あべまつ行脚

ひたすら美しいものに導かれ、心写りを仕舞う玉手箱

ボストン美術館展がもう少しで江戸で開催!

2006-09-29 12:08:54 | 日本美術
ボストン美術館、何という美術館だろう!!

歴史をひもとく本などもあるから、是非チェックしてほしい。
東洋美術を監督した、岡倉天心の眼が隅々行き届いているようだ。

今年の誕生日に譲って頂いた、講談社の「世界の美術館 ボストン美術館」の中を見ると、
あった。
九龍図 風雲すさまじく、嵐にくねる体が9匹の龍が絡まって、天空に暴れる様。

竜巻や、怒濤の波頭もおどろおどろしい。

おぉ~~何という迫力。

1244年にこれを描いたらしい。
茶人達のお気に入り、牧谿、夏珪、馬遠の頃だ。

本をめくっていくと、とんでもないものと遭遇する。

小川 波笠(はりつ) 「棕櫚文象嵌漆塗文箱」 17~18世紀

琳派の創始、光悦の漆の箱を思い出す。
光悦を伝統にして、波笠は前衛となったのではないだろうか?

1990年の芸術新潮に「江戸の奇体美」の特集の中、
波笠が取り上げられている。
それによると、
英 一蝶、松尾芭蕉、歌舞伎役者の二世団十郎、金工師、義父の俳人、などなどの人々が彼を囲んでいる。

すごい細工師がいたものだ。

その作品をボストンが持っていたのだ。恐るべし。

どうぞ、東博さま、お願いです。特別展示お願いいたします!!

そして、もちろん、これから始まる展覧会、北斎を楽しみにしている。
エキセントリックはまだまだある。

それが私の生きる力となるのだ

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