あべまつ行脚

ひたすら美しいものに導かれ、心写りを仕舞う玉手箱

日本画「今」院展 ・日本橋三越7階ギャラリー

2008-01-19 14:52:22 | アート鑑賞記録
入場無料っていうラッキーが手伝った所為か、
ぱっと飛び込んできた、
片岡球子の大きな屏風。
「国貞改め三代豊国」

球子大先生は、ご存命で、しかも女性とは思えぬ
はじけた色、構図、画題。
で、数年前になるが、仲良しの友人もつい球子先生の富士山を
リトだけれど、求めてしまった。
つい、で買うか???
とその時は呆れたけれど
貧乏をしていても気合の入った絵を目の前にして、
どうしようもなくなったらしい。
保険を一つ壊した、かどうかして手に入れたのだったっけ?
けれど、いまだに彼女の家の守り神のように
赤い富士山は常に輝き、めでたく、晴れやかで、
悩み無用。

実にバランスの悪い(生活面においては)しかし、小気味のいい、
筋の通った買い物だと思う。

話がそれた。

この展覧は三越がパリで開催されたものを展示する一方、
その模様を簡単なビデオ上映で紹介し、
なおかつ、現代の日本画作家達の作品を鑑賞し、
できればバックアップできるスポンサー探しの面もあるのだろうと思った。

知らない画家達のお名前がたくさんあり、
日本画の底力も誇らしげに感じられた、三越らしい展覧だった。

平山郁夫は平山郁夫しか描かない、ゆったりと大陸的な幻のような
厳島神社を描いていた。
他、那波多目功一の「富貴譜」が印象的。

お買い物のついでにふらり、のデパート美術鑑賞も
たまにはいいなぁと思った。
買える財力のある世界中の会社、名家、コレクター、バックアップ、宜しくです。
三越に代わってお願いいたします。

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2 コメント

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すぴか さま (あべまつ)
2008-01-20 21:26:29
こんばんは。
すぴかさんもついでコースでしたか(笑)
近代、現代はまったく勉強不足で、
知らないことだらけで、
当然作家さんたちも存じ上げないのですが、
パリで、現代も活躍中の絵描きが
絶賛を受けたビデオなどみたら、
日本美術に対してもっと誇りを
もってよさそうだと、思ったのでした。
源氏、進んでない~のです。
西行と、北斎と、平行して色々手をつけていると、
いけません。
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Unknown (すぴか)
2008-01-20 11:26:02
こんにちは。
私も出たついでに、三越行ってきました。
あそこはけっこう面白いものやってますね。
ただで入れたので、つい図録を買ってしまい
ました。知らない人が多かったので、例えば
高橋秀年さん、「源氏物語抄『夕顔』」よかった
です。今年は断然源氏物語でいこうなど、
意気込んでいるせいかしら。
返信する

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