あべまつ行脚

ひたすら美しいものに導かれ、心写りを仕舞う玉手箱

東京国立博物館 東洋館 (7月3日訪問)

2013-07-07 22:52:52 | 美術展
 先週、久しぶりに東京国立博物館の東洋館に行ってきました。
 やはり時々見に行かねば、とまた強く感じました。
 以前の東洋館へも時々見に行ってましたが、
 今年年明けにリニューアルされた東洋館を拝見して、
 展示の美しく見やすくなったことの
 衝撃が大きかったこと、思い出します。

 それで、またカメラOKのところで撮影してきました。
 中国の展示に時間を割いてみてきました。
 どれも横川民輔氏、広田松繁氏両氏の寄贈品が多いことを
 再確認します。

 中国の俑、陶磁などはほとんどが両氏からのもので、
 その質、バランス、品格にため息です。











 中国絵画の展示には怪しい作品が展示されていて
 とてもご機嫌になりました。
 変ずぎました。

 新しく所蔵品となった白衣観音図も見ることが出来ました。










 
 他に目についたものをご紹介します。
 寒山拾得蝦蟇鉄拐図。
 伝 劉俊筆 明時代
 蝦蟇の図はようくみると画面の右隅に蝦蟇が赤い徳利から吹き出して
 すぅっと飛び出しているのが見えます。
 引力ありすぎます。じっと見てると絵の中の蝦蟇にされてしまいそうです。













 この4幅並んだ妖しさは山雪の寒山拾得図を彷彿とさせてくれました。

 赤い金魚のような魚が糸に繋がれたネックレス。
 魚は福を呼ぶ縁起のいいものだとされたようです。



 今回一番ビックリしたのが、
 この五百羅漢図絵巻です。明から清時代のもの、くらいしかわかりません。
 ともかく墨の線描だけなのですが、妙な得体の知れない此の世の
 生き物とは思えない有様でした。









 書の展示にはキリッとした文字の後ろに
 美しい飾りを配しているのが目に止まりました。



 そして、これはやきもので陶笛、とのこと、
 本体の穴をうまく塞いで音を出したのでしょうけれど、
 どんな音がするのか、オカリナみたいな音でしょうか?
 聴いてみたいものです。朝鮮の統一時代、8~9世紀のものとされています。



 私が欲しいものはダイヤモンドではなく、
 翡翠の勾玉。なんとも生き物の一番の原形ではないかと思うその形が
 美しい翠となって永久を保証してくれます。



 お時間があれば、特別展だけで終わらずに
 本館の展示とあわせてぜひ「東洋館」も覗いてみて下さい。

 その日は時間に余裕がなかったので、地下に回らずに本館に移動しましたが、
 来館者の少ないこと。
 海外からのお客様がほとんどでした。
 今後も忘れないように、時々立ち寄りたい大好きな場所です。

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