今日鑑賞したのは、
中国から来た「悠久の美」展。
玉、銅、陶器、の素材をふんだんに使った、中国の名品ばかり。
商時代のモノは、なかなか見応えのあるモノがそろっていた。
・鉞(えつ)というものは恐ろしい。首をはねるための処刑用の物だとか。
・方斝(ほうか?どれも漢字なのに、読めるものではありません・・・・)
ミルクピッチャーのようなもので、片口のような、注ぎ口と、取っ手がとても洗練されていて、シンプル、使いやすさ、道具の美。
・四羊尊
羊が四方に頭を突き出している、細工の細かで、リアルなもの。
大きなオブジェのようだが、これも祭器の一つなのだろう。
・突目面具
大きな唐草のツルが頭上にたなびく、目玉が飛び出た恐ろしくも大きな顔面。
何でこのような形になったのか、わからない。でも、圧倒的だ。
時代は、秦・漢時代。
・犀尊
犀のお酒いれ。背中にふたがついていて、そこからお酒を入れるのだそうだ。
口の横から注ぎ口の管がこっそり出ていて、ここからお酒を注ぐって、どうなの?
犀の量感あふれる四肢に特にお尻のラインに力強さを感じた。
・雁魚灯
雁が、くちばしに魚を加えたところが灯りとなる、かわいらし系の工芸品も嬉しい。ほのぼのした表情。
三国時代。
小さな物が並ぶ。ネックレスだったり、金、銀、玉の杯、薫球という物もあった。
とても洗練されている。
最後にとても美しい天王像と出会った。
・天王像 河北省の王様のお墓を守っていたのだろう。
彩色も美しく、牛を足元にし、鳳凰を肩にとまらせている、りりしいお顔立ちだ。
今日の朝日新聞夕刊に写真が掲載されていた。
60点あまりの規模の展覧会だが、新しくて、10世紀のものだから、
中国の奥深さ、歴史の延々とした時空、ものつくりの技術の高さ、
これはいつも計り知れないと思うのだった。
今回は、二階の展示室を半分にしての展示。
もう半分は、ニュージーランドから珍しい品々がやってきている。
「悠久の美」は、特別企画ではあるけれど、入場料をもう少しお安くできたのではないかと思ってしまったのだ。
私の場合は、年間パスポートがあるから、問題はないのだけれど。
さて、今回ニュージーランドで「日本文化の輝き」展を開催した交換で、
はるばる海を越えて「マーオリ 楽園の神々」展が開催中。
なぜ、ここで?
と思ったけれど、世界中に日本文化を伝える使命も博物館にはあるのですね。
まるで縄文人たちのルーツのような匂いのある造形、デザイン、ラインの作り方、
ぐるぐるした蛸唐草のような渦巻き。
シャーマニズムが流れている。
中でも宝箱の造形がすばらしかった。
木を掘り込んで黒光りしていた。
マーオリにある、ポウナムという大切な石がお守りのように使われ、
身に付けていたそうだ。ところどころにアワビの貝殻がきらきらしていたり、
海と、山と、自然の中で営みを続けてきた土着の力強さがみなぎっていた。
他にも、楽器、武器、刺青、編み物、装身具などがあり、とても興味深い展示品だった。お隣に展示されている中国となんとも違った世界があるものだ。
後にまわったのは、本館、東洋館。
そして久しぶりに法隆寺館。
詳細はまた後日に書きます。
とりあえずは、
あべまつ遊山に、画面載っけてみました。
ぶれた画像があって、かなり落ち込みましたが、
見ても良さそうなところピックアップしてみました。
中国から来た「悠久の美」展。
玉、銅、陶器、の素材をふんだんに使った、中国の名品ばかり。
商時代のモノは、なかなか見応えのあるモノがそろっていた。
・鉞(えつ)というものは恐ろしい。首をはねるための処刑用の物だとか。
・方斝(ほうか?どれも漢字なのに、読めるものではありません・・・・)
ミルクピッチャーのようなもので、片口のような、注ぎ口と、取っ手がとても洗練されていて、シンプル、使いやすさ、道具の美。
・四羊尊
羊が四方に頭を突き出している、細工の細かで、リアルなもの。
大きなオブジェのようだが、これも祭器の一つなのだろう。
・突目面具
大きな唐草のツルが頭上にたなびく、目玉が飛び出た恐ろしくも大きな顔面。
何でこのような形になったのか、わからない。でも、圧倒的だ。
時代は、秦・漢時代。
・犀尊
犀のお酒いれ。背中にふたがついていて、そこからお酒を入れるのだそうだ。
口の横から注ぎ口の管がこっそり出ていて、ここからお酒を注ぐって、どうなの?
犀の量感あふれる四肢に特にお尻のラインに力強さを感じた。
・雁魚灯
雁が、くちばしに魚を加えたところが灯りとなる、かわいらし系の工芸品も嬉しい。ほのぼのした表情。
三国時代。
小さな物が並ぶ。ネックレスだったり、金、銀、玉の杯、薫球という物もあった。
とても洗練されている。
最後にとても美しい天王像と出会った。
・天王像 河北省の王様のお墓を守っていたのだろう。
彩色も美しく、牛を足元にし、鳳凰を肩にとまらせている、りりしいお顔立ちだ。
今日の朝日新聞夕刊に写真が掲載されていた。
60点あまりの規模の展覧会だが、新しくて、10世紀のものだから、
中国の奥深さ、歴史の延々とした時空、ものつくりの技術の高さ、
これはいつも計り知れないと思うのだった。
今回は、二階の展示室を半分にしての展示。
もう半分は、ニュージーランドから珍しい品々がやってきている。
「悠久の美」は、特別企画ではあるけれど、入場料をもう少しお安くできたのではないかと思ってしまったのだ。
私の場合は、年間パスポートがあるから、問題はないのだけれど。
さて、今回ニュージーランドで「日本文化の輝き」展を開催した交換で、
はるばる海を越えて「マーオリ 楽園の神々」展が開催中。
なぜ、ここで?
と思ったけれど、世界中に日本文化を伝える使命も博物館にはあるのですね。
まるで縄文人たちのルーツのような匂いのある造形、デザイン、ラインの作り方、
ぐるぐるした蛸唐草のような渦巻き。
シャーマニズムが流れている。
中でも宝箱の造形がすばらしかった。
木を掘り込んで黒光りしていた。
マーオリにある、ポウナムという大切な石がお守りのように使われ、
身に付けていたそうだ。ところどころにアワビの貝殻がきらきらしていたり、
海と、山と、自然の中で営みを続けてきた土着の力強さがみなぎっていた。
他にも、楽器、武器、刺青、編み物、装身具などがあり、とても興味深い展示品だった。お隣に展示されている中国となんとも違った世界があるものだ。
後にまわったのは、本館、東洋館。
そして久しぶりに法隆寺館。
詳細はまた後日に書きます。
とりあえずは、
あべまつ遊山に、画面載っけてみました。
ぶれた画像があって、かなり落ち込みましたが、
見ても良さそうなところピックアップしてみました。
何となく古代中国の生贄とか暗い雰囲気の
作品が多かったので、
私もあの像をみて、元気をもらいました。
あの天王像、昨日の新聞によると、盗掘品だったそうですね。対の龍と鹿の像も見たくなりました。
この中国のあとに、マーオリはとっても自然と命が共存していて、ホッとしました。
国の色があんなに違うモノが対峙しているのも面白かったです。
厳粛な儀式を行ってこれらのものを日本に送り出したそうですね。彼らがこれほど大切にしている歴史遺産を居ながらにしてみられたのは有難いことでした。
とらさまは、本場中国でご覧になったのですね。
恥ずかしながら、ラストエンペラーくらいしか、
中国とは親しくなく、ようやく目を向けようとしている所ですが、簡単じゃありませんね~。
卒倒する力と大陸と、歴史と文化と・・・・
マーオリは、縄文とアイヌに近い空気がありました。
TBありがとうございました。
私が行ったころは
まだ半分しかオープンしていませんでした。
マーオリ展も近いうちに観に行きます!
中国は、歴史が長すぎて、概論だけでも、誰かレクチャーしてくれないかと思います。
マーオリの場内のビデオが結構役立ちましたよ。
お隣の中国展となんと文化の違う世界!!でした。
コメントとTBをありがとうございました。
マオリと悠久、その年代からして対照的な展覧会かと思いました。
貴重な文物の揃う悠久と、
見知らぬ新鮮なマオリと共に楽しめますよね。
ストーンより力を貰いました。
人類は、世界中の至る所で、様々なことを感じて物を作ってきたのだということ、そんなことしみじみ思いました。
私もマオリのストーンパワーなでなでしてきました。
TBもありがとうございます。