冥土への一里塚

夫は、仕事が臨戦状態に入ったので、不在がち。
致し方なく、息子と二人、簡単にできるちらし寿司と、
お家にあったジュースで乾杯した。

土曜日にパーティーをしようと息子が提案してくれたので、
昨日は適当に普段のご飯でいいな、と思っていたけれど、
せっかくだから、と息子がジュースを出してくれたのだ。

５年生頑張ったから、
お母さんのお誕生日だから、
カンパ～～イ！！

母：ねぇ、お母さんすんごいおばさんになっっちゃったねぇ

息子：いやぁ、人生６０からだよ～

なんで、１１才の子供に慰められなければならないのか。
とはいえ、この子に相当助けられて、元気でいられることは確かだ。

高齢出産で、入院一ヶ月を経験して、帝王切開で生まれたし、
その後、乳ガンという大病もしたし、
それでも今がとても幸せでいられることに日々感謝だ。

夫は息子にこっそり、デジタルオーディオプレイヤーをプレゼントしてくれた。
夫：あいつに見つかったら、ごちゃごちゃ言うから・・・
私：絶対そうね。ありがとう～～！

伊豆の両親も元気だし、日々大きな悩みもなく、
いつ何時惨事が起きても大丈夫。
これだけ幸せな時間があれば、乗り越えられる。
向かってくるものを受け入れるだけだ。

病気は、こだわりを捨てて、らくちんに生きる方法を
授けてくれたのかも知れない。

残りの旅路を楽しめば、たとえ天竺が見えなくとも、
全うできた幸せがやってくるに違いない。

こんな私を、助けてくれて、みんなありがとう
これからも相変わらず、楽しくやりましょう～～