中国、南シナ海に爆撃機派遣=トランプ氏の台湾会談けん制か
FOXテレビによると、爆撃機は8日に中国政府が南シナ海に関して管轄権を主張する境界線「九段線」に沿って飛行した。中国の爆撃機が九段線の上空を長距離飛行するのは、2015年3月以来という。
また同テレビは、米国の情報衛星が最近、中国が高性能地対空ミサイルを南シナ海諸島に配備しようとする動きを捉えたと伝えた。
2016.12.13 11:10更新
「中国、南シナ海に爆撃機」米メディアが報道 トランプ次期大統領と蔡英文台湾総統の会談に反発か
複数の米メディアは12日までに、中国が核搭載可能な爆撃機を南シナ海上空に飛行させたと報じた。米政府当局者の話としている。トランプ次期米大統領が今月2日に台湾の蔡英文総統と異例の電話会談に踏み切ったことに反発した可能性がある。
米FOXニュースによると、核搭載可能なH6爆撃機が8日、中国が南シナ海で独自に引いた境界線「九段線」に沿って飛行しているのが確認された。また中国が同海域の諸島に地対空ミサイルを配備する動きを、米衛星が捉えたという。
トランプ氏は歴代米政権が維持してきた「一つの中国」原則に縛られない考えを示し、中国政府は「強い懸念」を表明した。トランプ氏けん制のため、中国が南シナ海で強硬姿勢に出る可能性も指摘されていた。(共同)