの研究の結果、重症癌の多くが、食物の中に含まれる有毒化学物質、そしてレントゲン、CTやMRIなどの過剰な放射線検査の被曝により重症化している事実がわかりました。よって、これら難病患者への治療法とは、有毒物質や放射線の影響を体外に排出すること、すなわち被曝治療と同じであると結論付けられるのです。


■医療放射線は安全なのか?

医療放射線の危険性については、「文藝春秋(2010年11月号)」に掲載された慶応大学医学部の近藤誠先生の論文が非常にわかり易く説明しています。論文の内容を簡単に言ってしまうと、「CTスキャンで癌になる」可能性は極めて高く、検査の有無が生死に係わるものでない限り、放射線検査の受診はなるべく控えるように、と勧めるものです。

1回の医療検査による被爆量を示すと下記のようになります。機器の違いや検査箇所により、その線量はかなりバラつくので、だいたいこれ位であると覚えていただければよいでしょう。

 胸部レントゲン  60μSv
 胃のバリウム検査 15,000μSv (15 mSv)
 CTスキャン    18,000~36,000μSv ( 18~36 mSv) ※上記論文による

また、乳癌専用の放射線検査機器、マンモグラフィーに至ると最低レベルでも40,000μSv (40 mSv)程の線量が、一回の検査で浴びせられます。胃検査で飲むバリウムやMRI検査時に血液注入される造影剤はどちらも放射性物質です。

いずれも時間単位がない放射線総量であることに注意が必要です。一方、私たち日本人の受ける平均的な自然放射線量は

 1年で   1,100 μSv/y (1.1 mSv/y)
1時間で  0.12 μSv/h

です。安全であることを強調するために、医療関係者が決まって使うのが「1年に浴びる自然放射線と比べてこの程度」というくどき文句なのですが、そもそも1年間の自然放射線量と比較する科学的根拠がはっきりしません。仮にこの比較を許したとしても、

 胸部レントゲン  年間量の 6/100 倍 (比較的少ない?)
 胃のバリウム検査   年間量の 14 倍
 CTスキャン      年間量の 16~32倍 
 マンモグラフィー   年間量の 36倍 

と、けして少なくありません。恐ろしいのはマンモグラフィーやCTスキャンを隔月・毎月検査で受けた場合、自然放射線の年間量と比較した線量は、さらに上記の6倍、12倍となることです。これが被曝でないと果たして言えるのでしょうか? 

これを時間単位に変換するとさらに恐ろしい数字がでてきます。ここでは医療検査機器の放射線照射時間を仮に1秒として計算しました

 胸部レントゲン  単位時間当たり 180万倍 
 胃のバリウム検査   単位時間当たり 4億5千万倍
 CTスキャン      単位時間当たり 5億4千万~10億8千万倍 
 マンモグラフィー   単位時間当たり 12億倍 

放射線はある意味エネルギーです。時間単位に換算するとそのエネルギーの強度が計算できます。すると、上記から医療放射線検査は胸部レントゲンですら自然放射線と比べてはるかに強力なエネルギーを照射していることがわかります。ここまで違うと、人体への影響を自然放射線と比べること自体がそもそも無意味ではないかとすら思われます。例えば自然放射線のエネルギー強度に耐性はあっても、その何倍からは耐性が失われるなど、生体の物理的構造上の限界を正確に議論しなくては、そもそも何が安全だとは語れないはずです。


■日航機墜落現場で被曝した私(日月土)の血液

前回の記事では、身体の外観に現れる放射線の影響について解説しましたが、血液を顕微鏡観察するとその影響度合いはさらにハッキリと見ることができます。私が日航機事件調査で被爆した時(昨年7月)の血液観察写真を以下に掲載します。なお、このような血液観察術は通常の医学教育では行われていませんので、他の医療関係者に尋ねても確認できません。その意味で、予め私見とお断りしておきます。


写真1:被曝した私の血液。本来円形である赤血球に歪(いびつ)な凹凸が現れている。
    中央に見えるのはマクロファージ。これがほとんど動いていない。
    

上記の写真に現れた歪な形の赤血球は、放射線により異常(エラー)を起こした細胞の一つです。本来、このようなエラー細胞は白血球やマクロファージなど免疫系細胞の働きで体外に速やかに排出されなければなりません。

しかし、放射線の影響を大きく受けた身体は、白血球数の低下やマクロファージの不活発化も同時に見られるようになります。それでは、体外排出されなくなったエラー細胞はどうなるのでしょうか?私の判断では、このようなエラー細胞こそが、数年、10数年後に目に見える癌となって現れる、癌細胞の種子であると見なしています。

よって、被曝治療の最大の目標は、エラー細胞の体外排出を促すために免疫系細胞を可能な限り賦活させることに置かれます。免疫の強化を狙った代替医療は色々と紹介されています。それらと比較することはできませんが、少なくとも私たちの方法で、放射線原因の重症癌患者を何人も社会復帰させていることも事実です。


■被曝治療後の血液観察

では、治療後にどうなったのか?以下に3/20に実施した治療から3日経過した後の観察写真(写真2)を掲載します。


写真2:治療後の私の血液。赤血球量、形状とも正常。右下のマクロファージについて
    はまだ放射線のダメージが見られるが、動きについては特に問題がない。

治療を急いだため、治療直前の血液観察は行っていません。ですから、昨年7月の血液(写真1)との比較となります。結論を先に言えば状態は著しく改善されていることが確認できます。ただし、他の避難メンバーについてはこの限りでありません。私の場合はこの1月に一度治療を受けていますので、3月の福島第一原発の放射線漏れに対しても高い対放射線耐性を示したと考えられます。他の避難メンバーについては、好転反応(有毒成分の体外排出反応)に苦しみながらも、現在順調に回復しているところです。


* * *


次回は、福島第一原発の影響に対して私たちがどのような処置を施し、どのような結果を得たか、より詳細なレポートをお届けします。

管理者 日月土
コメント ( 20 ) | Trackback ( )

核汚染日本の再生-被曝による放射線症について(3.29追記)

関東地方および東北太平洋沿岸地方の福島第一原子力発電所の放射性物質降下地域にお住まいのみなさん、お身体の具合はいかがでしょうか?健康であるならば何よりですが、次のような症状が出てはいませんでしょうか?ご確認ください。様々な情報が飛び交っていますが、最後は自分の身体が感じるものが一番の真実です。どうか自分を信じて最良の判断をなされますよう、心からお願いします。

(1)だるさが残り、身体がふらつくような感じがする
(2)常に吐き気を感じる
(3)側頭部全体に内側から膨張するようなズキズキした痛みがある(図1)
(4)皮膚に腫れ物や痣(あざ)のようなものができた(写真1, 2)
(5)むやみに鼻血がでる、鼻をかむと血が混じっている
(6)顔が膨れて見える
(7)肌の色が抜け赤い小さな発疹が現れる
(8)指先が冷え、目が疲れる
(9)手の甲、指先に小さなホクロが現れる(図2)


↑図1:甲状腺肥大による内側から膨張するような痛み


↑写真1:福島の事故後、避難メンバーの一人に発症した腫れ物


↑写真2:日航機事件調査でS氏が被曝した時に現れた痣(あざ)のような斑点


↑図2:指先に現れたホクロ(イメージ)。指向性の強い放射線の影響か?

いずれも、放射線の影響により起こりうる典型的な症状です。
・(1)(3)はいわゆる甲状腺肥大によって起こる症状で、私たちが関東から避難を始めた3月16日には避難メンバー全員が訴えていました。(6)も同じく甲状腺肥大によって起こる外観的な変化です。
・(2)の症状は私が日航機事件の墜落現場調査をした時に感じたものです。フィリピン到着後、避難メンバーの一人が同じ症状を訴えました。
・(4)(7)については墜落現場調査に同行していたS氏に顕著に現れた症状です。今回の避難メンバーにも発症しました。
・(5)は私を除く他の避難メンバー全員に現れていた症状で、放射線による毛細血管の損傷によるものです。
・(8)は東京に残る知人から相談があった内容。やはり身体抹消部の毛細血管が損傷した結果として起こる症状です。そのためうっ血し、血が通いにくくなっています。
・(9)についてはちょっと特別です。これは日航機墜落現場で他の調査メンバーが発症したもので、指向性を持った強い放射線によって起きた現象だと考えられます。自然放射線や鉱物性の放射線ではあり得ない特性で、プルトニウムまたは未知の人工的な放射性物質が関与しているとしか考えられません。墜落現場に軍機が散乱している現状はこのブログでお伝えした通りですが、核兵器に使われた人工放射性物質が現地に散乱している重要証拠でもあります(残念ながら写真を撮っていません)。以上の理由から、もしも今回、同じ症状が現れたのならば、それは福島第一原発の3号機に使用されていたMOX燃料(プルトニウムを含む)の微粒子が近くにある可能性を示しています。この症状が起きたときは直ちにそこを離れるべきです!

日航機事件の現場調査に限ってお話すれば、私とS氏の二人とも何度も墜落現場を訪れ、知らず知らずの内に強い放射線源に近づいてしまっただけでなく、調査の間にかなりの線量を受けてしまった可能性があります。このままでは将来の発癌は確実ということで、私はこの1月に被曝治療を受けたばかりです(S氏はまだ受けていません)。図らずも治療後2ヶ月を経ずして、また同じ治療のお世話になることになりました。


■放射線と発病の関係は?

日航機事件の現場一番乗り民間人として、本ブログでもその貴重な証言をいただいたM氏ですが、彼が事件後に肺癌を患ったのはそれから16年後の2001年ことです。もちろん、事件との因果関係を問うには早尚かもしれませんが、私自身が現場で放射線症にかかったことから、M氏の場合も墜落現場で被曝したことが直接の発癌原因となった可能性は極めて高いと踏んでいます。

ここで私が最も危惧しているのは、日航機事件における放射線レベルで10数年後以降に発癌の可能性があるということから、今回の福島第一原発の吐き出した放射性物質で、今後どれくらいの発病の可能性があるかということです。かつて、広島に原爆が落とされ、頭髪が全部抜ける程の強度の放射線症を示した現地住民が、その後何10年も生存したことを考えれば、直ちに生死の危機に晒されることはないかと思われます。しかし、福島第一原発の場合、(原子炉が爆発した場合)1基当りから放出される放射能が広島の5~60倍、それが4基あるのですから、最悪200倍強の放射能が巻き散らかされる可能性があります。それが均等に拡散されるはずはなく、風向きによって放射能が多量に降下する地域が偏在するのは確実です。

これまで、放射線量の瞬間的な数値ばかりが議論になっていましたが、311地震から2週間が経過した現在においては、放射能の存在量、関東など危険地域の住民が自然放射線量と較べて、これまでどれくらい多量の放射線(量)を受けたのか、また受けることになるのか、それらについて正確な数値を読み取ることが重要になります。特に放射能の偏在地域に多発するだろう、癌やその他の奇病の発病数を予測するには必須となります。

残念ながら、時間単位も示されないこれまでの放射線量の発表では計算そのものが成立しません。また、時間単位付の公表値についても、私の測定経験から疑問を呈さずにはいられないものが多くあります。

ここで今一度、自然放射線についての知識を確認しましょう。一般的に日本人が受ける年間の放射線量は

 1.1 (mSv/y) 毎年1.1ミリシーベルト

と言われています。この数値は、私がこれまで測定してきた

 0.12 (μSv/h) 毎時0.12マイクロシーベルト

を毎年に換算した

 1.05 (mSv/y) = 1050 (μSv/h) = 0.12(μSv/h)×24(h)×365(day)

と数値がよく合っているので、1.1(mSv/y) は正しい数値であることが確認できます。

地球上には年間放射線量が 10(mSv/y) =日本の約10倍 の地域があるので、年間被曝量として許容できるのはせいぜいこれくらいまでとする考え方もあります。しかし、高放射線環境に慣れていない日本人の身体では、この許容量下でも一定割合で発病の可能性がないとはいえません。

私が散見する乱暴な議論の中に、「70(μSv/h)でも人は死なない」というようなものがあります。仮にこの状況が1年続いたとすれば、その放射線総量は

 70(μSv/h)×24(h)×365(day)= 613,200 (μSv/y) = 613(mSv/y)

 613 >> 10 (mSv/y)

というように、地球上のどこよりもはるかに多い放射線を受けることになります。それでも、即死するような人はいないと思いますが、同地域に数年後に重病患者が続出することは間違いないでしょう。なぜなら、自然放射線のわずか2倍程度の線量を示す群馬県上野村でも、同地で起きた日航機事件から15年経過後に死亡率が急上昇している事実を私は知っているからです。


■内部被曝と放射能、そして放射化

原発の爆発により大気中に放出された放射性物質については、特に注意が必要です。その物質の種類によりますが、放射性物質は減衰しながらも、今後何年間も放射線を出し続けます。微粒子となった放射性物質が関東一帯の河川や土壌に降り注ぎ、もはや水や食物に含まれるようになったことは最近の内外の報道からも明らかです。このような報道を「風評被害」と非難する生産団体もあるようですが、数値的な多寡は別として、原発を起源とする人工的な放射性物質が食品に含まれることは、もはや免れ得ない事実であると認めることが肝要です。

食事一回の摂取量が基準値以下であっても、このような食品を食べ続ければ、必然的に食物連鎖の頂点にいる人間に蓄積していくことは明らかです。このような体内からの内部被曝量が今後数年でどれくらいになるのか、今のところ正確なデータがないままです。環境からの被曝、そして体内からの被曝、これらの被曝量が概算できれば、今後関東地方でどれくらいの放射線原因の疾病が発生するかは予想できるし、そのための準備が間に合います。私は、放射性物質汚染地域の皆さんには、現実を無視することではなく、事実を見据えてそれにどう対処するかを真剣に考えていただきたいのです。

もう一つ、忘れてならないのが「放射化(ほうしゃか)」の問題(*)です。放射性物質でも、その放射を受けた物質を放射性同位元素に変換してしまうもの、いわゆる「放射能(ほうしゃのう)」により起こる現象です。人の身体でいうなら、放射能の作用によりその人自身の身体が放射線源になってしまう状態を表します。そして、その放射線で自己被曝もするし、周囲の人間までを被曝させてしまうのです。放射化が進むと、もはや治療行為自体が危険となり、隔離して取り扱わなくてはなりません。癌の専門医が癌に罹患し易いのは、多量の放射線検査や治療によって放射化した患者から放射線を受け、医師自身が被曝してしまうことに原因を求められます。「患者の気持ちを理解するためのカルマ(業)」などという、一部の心霊家の言葉に惑わされてはいけないのです。


*放射化:例えば、原子力発電所の2次冷却水は物理的に核燃料に接触することはないのですが、放射化により強い放射線を帯びる物質に変質していると言われています。原子力関係者に聞いた話では、冷却水が青白く燃えているのが、発電所内では当たり前に目撃されていると言います。また、日航機の墜落現場近く、神流川発電所の建設工事に携わった建築関係者に伺った話では、御巣鷹山周辺に降る雨が青白く燃えているのを何度か見たことがあるとのことです。これも墜落現場に残る放射能が何か関係しているのかもしれません。


* * *


こういう記事を書くと「恐怖心を煽るな」という批判の声が当然ながら出てくることでしょう。しかし、文中にも書いたように、事実を冷静に見据え対処を考えることこそが、恐怖に打ち勝つ最良の手段なのです。このブログで何度も触れたように、その対処の1つ、「被曝治療」が私たちにはあります。次回はいよいよ、こちら(フィリピン)での被曝治療例を通して、その概要をご紹介したいと思います。


IN HOC COGNOSCIMUS QUONIAM DILIGIMUS NATOS DEI CUM DEUM DILIGAMUS ET MANDATA EIUS FACIAMUS
私たちが神を愛しその命令を守るなら、そのことによって、私たちが神の子供たちを愛していることがわかります。


管理者 日月土
コメント ( 11 ) | Trackback ( )

核汚染日本の再生-福島の原発事故に関する海外の報道(1)

5日かけて、何とかフィリピンまで避難しました。通常は直行便で4時間程度の行程なのにどうしてこんなに時間がかかったのか?関東からの移動を決意したのは今月15日(火)の夕方ですが、ネットで直行便の予約を始めているその最中に次々と空席が埋まり始め、結局は直行便での移動が不可能となってしまったからです。仕方がないので、16日の昼に自動車で西方への移動を開始してから、乗り継ぎを繰り返して何とかフィリピンの首都マニラにたどり着いたのが、20日の早朝のことでした。


目的地へ移動してすぐに取り掛かったのが、身体の洗浄と着衣の取替え、そしてこのブログで紹介させていただいた被曝治療です。治療結果については詳細を改めて報告させていただきますが、まずはフィリピンで福島の原発事故がどのように報道されているか簡単に報告させていただきます。現地語に不案内のため、現地通訳に聞いたままを報告します。

(1)放射能汚染された日本の食品

フィリピン政府は日本からの輸入食品について放射線の測定を開始。検査の結果、乳製品や加工食品(カップ麺など)から基準を超えた線量を検出した。日本の牛乳はもう飲めない。

(2)高騰する日本から航空チケット

フィリピン航空のチケットについて、成田から通常6万円のチケットが32万円にまで高騰している。5月の帰国便についても、現在(21日)は8万円台で推移。

(3)日本のメディアに対する批判

日本のメディアは1年間に受ける放射線量と1秒に受ける放射線量を同列に比較して安全だと言っているようだ。彼らには放射線に関する知識がないのだろうか?

(4)日本に関するブラックジョーク

日本は第2次戦争中に原爆を落とされた被爆国。だから、日本人は放射線に対して特別に強靭な肉体を持つに至ったのであろう。


以上、海外での報道である以上、何事も大きく取り扱われてしまう点は差し引く必要があるのかもしれません。しかし、自国にも被害が及ぶ恐れを抱く他国民の感情を思えば、それも当然と言えるでしょう。とはいえ、(3)の指摘については、日本政府もメディアも反論できないのではないでしょうか?何故ならば前回の記事でご紹介したように、NHKのTVニュースですら、放射線量の時間単位を正確に伝えていないのですから。

「0.05マイクロシーベルトだから安心」と言われても、毎時なのか毎秒なのかでは大きな違いです。シーベルトとはそもそも放射線総量を示す時に使う単位であり、放射線の強度とは一定の時間にどれくらいの線量が放出されているのかを示す、
 毎時マイクロシーベルト (μSv/h)
 毎分マイクロシーベルト (μSv/m)
 毎秒マイクロシーベルト (μSv/s)
 ・・・・・
など、時間単位で示されるのが普通です。仮に0.05マイクロシーベルトという数値が毎秒の線量を現す数字ならば、これを毎時に変換すると

 0.05 × 60 × 60 = 180(μSv/h)

となり、自然放射線(0.12μSv/h)の1500倍以上の危険値を示すことになります。このように時間単位を付けない放射線量同士の比較には全く意味はなく、(3)の批評が示すように、毎年1,000 マイクロシーベルト(μSv/y)と毎時10マイクロシーベルト(μSv/h)を比較して、「1000に較べて10は十分小さいから大丈夫」などとは絶対に言えないのです。世界が日本の動向に注目する中、こんなことを平気でTVカメラの前で語るキャスターや専門家たちは、正直なところ、小学校の勉強からやり直していただくしかありません。


* * *


長い避難経路の途中で立ち寄った、韓国の料理屋の店主に言われた次の言葉が今でも忘れられません。
「日本が大変だったら家族を連れてここに逃げてこい」
そして、靴も履かず玄関から身を乗り出して私たちを最後まで見送ってくださったのです。日本に対し複雑な感情を抱くだろうかの国で、こんなに暖かい言葉をかけられ、私は涙が出るほど嬉しかった。それを一言ここに書き加えておきます。


主よ、私はもう何も恐れません。私には信仰がありますから。


管理者 日月土
コメント ( 9 ) | Trackback ( )

核汚染日本の再生-放射線報道に反論する

追記:この記事で数字の間違いがあったので訂正します。しかし、けして楽観できる状況になった訳ではありません、むしろ深刻になったのでご注意ください。

訂正内容:胸部レントゲン総量 600μSv → 60μμSv

CTスキャンの場合はこの300~600倍の放射線量になります。

---------------------

今朝6:14頃、NHKのTVニュースで、関東各地の放射線数値が次のように報道されました。

 ①東京都新宿区  0.05 μSv
 ②埼玉県さいたま市  0.06 μSv
 ③茨城県水戸市  0.2 μSv
 ③福島県福島市  12.7 μSv

フリップ上はいずれも時間単位が省略されており、一般的な時間単位の毎時(/h)として解釈することにします。これがちょと変な値になります。

まず、私は日航機事件の放射線調査で、事前にバックグラウンドの測定を何度も行いましたが、基本的に東京近郊の外気の測定値は 0.08~0.16 μSv/h 程度を示し、報道された測定値が毎時(/h)単位であるなら、①、②はいつもより少ない値であるといえます。ほとんど何もない海上レベルと同等であるといってよいでしょう。③はいつもよりやや高い程度。それならば、東京近郊で外出注意を促す必要はまるでないことになります。その一方、、④の値は通常レベル(自然放射線)の100倍程度を示し、十分外出に注意するレベルです。距離に反比例して影響度合いは減衰していることを言いたかったのでしょうか?

しかし④の値は、前の記事で書いたように、私の友人が神奈川県海老名市で測定した値と同じ数値を示しています。もちろん、風向きなどで大きく数字は変化するのですが、関東地方は既に通常の100倍レベルの放射線から逃れられないというのが私の認識です。


■「レントゲンと較べて・・」という嘘

私は、上記④の数字を「自然放射線と較べて100倍、危険」と判断しますが、TVなどの解説は決まってこう言います。

「レントゲンは60μSv なのだから、10μSvでも心配することはない」

この解説の一番の嘘は時間単位を説明していないことです。レントゲンの60μSvは放射線の総量であり、仮に照射を1秒間で行っているとすれば、単位を揃えるために時間当たりの放射線量に直すと

 60(μSv)×60(秒)×60(分)=216,000 μSv/h

これを毎時単位と仮定した100μSv/hで割れば、その値は2万倍となります。また通常の自然放射線量0.12(μSv/h)で割ると

 216,000(μSv/h) / 0.12(μSv/h) =1,800,000 

180万倍となります。このように時間単位のごまかしを取り除けば、レントゲン自体が非常に強い放射線であることがわかります。このようなものと測定値を比較することに意味がないことがお分かりになると思います。また、同時に毎年受けているレントゲンが如何に危険なものかがご認識いただけたのではないでしょうか。

以上は放射線の強度に注目した場合の考え方ですが、仮に総量という観点からレントゲンと比較してもやはり安全説は崩壊します。60(μSv)を④の12(μSv/h)で割ると

 60(μSv) / 12(μSv/h) =5(h)

5(h) は約1/5日、つまり、そこに住み続ければ1日に5回レントゲンを受けているに等しい放射線を身体に受けていることになります。このような状態が本当に安全と言えるのでしょうか?妊婦には絶対にレントゲン及び放射線検査を行わないことは、皆さんも、医師の方もよくご存知なのではないでしょうか?

私はせめて、妊婦、成長期の子供だけでも1μSv/h未満の場所に避難するよう、国は誘導するべきだと提言します。


■ではどうしたらよいのか

放射能に関しては、既に広域に影響範囲が広がっています。全員避難は物理的に困難ですので、まずは、前述したように妊婦と20歳くらいまでの子供、青少年を優先に安全な地域に避難させ、原子炉が完全封鎖され、放射線値が低レベルに落ち着いてから、被曝国民全員に対して被曝治療を提供することです。

被曝量や個人差によりますが、放射線の影響は数年後に現れます。しかし、前述したように、被曝治療はありますので、不安に思わないでください。私は今、関東地方を離れ、遠地から、微力ながらもこの治療を提供するための計画作りに取り組む予定です。そちらの情報もこのブログで提供していきますので、最後まで希望を持って、汚れてしまったこの国をどう再興させるべきか御注力いただきたく皆様にはお願いします。

* * *

NHK関係者から次のような内部リークがありました。
「幹部はほとんど逃げ出してしまった・・・」

いつものキャスターの姿が報道番組から消え、ドラマ放送に置き換わった時、それがNHKの国民に対する裏切りのサインです。彼らに少しでも良心が残っているなら、最後まで国民に寄り添い真実を伝え、勇気付け励ますべきです。救いの方策はあるのですから!


主よ、今日この命を与えられたことに感謝します。

管理者 日月土
コメント ( 32 ) | Trackback ( )
   次ページ »