最初にこれまでの復習をざっとする。案外忘れていることが多いのに気づく。本題のケースではA社というアパレル業界でトップシェアの会社の問題を取り上げる。where(どこが問題か)とwhy(なぜそうなるのか)について考えるのが課題。イシューを特定し、分解の枠組みを決める。枠組みを決めるところまでが事前にメーリングリストで課題にされていた。私は夜中の12時頃と朝の7時頃にメールをアップした事もあるが、受講生のなかには朝の4時頃にアップする人もいた。みんな時間のやりくりには大変なんだ。データ分析できるようにExcelファイルが用意されているのは親切。ケースの記述と基本的な表から差や伸び率、構成比などを求めてみる。すると業界2位の会社は利益の伸びが突出している。市場環境のデータは記述部分とひとつの表だけ。市場環境は自明のこととして、これはベンチマーク分析がよいだろうと思った。しかし、授業ではきちんと3C分析から始めることが指摘された。当然と言えば当然かもしれない。5F、4P、3Cなどのフレームワークで考えた人もいたようだ。どういう場面でどういうフレームワークを使うか。これは経験を積み重ねるしか上達しないだろうが、いつも自分は何のために何を知りたいのかを考えるのが重要だろう。それにしてもグロービスのケースはうまく作られている。見かけの数字に引っ掛かってしまうところがあった。業界の特性を深く考えるのも重要だと気づく。この日の朝、食事をしているときにふと思いついてwhyのロジックツリーを2つ、手書きで作った。授業には全く使わなかったが、これでwhereとwhyの使い方の違いがつかめたように思う。授業ではinputとoutput、原因と結果を意識してoutputから考えるのが大切だという解説があった。ビジネスには誰もが納得する共通の正解はない。自分にとっての正解を求めるしかない。間違いを恐れず、考え、発言する。教室では現場と違って間違っても損失にはならない。むしろ間違った分だけ、実務で間違わなくなるメリットがある。学校はそれがよいところだ。授業ではふだんおかしいと思っているんだが、誰もおかしいと言わないことを先生に気づかされることが多い。今回はSWOT分析。このフレームワークはできれば使わない方がよいとのこと。私の場合SW(強みと弱み)はよく使うが、OT(機会と脅威)は使い方がわからず、使うことがなかった。使わない方がよい理由はFACTを評価するのではなく、このフレームワークだとすでに解釈が入ってしまうかららしい。
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