何故、そんなに「サトウ画廊」で驚くのかと言えば、
ん~プライベートな話ですが、
実家の父のいとこが、馬場彬氏。
その人こそが、サトウ画廊をオープンから関わってきた、画家の一人。
我が家にも彬氏の油と、シルクがあるし、
実家にも何作か壁を飾っています。
お正月、実家で改めて見てきたところだった。
もう、7年前に彬氏は他界した。
まだ幼かった私にとっては、芸大出の絵描きのおじさんではなく、
父のいとこ、としてしか会ったことがなかったし、
私が大人になってからは、
彬氏がドイツに行ったり、秋田に引っ越したりで、
会うことがなくなっていたのだ。
それなのに、なぜか去年あたりからやっと画家としてのおじさんの目を感じてみようかと思いたって、偶然近美展示されていることを知って、行って見たり、
オフィシャルサイトを訪ねてみたり、していたのだった。
そういう時期なのかもしれない。
日本の50年代からの芸術、美術界がどんな風だったのかも気になる。
室町や、桃山、江戸の日本美術を追いかけつつも
そうした歴史の繋がりの先端にいるわけだから、
昭和30年代、1950年代、どんなことがあったのか。
何しろ私が生まれた時代ですから。
しかし、千葉市美術館。
とってもすばらしい~
建物としても美しい。
昭和初期に建てられた銀行を新しい建築で包み込んで復元保存したのだそうです。
(画像を「あべまつ遊山」にのっけてみました。)
しかし、遠い~~~
併設の草間彌生・荒川修作・篠原有司男特集展示もゆったりした展示で、
草間女史の写真美術館で見た連作のようなものもあったし、
一緒に行った息子は、彼女のものを一番良く見ていた。
荒川修作の棺のようなオブジェ。
いずれそちらに行くとしても、生理的にものすごく恐怖を感じた。
篠原有司男のコラージュが楽しい。
さて、
サトウ画廊展
画廊オープン時からの若いエネルギーに満ちた作品群。
1955年から81年のもの。
一番最初が彬氏のコーナー。
トレードの油のグレーとピンクの作はなく、
小品のエッチングなどが多かった。
彬氏の見慣れた顔の写真もあったし、
以前の実家に飾ってあったエッチングとの再会。
感激~~
同期の作家さんたちも沢山並んでいた。
小野忠弘氏はジャパニーズポロック。
河原温氏も、ここにいたのか。
池田龍雄氏のおどろおどろしい絵、引き付けられる。
赤瀬川原平氏がコラージュしている。ここにいたのか。
彼の千円札の話を思い出しながら、
一円切手の前島密が分解されているのを見て、笑ってしまう。
それは別の作家鈴木慶則。
などなど、意外や意外、現代美術館バリの修作ぞろいだったのだ。
残念ながら、サトウ画廊は閉められました。
佐藤氏のパワーに感謝したい気持ちになりました。
今年、なにか因縁のようなものがうごめいている様な気がします。
主流じゃなくとも、サトウ画廊には、
とても都会的な、昭和のおしゃれな時代が詰まっているような気がしたのだった。
彬氏に哀悼の意を込めて。
ん~プライベートな話ですが、
実家の父のいとこが、馬場彬氏。
その人こそが、サトウ画廊をオープンから関わってきた、画家の一人。
我が家にも彬氏の油と、シルクがあるし、
実家にも何作か壁を飾っています。
お正月、実家で改めて見てきたところだった。
もう、7年前に彬氏は他界した。
まだ幼かった私にとっては、芸大出の絵描きのおじさんではなく、
父のいとこ、としてしか会ったことがなかったし、
私が大人になってからは、
彬氏がドイツに行ったり、秋田に引っ越したりで、
会うことがなくなっていたのだ。
それなのに、なぜか去年あたりからやっと画家としてのおじさんの目を感じてみようかと思いたって、偶然近美展示されていることを知って、行って見たり、
オフィシャルサイトを訪ねてみたり、していたのだった。
そういう時期なのかもしれない。
日本の50年代からの芸術、美術界がどんな風だったのかも気になる。
室町や、桃山、江戸の日本美術を追いかけつつも
そうした歴史の繋がりの先端にいるわけだから、
昭和30年代、1950年代、どんなことがあったのか。
何しろ私が生まれた時代ですから。
しかし、千葉市美術館。
とってもすばらしい~
建物としても美しい。
昭和初期に建てられた銀行を新しい建築で包み込んで復元保存したのだそうです。
(画像を「あべまつ遊山」にのっけてみました。)
しかし、遠い~~~
併設の草間彌生・荒川修作・篠原有司男特集展示もゆったりした展示で、
草間女史の写真美術館で見た連作のようなものもあったし、
一緒に行った息子は、彼女のものを一番良く見ていた。
荒川修作の棺のようなオブジェ。
いずれそちらに行くとしても、生理的にものすごく恐怖を感じた。
篠原有司男のコラージュが楽しい。
さて、
サトウ画廊展
画廊オープン時からの若いエネルギーに満ちた作品群。
1955年から81年のもの。
一番最初が彬氏のコーナー。
トレードの油のグレーとピンクの作はなく、
小品のエッチングなどが多かった。
彬氏の見慣れた顔の写真もあったし、
以前の実家に飾ってあったエッチングとの再会。
感激~~
同期の作家さんたちも沢山並んでいた。
小野忠弘氏はジャパニーズポロック。
河原温氏も、ここにいたのか。
池田龍雄氏のおどろおどろしい絵、引き付けられる。
赤瀬川原平氏がコラージュしている。ここにいたのか。
彼の千円札の話を思い出しながら、
一円切手の前島密が分解されているのを見て、笑ってしまう。
それは別の作家鈴木慶則。
などなど、意外や意外、現代美術館バリの修作ぞろいだったのだ。
残念ながら、サトウ画廊は閉められました。
佐藤氏のパワーに感謝したい気持ちになりました。
今年、なにか因縁のようなものがうごめいている様な気がします。
主流じゃなくとも、サトウ画廊には、
とても都会的な、昭和のおしゃれな時代が詰まっているような気がしたのだった。
彬氏に哀悼の意を込めて。
コメントとTBをありがとうございました。
サトウ画廊とあべまつさまにご縁がありましたか!
ご実家に飾られていた作品と対面されるなど素晴らしいですね。
ちょっと私には想像もつかないくらいです。
千葉市美術館のお写真を拝見しました。
伝統的建造物を覆うような形にて建っているのですよね。
不思議な感じがします。
千葉市美術館は確かに都内からは少し遠いのですが、(駅からも遠い…。)
なかなかいつも優れた展覧会を開催しております。
また是非いらしてください!
(と、一県民として宣伝させていただきました。)
はろるどさんと同じ一県民です。
身近に画家の方がいらして、エピソードなどを
聞けると、よりいっそう、絵を見るのが楽しくなるのでしょうね。
遠縁とはいえ、親戚の作品と出会うことは、
なんとなく落ち着きません。
鑑賞する前に亡くなったその人と会ってしまうから、でしょうか。
とても嬉しいんですけれど、なんだか不思議な感覚でした。
電車小僧の息子は、千葉モノレールが楽しかったようです。
私は、20年近く市川に住んでいたので、
千葉県には愛情あるんですよ。
お気に入りの美術館となりました。また、行きます。
一村雨さまも千葉県民だったのですね!
実は私、元千葉県民です。
千葉県が深く文化、芸術、に関わっていこうとする姿勢が伝わってくる素敵な美術館でした。
機会を作って、また、行きたいと思いました。