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●教育再生: 喜んで戦場に行ける子供たち、「搾取会社」で喜んで働く「歯車」となる学生を育てたいらしい

2014年02月02日 00時00分30秒 | Weblog


東京新聞【【私説・論説室から】 「幸福度」高める教育こそ】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2014011502000172.html)。

 どちらの国の子ども達の方が幸せか? 

   『●どちらの国に生まれた子どもが幸せだろうか?

 「「強い日本」を志向する安倍晋三首相。教育再生はその一環という。今年の年頭所感では「日本に生まれたことに誇りを持ち、高い学力と豊かな人間性を兼ね備えた人材を育んでいく」と述べ」たそう。「教育基本法で定める教育の目的とは、戦後一貫して「人格の完成」である。最近はそれが「人材の育成」に貶(おとし)められている。個人の多様な価値ではなく、日の丸経済の歯車としての価値のみを優先する思想の表れだろう」。「日の丸経済の歯車」ための「再生された教育」らしい。

 安倍晋三首相の「再生された教育」を受けることは、本当に子ども達や学生にとって「幸せなこと」なのだろうか? 喜んで戦場に行ける子供たちを育て、「搾取会社」で喜んで働く「企業戦士」「歯車」となる学生を育てたいらしい。

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2014011502000172.html

【私説・論説室から】
「幸福度」高める教育こそ
2014年1月15日

 「強い日本」を志向する安倍晋三首相。教育再生はその一環という。今年の年頭所感では「日本に生まれたことに誇りを持ち、高い学力と豊かな人間性を兼ね備えた人材を育んでいく」と述べている。

 教育基本法で定める教育の目的とは、戦後一貫して「人格の完成」である。最近はそれが「人材の育成」に貶(おとし)められている。個人の多様な価値ではなく、日の丸経済の歯車としての価値のみを優先する思想の表れだろう。

 成熟社会の景色を眺めれば、「強い日本」ではなく「幸せな日本」を目指したい。国家より人間本位の教育こそが重要だと思う。

 日本の一人当たりの実質国内総生産(GDP)は五十年余りの間に八倍に増えた。なのに、暮らしの満足度はほとんど横ばいだ。米国の経済学者リチャード・イースタリンが「幸福のパラドックス」と呼んだこの現象は、多くの国々が抱える切実な問題である。

 国連の世界幸福度報告書では、世界一金持ちの米国でさえ十七位、二位の中国は九十三位、三位の日本は四十三位。トップはデンマークで、上位十カ国中八カ国は欧州勢だ。

 近年の幸福研究では、衣食住が足りていれば、お金、物、地位、名誉ではさして幸福度は高まらない。人との助け合い、地域のつながり、自分らしさを大切にする生き方がカギを握るという。子どもの「幸福力」を培う教育への転換を考えるべき時代だ。(大西隆
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