ゴールデンウィーク前半に
大学時代の旧友が上野に出てくるというので、
東博に行くことにしました。
お目当ては「大神社展」
その感想記事の前に本館など足早にまわったので、
画像残しておくことにしました。
丁度東博の花、ゆりの木の花が咲いていました。
とても立派な大木になんと可愛らしいオレンジ黄色系の暖色の花。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/fa/a0797fde643f49e84fde2ec491907ac1.jpg)
こちらは東博に入ってすぐ右手の藤棚。
後ろに見える像とコラボして美しい額縁になってくれました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/73/14709faabdfeeccdcc6b5169e88f372d.jpg)
こちらは東洋館前の真っ白になった躑躅の低い回廊。
圧巻でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/d8/d599986e28575fcea22bb03853c1bbd5.jpg)
朝鮮から来ただろう、メーメーさんは目の前の野草を物欲しげに見つめていました。
おなか空いていたのでしょうね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/2f/92192340c5f8d44bce67c27c52723e4b.jpg)
本館一階をするっと通り抜けるように見ました。
その中で、ひっかかったものだけ、ご紹介します。
近代工芸のビックリ作品の頂上にいる、
蟹が二匹絡んでいる怪しすぎる壺。
ここに何を入れよ、というのでしょう?
初代宮川香山作。
圧倒的妖しさと生々しさは、やきものの表現の限界ギリギリではないでしょうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/46/bd546f1b5944ef619fae57441836708c.jpg)
本館1階の奥で「花生」特別展示コーナーに
現れた、利休の瓢花生
こういう見立てをするから憧れを集めたし、嫉妬も集めたのだと
理解できるくらいはっとする感性の自由さに降参しました。
本体の中に竹の落としが見えました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/a6/a0e0b692ed5e0bbcec5f218dfbdc31bf.jpg)
その横のひょろりと揺らぐ竹花生もまた活けた花をどこまでも
蠱惑的に変えていったことでしょう。
伝、金森宗和の作とされています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/29/3c037329ce8687a7c7864324c26294ae.jpg)
陶磁器のコーナーには立派な作品が陳列されているのですが、
なんですか、この子は?
背中には山水図を染めてもらっていました。
染付子犬形香炉
特別、スリーショットご披露します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/fc/7e41be8ebbbdacafcc4aaa8445430889.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/90/265baf24f602d73acad70a0312f23ad3.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/84/039aaef373aa38f646668156e0ea01e0.jpg)
長次郎の「むき栗」という黒楽茶碗がありますが、それにならった、
一入の作品。一入は黒の釉薬の下からぼうっと朱を滲ませるのが特徴です。
黒楽四方茶碗 銘 祥雲
長次郎のそれよりも、ぐっと柔らかな表情となっています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/d5/b4b123118473922deb9a65eaa1b90283.jpg)
新版画時代、伊東深水の浮世絵が並びました。
深水はやはり女性を描きたかったし、ふつふつと匂うがごとく画面に命を与えます。
ぐるぐるしたばれん後もよく見えます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/1f/315c325b86426a01ce8077abd246d281.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/cf/0fb0c9a75ea2efb6e459824235740e75.jpg)
広重オマージュの近江八景、8点勢揃いしています。
同時に、川瀬巴水の情緒豊かな風景画を思い出しますが、
深水の風景には密度の濃い湿度を感じます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/5f/ccab61dad57f14f4d981a7cacd4174d2.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/7c/6da874ba257e4b17fb1e6b083073a88f.jpg)
匂うがごとく、といえば、こちらも大迫力でした。
鏑木清方の屏風。
女性達の髪の毛を梳く仕草とは対照的に
若葉の竹林の向こうに黒揚羽が妖艶に舞っています。
黒い蝶の方が気品高く、物静かに二人を垣間見ているようでした。
どんな物語なのでしょう。
「黒髪」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/d3/9213907f77030d5b65134876dd8029fe.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/d5/408c5195c2124b5098b9ef640a7bb4ec.jpg)
そして、今回一番驚いたのが、
この、速水御舟の一幅の絵でした。
こんなに柔らかな女性図を描いていたとは。
本当にそうなのか、タイトルを見直しました。
「萌芽」
羊歯が繁り、辛夷や泰山木を背景にした深山のなかに尼僧が立つ、
幻想的で不思議な世界である。と解説してありました。
原山渓が所蔵していたものだそうです。
後で山種館長の著書「御舟」を紐解くと
今村紫紅に影響を受けていた御舟19歳の時とわかり、
にわかに胸がキュンとしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/28/b6389e4ca787e9e1ee13852e813b5657.jpg)
仏象コーナーのハイライトは
文殊菩薩騎獅像 興福寺 康円作
光背からもれた影のなんと美しいこと。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/34/8da332c59f82a48800fce5a527e417b7.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/d7/32c6faae182294a54375db08b8698076.jpg)
ミュージアムショップがとても素敵になりすぎていました。
罠にはまるかと、気を引き締めて観察に努めるのが大変でしたが、
友は嬉々として買い物を楽しんでいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/a1/3d6c274ed9da40421fd6da863f31e339.jpg)
本館2階にも近いうちに行ってみなければと
底なし沼の魅力に振り回される東博なのでした。
大学時代の旧友が上野に出てくるというので、
東博に行くことにしました。
お目当ては「大神社展」
その感想記事の前に本館など足早にまわったので、
画像残しておくことにしました。
丁度東博の花、ゆりの木の花が咲いていました。
とても立派な大木になんと可愛らしいオレンジ黄色系の暖色の花。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/fa/a0797fde643f49e84fde2ec491907ac1.jpg)
こちらは東博に入ってすぐ右手の藤棚。
後ろに見える像とコラボして美しい額縁になってくれました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/73/14709faabdfeeccdcc6b5169e88f372d.jpg)
こちらは東洋館前の真っ白になった躑躅の低い回廊。
圧巻でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/d8/d599986e28575fcea22bb03853c1bbd5.jpg)
朝鮮から来ただろう、メーメーさんは目の前の野草を物欲しげに見つめていました。
おなか空いていたのでしょうね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/2f/92192340c5f8d44bce67c27c52723e4b.jpg)
本館一階をするっと通り抜けるように見ました。
その中で、ひっかかったものだけ、ご紹介します。
近代工芸のビックリ作品の頂上にいる、
蟹が二匹絡んでいる怪しすぎる壺。
ここに何を入れよ、というのでしょう?
初代宮川香山作。
圧倒的妖しさと生々しさは、やきものの表現の限界ギリギリではないでしょうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/46/bd546f1b5944ef619fae57441836708c.jpg)
本館1階の奥で「花生」特別展示コーナーに
現れた、利休の瓢花生
こういう見立てをするから憧れを集めたし、嫉妬も集めたのだと
理解できるくらいはっとする感性の自由さに降参しました。
本体の中に竹の落としが見えました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/a6/a0e0b692ed5e0bbcec5f218dfbdc31bf.jpg)
その横のひょろりと揺らぐ竹花生もまた活けた花をどこまでも
蠱惑的に変えていったことでしょう。
伝、金森宗和の作とされています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/29/3c037329ce8687a7c7864324c26294ae.jpg)
陶磁器のコーナーには立派な作品が陳列されているのですが、
なんですか、この子は?
背中には山水図を染めてもらっていました。
染付子犬形香炉
特別、スリーショットご披露します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/fc/7e41be8ebbbdacafcc4aaa8445430889.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/90/265baf24f602d73acad70a0312f23ad3.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/84/039aaef373aa38f646668156e0ea01e0.jpg)
長次郎の「むき栗」という黒楽茶碗がありますが、それにならった、
一入の作品。一入は黒の釉薬の下からぼうっと朱を滲ませるのが特徴です。
黒楽四方茶碗 銘 祥雲
長次郎のそれよりも、ぐっと柔らかな表情となっています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/d5/b4b123118473922deb9a65eaa1b90283.jpg)
新版画時代、伊東深水の浮世絵が並びました。
深水はやはり女性を描きたかったし、ふつふつと匂うがごとく画面に命を与えます。
ぐるぐるしたばれん後もよく見えます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/1f/315c325b86426a01ce8077abd246d281.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/cf/0fb0c9a75ea2efb6e459824235740e75.jpg)
広重オマージュの近江八景、8点勢揃いしています。
同時に、川瀬巴水の情緒豊かな風景画を思い出しますが、
深水の風景には密度の濃い湿度を感じます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/5f/ccab61dad57f14f4d981a7cacd4174d2.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/7c/6da874ba257e4b17fb1e6b083073a88f.jpg)
匂うがごとく、といえば、こちらも大迫力でした。
鏑木清方の屏風。
女性達の髪の毛を梳く仕草とは対照的に
若葉の竹林の向こうに黒揚羽が妖艶に舞っています。
黒い蝶の方が気品高く、物静かに二人を垣間見ているようでした。
どんな物語なのでしょう。
「黒髪」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/d3/9213907f77030d5b65134876dd8029fe.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/d5/408c5195c2124b5098b9ef640a7bb4ec.jpg)
そして、今回一番驚いたのが、
この、速水御舟の一幅の絵でした。
こんなに柔らかな女性図を描いていたとは。
本当にそうなのか、タイトルを見直しました。
「萌芽」
羊歯が繁り、辛夷や泰山木を背景にした深山のなかに尼僧が立つ、
幻想的で不思議な世界である。と解説してありました。
原山渓が所蔵していたものだそうです。
後で山種館長の著書「御舟」を紐解くと
今村紫紅に影響を受けていた御舟19歳の時とわかり、
にわかに胸がキュンとしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/28/b6389e4ca787e9e1ee13852e813b5657.jpg)
仏象コーナーのハイライトは
文殊菩薩騎獅像 興福寺 康円作
光背からもれた影のなんと美しいこと。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/34/8da332c59f82a48800fce5a527e417b7.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/d7/32c6faae182294a54375db08b8698076.jpg)
ミュージアムショップがとても素敵になりすぎていました。
罠にはまるかと、気を引き締めて観察に努めるのが大変でしたが、
友は嬉々として買い物を楽しんでいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/a1/3d6c274ed9da40421fd6da863f31e339.jpg)
本館2階にも近いうちに行ってみなければと
底なし沼の魅力に振り回される東博なのでした。
文殊菩薩 で 検索中です。
ある本 で 文殊菩薩の絵を 観ました。
宗教は いろんな 意味があるんですね。
宗教研究会(名前検討中