あべまつ行脚

ひたすら美しいものに導かれ、心写りを仕舞う玉手箱

TVドラマ 信長の棺

2006-11-06 21:23:58 | Weblog
時代物はあんまり好んで見ることはないのだが、最近信長の書状を国立博物館で見てきたばかりだし、キリシタンとの関係にとても興味がそそられているので、
つい見てしまうことに。

しかし、これがまた、とっても面白かったのだ。

原作は 加藤 廣 氏。
去年発行して以来相当数を売って、小泉元首相までもが愛読されていたとか。

加藤氏は70歳を過ぎての処女作とか。
肝いりが違うのだろう。

ミステリアスに、信長の側近、右筆のような、太田牛一が、切々と本能寺で倒れた信長を追う。ご遺体が見つからないミステリーは、今となっても興味をそそる。

本能寺のすぐ近くの南蛮寺に通じる抜け道があった、とか、
明智光秀は公家方に脅されたいたらしいとか、
辞世の句、「ときはいま、天がしたしる 五月かな」
の本当の意味とか、
実は、秀吉が、信長討伐を企んでいたらしいとか、
様々な疑問が浮かび上がってくる。

大河ドラマより、面白かった。
太田牛一は、「信長公記」を書いた人だ。こういう人の観点から、物語が進むという初めての信長物語。キャスティングもまぁまぁ。

南蛮寺の誰かが、秀吉と手を組んで、信長を裏切った、そうさせる時代の転換期がそこにあったに違いないと思った。

なかなかのドラマだった。
番組のサイトがあるので、ご参考まで。

 

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2 コメント

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本は読んでいない ()
2006-11-07 01:16:44
面白かったですね。

「一番、得したのは誰か」と、言う点から見れば、秀吉が怪しいのでしょうね。
ただ、信長の描写が優し過ぎるかな、と。
それと、小太りの秀吉は、ちょっとイメージが違うなぁ。
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鼎 さま (あべまつ)
2006-11-07 12:51:52
歴史の裏側の本当の真実って、証されないのが常。
でも、それが一番ミステリアスで面白いところです。
加藤氏の渾身作、読んでみたいですね。

信長役は、野蛮で、ストイックで、繊細で、カリスマ性があってっていう役どころ、歴史物には、歌舞伎界に頼らざるを得ませんね。梅雀ははみ出す役が上手いんですが、下品にならないところが弱みと思ってます。
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