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●ハタとウタと東京都教委: 強制しておいて、その記述を問題視するとは・・・

2013年07月03日 00時00分20秒 | Weblog


東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013062802000112.html)。

 たかがハタやウタを有難がる「」教委。「「国旗国歌をめぐる『自治体で強制の動きがある』という記述が、都教委の考え方と異なる」と問題視」って、強制しておいて、その記述を問題視するとは呆れる。

   『●『創(2009年8月号)』読了(2/2)
  
     「教育者としての成果というモノサシで考えれば、
      これはどこからどう見ても都教委の完敗だろう」

   『●『石原慎太郎よ、退場せよ!』読了(2/3)
   『●日弁連声明: 都教委を擁護する東京高裁
  
     「一審の東京地方裁判所は、「起立したくない教職員、
      斉唱したくない教職員、ピアノ伴奏したくない教職員に対し、
      懲戒処分をしてまで起立させ、斉唱等させることは、いわば、
      少数者の思想良心の自由を侵害し、行き過ぎた措置である
      と思料する」として、国歌斉唱などの義務がないことなどを認め、
      憲法上の思想・良心の自由を尊重する判断
を示していた」

   『●ト知事たちのハタとウタ
   『●日の丸訴訟、君が代判決
   『●「東京都立三鷹高校元校長」対「東京都教委」
   『●教育壊革!? ~忠魂碑と教育塔~

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013062802000112.html

二重検定おかしい」都立高教師ら反発 実教出版日本史
2013年6月28日 朝刊

 東京都教育委員会が、実教出版の高校日本史教科書について「都教委の考え方と異なる」と指摘し、都立校で使用すべきではないとの見解を示した問題。国の検定を通った特定教科書を名指しで排除する異例の手法に、教育現場などから怒りや反発の声が上がった。(中山高志)

 都教委が二十七日の定例会で議決した見解は、今年の教科書採択の対象となる実教出版の教科書「高校日本史A」「高校日本史B」について「国旗国歌をめぐる『自治体で強制の動きがある』という記述が、都教委の考え方と異なる」と問題視。「都立高校などで使用することは適切でない」と結論づけた。

 「現場の教師が生徒の実情に合わせ教科書を選ぶ慣行が、都教委により踏みにじられた。納得できない」。都立高校で日本史を教える男性教諭(57)は同日午後、都教委の方針に声を震わせた。

 勤務校は二年生で日本史Aを教えており、ことしの採択では実教版も選択肢に含まれる。校内ではすでに、都教委の意向を先取りするように、実教版に難色を示す声が出ているといい「さらにこんな見解が出れば、実教版を選ぶのは至難の業」と嘆息する。

 「『この教科書は使うなというやり方が横行すれば、やがてはこの教科書しか使うな』という国定教科書のような制度にもなりかねない」。男性教諭は強く危惧する。

 同様に都立高校で日本史を教える鈴木敏夫さん(64)も「国が検定を通し事実と認めた記述を都教委が否定し、その教科書を使わせないのは『二重検定』に当たる」と批判する。

 実教出版の編集責任者は「事実であれば大変残念」と言うにとどめたが、出版労連教科書対策部の吉田典裕部長(54)は「憲法が保障する出版の自由の侵害」と強く反発する。

 一方、都教委高校教育指導課の江本敏男課長は「各校で教科書選定作業を適切にやってもらうことが狙い。採択権を持つ都教委が、採択の具体的な考え方を示すことはあり得る」と説明している。

 教科書は、使用する前年にそれぞれの高校が選び、その報告を基に教委が採択する。教委は通常、高校については学校の選択を尊重して追認している。

 都教委が「不適切」とした二つの教科書のうち「日本史A」は昨年も採択対象だった。都教委は都立二百三十三校のうち、採択に当たる十七校に「実教版は都教委の考え方とは相いれない」などと非公式に連絡し、結果として全校が実教版以外を選択した。もう一冊の「日本史B」も対象に含まれる今年は、都教委が昨年より露骨に踏み込んで公の見解を出した形で、採択にかかわる都立校は延べ百九十四校に上る。

教委の職権乱用

 高嶋伸欣琉球大名誉教授(社会科教育)の話 教科書検定を通った記述が、自らを批判する内容になっているからといって、選定をやめるよう通知するのは教育委員会の権限を越えている。見解の相違があるなら、選定した高校に対し誤解のない指導をするよう伝えればよく、職権乱用だ。昨年は高校に電話で懸念を伝えたが、メンツのために正式な通知にしたのではないか。高校の教科書は無償ではなく、家庭が負担するので、不適切な採択方法に異議を申し立てる保護者もいるかもしれない。
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