あべまつ行脚

ひたすら美しいものに導かれ、心写りを仕舞う玉手箱

あおひー NIJIMASS 展 ・ART POIT

2011-05-18 13:40:40 | 個展
今回のテーマが

NIJIMASS

虹鱒、ではなくて滲ます、に近く
色のたらし込み状態。

虹色を集めたマッスMASS

そんなことを解説してあったようだった(記憶が曖昧で、ごめんなさい!)

ネーミングも意表をつくのが作戦。



あおひーさんの写真はフォーカスをもたない、
ブレ、ぼかしが特徴なのだけれど、

その種明かし作戦が楽しい。

大分慣れてきたとはいえ、正解にたどり着くまでの
じたんだをあおひーさんは楽しまれる。
ははぁ、彼はニコニコしながらの策士でもある訳か。

本人しか知らないんだから、ずるいよね。
でも、その画面に向かって自分の見えた画像がいったい何者なのか、
それは見る人へのプレゼントの様でもある。
そう思わせるのは彼のぽわんとしたお人柄故。

そうやって見に来た人たちとのコミュニケーションツールにもなっている訳だ。
まんまと嵌って不正解を捕まえたら、
実は・・・・と話に花が咲く。という仕組み。

つられた鑑賞者はついあたれば嬉しいし、
不発だと正解までのお話がまた楽しい。

旧作のモノトーンは消え、多色な多弁なアクリルプリント。
でも、どこか切ない感じが漂う。
それと、今回は自然の色よりも
人工な都会的な色を集めてこられたようだ。
金属的な色、とでもいおうか。

そう、人も現れなかった。

お話によれば、お酒が入ったらいい感じになるとか、
じゃ、入ってないのはどれか、
それも伺ったりした。
半分ぐらいがお酒入り。
量を撮らないで、あ、これ!という場面に出くわすのだそうだ。




あの白い箱の会場にぴったりな展示となって心地よい。
ピンスポットに照らされて
なかなかおしゃれな雰囲気。
ブラックな壁にぼうっと光るのもきっと似合うだろう。
素敵な夜のお店なんかにも。

実はあおひーさんのタイトルの付け方とか、
作品の説明とかの文章がとてもいいのだ。
解説のペーパー欲しかった。

しっかりと活動を続けてこられた成果、
一番あおひーさんがしっかり佇んでいたように思えた。
ぜんぜん滲んでなかった。



5月21日まで。

ちょっと銀ブラをかねてお出かけしてみて下さい。
あおひーさん、楽しいお話をありがとう。

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